こんにちは。アシカです。
週刊少年マガジンの2025年17号から連載がスタートとした『篝家の8兄弟』について語っていきたいと思います。
作者の大智そら先生は『盤上のオリオン』の新川直司先生の元スタッフさんで、週刊連載は初めてのようですが、1話から画力が高く読みやすし作品でした。
『篝家の8兄弟』とは?
【作品紹介】
引用元:篝家の8兄弟-大智そら/【第1話】ゼンジソウ-マガポケ
職を失った當間絃が迷い込んだお屋敷――そこは全国人外万事相談室、通称“全人相”と呼ばれる場所だった。人間世界に紛れ込む人外たちの拠り所で働くことになった絃は、彼らの悩みと向き合っていく――
上記の通り、職を失った主人公・當間絃が高時給につられ「全国人外万事相談室」のメイドとして働くお話です。
主人公の絃は、東京に上京したばかりの新社会人の女の子となっており、週刊少年マガジンには珍しい女主人公となっています。
そんな絃が働くことになる「全国人外万事相談室」は8兄弟が経営する人外(バケモノ)たちの悩みを解決する相談所。
その「全国人外万事相談室」に訪れる人外たちの手助けをしながら、8兄弟たちと暮らすお話となっています。
1話:感想
まず、1話を読んで感じたことは週刊連載が初めてだとは思えないくらい画力が高く、テンポよく読めたため、個人的には読みやすかったです。
物語としては、少年漫画としては珍しい女主人公だったため新鮮な気持ちで読み始めることができました。
主人公の當間絃は、東京に上京したばかりの新社会人で寺育ちの女の子となっています。
何故寺で育ったかは不明ですが、どうやら不幸体質が関係しているようでその辺りの事情は2話以降で明かされると思われます。
絃の性格ですが、真面目な性格の思いやりのある女の子となっています。
そのため、メイドは恐らく天職です笑
1話だけでも、その献身的な性格と家事スキルの高さがわかりました。
後、メイド服姿が可愛すぎました!
引用元:週刊少年マガジン2025年17号「篝家の8兄弟」より Screenshot
その絃の再就職先である「全国人外万事相談室」は8兄弟が経営する人外専門の相談所となっています。
1話で登場した8兄弟は下記の3名です。
- 次男の理仁
- 五男坊の桃吾
- 末っ子の六男・禄汰
引用元:週刊少年マガジン2025年17号「篝家の8兄弟」より Screenshot
次男の理仁は、いつもニコニコしている優しい青年で、五男坊の桃吾はちょっと生意気なヤンキータイプの男の子となっており、最初は絃のことを認めないマンだと思いきや1話の終盤で「こんな使用人は初めてだ!」とデレます。
あまりのデレの速さにめちゃ笑えました笑
最後に末っ子の六男・禄汰は見た目は小学生ぐらいですが、凄いしっかりしている感情の起伏が少ない男の子で早くデレるところが見てみたいです笑
3人共は、少女漫画ではありがちな王道的なキャラばかりのため、マガジンで読めるのは新鮮でぜひ長く続いて欲しい作品だと思いました。
1話では8兄弟中3人しか登場していないため、早く全員登場して欲しいです。
久しぶりに2話が待ち遠しい作品でした!
2話:感想
まず、2話を読んだ感想としては、話を綺麗にまとめつつ、次回以降の伏線を貼るというとても週刊連載が初めてとは思えないほどの完成度だったため驚きました。
2話では「人外と人間の禁断の恋」をテーマにしたお話になっています。
1話で「全国人外万事相談室」のメイドとして働くことになった絃。
毎日、人外たちが相談しに来て大忙しい毎日を送っていました。
そんなある日、大蛇がやってきて「彼女(人)と結婚するんだけど大蛇ってことを言えなくてどうしよう」と恋愛相談にやってきます。
引用元:週刊少年マガジン2025年18号「篝家の8兄弟」より Screenshot
ですが、ここで「8兄弟」ごとに担当があることが発覚し、本来の担当者が不在のため、絃と桃吾が代わりに対応することになります。
桃吾は依頼を引き受けたものも、終始複雑そうな顔をしていたので、恐らく人外と人関連で辛い過去があると予想されます。
その悩みを絃が解決して桃吾が絃に惚れてしまうラブコメ展開があると個人的には思っています。(願望です笑)
大蛇が、人に化ける練習をしますが、あまりにも不器用すぎるため全く上手くいきません。
というか、今までどうやって人間社会でバレずに生きてきた非常に気になりました笑
練習が上手くいかない大蛇に対して、怒るのではなく優しくアドバイスをする絃の姿が聖人すぎて、ほっこりしました。
引用元:週刊少年マガジン2025年18号「篝家の8兄弟」より
その言葉を聞いた大蛇「今から彼女に打ち明けに行く」と言い、彼女に秘密を打ち明けて無事解決します。
解決する時に、桃吾が犬神の姿になり大暴れしますがその力を使うと声が一時的に出せなくなることが発覚し、このデメリットを漫画的にどう活かしていくか非常に気になりました。
ラブコメ展開に途中するなら、声を出せないのに「好き」って言っちゃう感じなのかなと勝手に妄想しています笑
3話では、ついに長女が登場するようなので今から楽しみです!
