卓球×借金×裏社会――一風変わった設定ながら、読む手が止まらなくなる熱量を誇る『ピングポング』。
本記事では、作品の概要やハマるポイント、主人公・御門平の魅力に加え、御門平好きにおすすめのキャラクター紹介、読んだ感想、さらには本作が好きな人にぴったりの関連作品まで徹底解説します。
普通のスポーツ漫画では物足りない方も、この記事を読めば『ピングポング』の魅力を余すところなく楽しめるはずです。
『ピングポング』とは?

『ピングポング』は、片岡誉晴先生によるスポーツバトル漫画で、「週刊少年ジャンプ」にて連載されている注目作です。
物語は、借金を背負い絶体絶命の状況に追い込まれた少年・御門平が「ピングポング」という命がけの勝負に挑むところから始まります。
卓球という一見シンプルな競技に、裏社会や命を賭けた駆け引きを絡めることで、ただのスポーツ漫画にはない緊張感と迫力を演出しているのが本作の特徴です。
御門の執念や勝利への飢えは、読者に強烈なインパクトを与え、物語の熱量を一気に引き上げています。
対戦相手についても、それぞれが背負う事情や欲望を持ち、卓球台の上でぶつかり合います。
スポーツとバトル、そして人間ドラマが融合することで、読む者を最後まで引き込む魅力を放っています。
「卓球×デスゲーム」という異色の設定を最大限に活かした『ピングポング』は、スポーツ漫画の枠を超えた新しい刺激を求める読者にぴったりの一作です。
『ピングポング』にハマる人の特徴
ジャンプ系のスポーツ漫画といえば、「友情・努力・勝利」が光る王道の青春モノを思い浮かべる人が多いでしょう。
ところが『ピングポング』は、そのイメージとは真逆の作品です。
物語の軸は「卓球で借金を返す」というヘビーすぎる設定。青春どころか、むしろ人生の泥臭さや追い詰められた人間の姿が描かれています。
しかし、読んでみると不思議なほど暗さは感じません。その理由は、卓球の試合シーンがあまりにもコミカルで、ギャグ漫画一歩手前の勢いで描かれているからです。
設定の重さと描写の軽快さ、このギャップが強烈な中毒性を生み出しています。
だからこそ、『ピングポング』にハマる人は「王道スポーツものでは物足りない」「ただ熱いだけじゃなく、ひと癖ある作品が読みたい」という読者層。
重いテーマと笑える描写の絶妙な組み合わせに惹かれる人ほど、この作品の真価を楽しめるはずです。
御門平が好きな人にイチオシのキャラ
『ピングポング』の御門平に心を奪われた人にぜひ読んでほしいのが、『生きたがりの人狼』のヒロナリです。
ヒロナリは、異常なほど生への執着を持つ青年で、たかが人狼ゲームであっても全力で生き抜こうとするキャラクター。
その姿勢は、勝負に執着し極限の戦いでも冷静さを失わない御門平と重なります。
彼は友人たちから少し浮いて見えるものの、ノリが良く人望も厚く、彼女持ちでリア充という勝ち組的魅力も持っています。
ゲーム中の危機察知能力は異常に高く、人狼の策略や危険を瞬時に察知して行動するその頭脳は、まさに御門平的な戦略眼そのものです。
さらにヒロナリは、命を奪う人狼の身体を乗っ取るという型破りな能力で、自我を取り戻す驚きの展開も。
極限状況でも自身の生存と勝利を優先するその姿勢は、御門平の型破りで天才的な戦い方を好む読者に刺さるはずです。
人狼の恐怖、極限の心理戦、そして命を懸けた戦い――『ピングポング』のクレイジーで熱い戦いに惹かれた読者なら、ヒロナリの新感覚デスゲームでの活躍にもきっと夢中になるでしょう。
『生きたがりの人狼』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
読んだ感想|借金×卓球!?このギャップがクセになる
『ピングポング』を読んで、まず感じたことは週刊少年ジャンプじゃなくて「コロコロコミックス」で連載している作品のノリに似ているなと感じました。
卓球を題材とした作品ではありますが、普通のスポーツものとは大きく違います。
主人公の御門平は、中学の全国大会で三連覇する超天才児でしたが、親の借金10億円を返すため卓球どころではなくなります。
そんな時、要睦月が現れます。
彼女から大金を稼ぐなら、卓球をしろと平に告げ「ピングポング」に招待します。
引用元:ピングポング 1話より Screenshot
その「ピングポング」は裏社会で流行ってる「なんでもありの卓球」のことで、お互いに100万円をかけて戦う卓球のことでした。
この「ピングポング」は平行な台とラケット、ボールがあればなんでもオッケーみたいなルールで台やボールに細工をして火花が出るようにしていてもオッケーというイカれた卓球です笑
このノリがジャンプというか完全にコロコロのノリでたまにはこういうメチャクチャな漫画も面白いと感じました!