ストーリーの内容とは全く関係ありませんが、起こされる絃の姿が可愛すぎて最高でした!
引用元:週刊少年マガジン2025年18号「篝家の8兄弟」より Screenshot
3話:感想
3話を読んでみて、今までのほのぼ展開から一気に不穏な雰囲気になったなと感じました。
3話で分かったことは下記の3点になります。
- 桃吾の年齢について
- 長女・篝一華について
- 人外殺しについて
桃吾の年齢について
まず、桃吾について14歳の中学二年生だったことが発覚します!
思ったより、若くてびっくりです。
絃もびっくりしていました笑
引用元:週刊少年マガジン2025年19号「篝家の8兄弟」より
恐らく、絃は高卒のため年齢は18歳ぐらいだと思われるので、まだラブコメ展開の可能性があるため、少し安心しました。
ついでに、勉強大嫌いな不登校少年ということも発覚しボッチでした。
クラスメイトからも避けられていたので、ちょっと可哀想でした。
今後、クラスメイトと仲良くなるイベントがあると思うので、今から楽しみです!
長女・篝一華について
3話を読むまで、長女は絶対恋愛相談担当の恋愛マスターだと思っていましたが、まさかのクール系お姉ちゃんタイプで、警察分野担当でした。予想大外れでした笑
引用元:週刊少年マガジン2025年19号「篝家の8兄弟」より Screenshot
星辰協会から来た人を不審者だと思い、迷わず蹴りを入れたりと武闘派です。
警察分野担当にピッタリです!
※星辰協会についての説明は今回なかっため、4話以降で補足があると思います。
見た目と言葉遣いから、絶対仕事ができるだろうな感じました。
完全に仕事ができるお姉さんです。
人外殺しについて
1、2話では、どちらかというと日常の些細な悩みを解決する相談屋というイメージでしたが、3話でいきなり「人外殺し」という連続殺人事件が発生していることがわかり、一気に話が重くなりました。
『篝家の8兄弟』は、心温まる人間ドラマを描く作品のイメージでしたが、いきなり連続殺人事件を解決する流れになり、推理ものになりました。
個人的には『薬屋のひとりごと』が今まで読んできた作品で一番近い作品になっていきのかなと少し感じました。
恐らく、連続殺人事件の犯人にも悲しい過去があり、心を揺さぶるような展開になると予想されるので、今後の展開が楽しみです!
『篝家の8兄弟』が好きな人にオススメの作品
『篝家の8兄弟』が好きな方には、以下の作品もオススメです。
①薬屋のひとりごと
『篝家の8兄弟』は、人外専門の相談所で働くことになった新社会人・當間絃が、個性豊かな兄弟たちと共に、人外たちの悩みに向き合っていく物語。
ファンタジー×日常×ちょっぴりミステリーな空気感がクセになる一作です。
そんな『篝家の8兄弟』が好きなあなたにオススメしたいのが『薬屋のひとりごと』
『薬屋のひとりごと』は後宮を舞台に、毒見役の少女・猫猫が、知識と観察眼を武器に不可解な事件の謎を解き明かしていく、ミステリー要素強めの中華風ファンタジーとなっています。
✅『篝家の8兄弟』ファンに刺さるポイント
🔹 一風変わった環境で奮闘する、マイペースで有能なヒロイン
『篝家の8兄弟』の主人公・絃は、東京に出てきたばかりの新社会人でありながら、不思議な縁で人外相談所に勤めることになります。真面目でやさしい彼女の献身ぶりが印象的です。
一方『薬屋のひとりごと』の主人公・猫猫も、後宮という異質な環境の中で、自分のペースを崩さず、鋭い観察力と豊富な知識で周囲を驚かせていきます。どちらの主人公も「一見地味だけど、実はめちゃくちゃ頼れる」というギャップが魅力です!
🔹 不思議でちょっと怖い世界の中で描かれる人間模様
人外というファンタジー要素を含みつつも、悩みの本質はとても人間的でリアルです。それが『篝家の8兄弟』の魅力のひとつです。『薬屋のひとりごと』もまた、毒や陰謀が渦巻く後宮での事件を通して、人の欲望や感情を丁寧に描いています。
どちらの作品も、「異質な世界に飛び込んだ主人公が、人の心と向き合う」という点で共通していて、読み応えがあります!
🔹 ミステリー×キャラクターの絶妙なバランス
『篝家の8兄弟』では、人外の悩み相談という日常ドラマに加えて、物語が進むごとに「人外殺し」というシリアスな展開が登場。絃と兄弟たちがそれにどう向き合うのかが物語の軸になっていきます。
『薬屋のひとりごと』でも、事件性のある出来事が次々と起こり、猫猫がその謎を解き明かしていく流れが見どころ。しかも重くなりすぎず、キャラクター同士のやりとりが絶妙に軽やかで、テンポよく読める点も似ています。
『薬屋のひとりごと』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
まとめ
『篝家の8兄弟』は、日常系かと思いきや、じわじわと心をつかんで離さない、深みのある人外ヒューマンドラマです。
職を失った主人公・絃が、個性バラバラな8人兄弟と共に、人間社会に紛れる人外たちの悩みに向き合っていく姿は、温かくて、時に切なくて、思わず感情移入してしまいます。
回を追うごとに作品に引き込まれること間違いなしです!
機会があれば、ぜひ読んでみてください。