正直、こういったノリの漫画は最近全く読んでいなかったので新鮮でした。
ジャンプ系の漫画だと、スポーツ=青春モノというイメージが強いですが「ピングポング」は青春モノとは真逆でした。
卓球で借金を返していくという、メチャクチャ重い設定なのに、肝心の卓球がギャグ漫画一歩手前なノリのため、全く暗さは感じないです笑
また、平の対戦相手たちは「どうせ裏社会のどうしようもない人たちなんだろうな」と思っていましたが、実際はそんなことなくて、大金が必要で仕方なく「ピングポング」をしている人たちもいます。
その人たちのバックグラウンドが、わかってくると、平を応援しづらくなります。
そのような人たちと出会うことで、平自身も人間として成長していくため、ヒューマンドラマ要素もありました。
まだまだ始まったばかりの作品ですが、最近のジャンプにない作風の漫画で、刺さる人には刺さる作品でした!
『ピングポング』が好きな人にオススメの作品
『ピングポング』が好きな方には、以下の作品もオススメです。
①ドラベース
『ピングポング』で常識外れの卓球バトルに心を掴まれた人にこそ読んでほしいのが、『ドラベース』です。
ドラえもんの世界を舞台にしたスピンオフで、野球を題材にした作品。主人公のクロえもん率いる江戸川ドラーズが、数々の強豪チームと戦いながら絆を深めていく物語です。
彼らが挑むのは、バケモノじみた身体能力を持つ選手や、反則ギリギリの秘球を操るライバルたち――ただの野球漫画ではない、想像を超える異能バトルが繰り広げられます。
裏社会の卓球で常識を超えた戦いに挑んだ御門平のように、『ドラベース』のクロえもんたちもまた、常識を飛び越えた勝負に挑みます。
仲間を信じ、勝負に執着し、最後には「自分たちの野球とは何か?」という問いに答えを出そうとする。
ただ勝つだけではなく、野球を通じて自分の存在を証明する戦いとなっています。
その熱さとぶっ飛んだ発想は、『ピングポング』を読んで胸を高鳴らせた読者の心にも、必ず刺さるはずです。
②テニスの王子様
『ピングポング』で常識を超えた卓球バトルに心を掴まれた人にこそ読んでほしいのが、『テニスの王子様』です。
テニスを題材とした作品で、主人公の越前リョーマは、アメリカのジュニア大会で4連覇を果たした天才中学生。
彼が通う青春学園中等部テニス部は、全国大会を目指して日々練習に励んでいます。
リョーマが挑むのは、全国大会で立ちはだかる数々の強敵たち。
手塚国光、桃城武、海堂薫、大石秀一郎、そして不二周助など、個性豊かな仲間たちと共に、数々の試練を乗り越えていきます。
『ピングポング』の御門平が、裏社会の卓球バトルで常識を超えた戦いに挑んだように、『テニスの王子様』のリョーマもまた、テニスの世界で常識を覆すようなプレイを繰り広げます。
彼の技術や戦術は、時に驚異的であり、読者を魅了してやみません。
ただ勝つだけではなく、自分の存在を証明するために戦うリョーマの姿勢は、『ピングポング』の読者の心にも必ず響くはずです。
まとめ|型破りスポーツ漫画好き必読の一作
『ピングポング』は、重い借金という絶体絶命の状況を舞台に、ギャグ漫画一歩手前の卓球バトルを描く、異色で型破りなスポーツ漫画です。
主人公・御門平の真剣さと、常識をぶち壊す試合の描写が混ざり合うことで、読む者を夢中にさせます。
王道の「友情・努力・勝利」とは異なる独自の魅力が詰まっており、普通のスポーツ漫画では物足りない方や、熱さと笑いが同時に味わえる作品を求めている方にこそ刺さる一作です。
読むたびに新たな面白さを発見できる、型破りなスポーツ漫画を楽しみたい方は必見です。