誰しも一度は出会ったことがある――「私ってサバサバしてるから!」が口癖の同僚。
そんな自称サバサバ女子をリアルかつコミカルに描いたのが、漫画『ワタシってサバサバしてるから』です。
本作は、職場で空気を読まずに突っ走る主人公・網浜奈美が、勘違いと暴走を繰り返しながらも、どこか憎めない姿を見せる痛快オフィスコメディ。
「イタいのに、なぜか好きになってしまう」――そんな絶妙なキャラクター造形で、SNSを中心に共感と話題を集めています。
今回は、そんな『ワタシってサバサバしてるから』の魅力を、作品概要から登場人物、そしておすすめの関連作品まで徹底的に紹介します。
読めばきっと、あなたの周りのあの人の顔が浮かんでくるはずです。
漫画の評価基準について
漫画の評価については、下記のランクごとに分けています。

あくまで、私自身の読書体験をもとにした評価ですので、購入や読書の参考程度にしていただければ幸いです。
『ワタシってサバサバしてるから』とは?
『ワタシってサバサバしてるから』は、原作・とらふぐ、作画・江口心による人気オフィスコメディ漫画で電子書籍サイト「コミックなにとぞ」や「めちゃコミック」等で連載されています。
主人公は、自称サバサバ女子の出版社社員・網浜奈美(あみはま・なみ)。
「私ってサバサバしてるから!」と自分を正当化しつつも、実際は自己中心的で空気が読めないタイプ。
それでも、どんな失敗にもめげずに突き進むポジティブさが、読者を呆れさせながらもなぜか憎めません。
物語では、奈美の前に真のサバサバ女子・本田麻衣が現れ、自称と本物のサバサバが激突。
この対比が、笑いと共感を生む大きな魅力となっています。
単なるギャグにとどまらず、職場の人間関係や自己肯定感など、現代社会が抱えるリアルなテーマをコミカルに描く本作。
奈美の暴走を通じて、「本当のサバサバとは何か?」を問いかける、笑って考えさせられる秀逸なコメディです。
『ワタシってサバサバしてるから』総合評価
『ワタシってサバサバしてるから』は、総合評価 Bランク とさせていただきます!
自称サバサバ女子という身近でリアルなテーマを軸に、職場の人間模様や勘違いから生まれるドタバタ劇をテンポよく描いた本作は、読んでいて純粋に笑える良作です。
特に、主人公・網浜奈美の勘違いっぷりと、彼女の前向きすぎる性格が生む混乱の数々は、読者のイライラと爆笑を同時に誘う絶妙なバランス。
「こういう人、職場にいるよね」と共感できる点が本作の最大の魅力です。
一方で、ストーリー全体としてはギャグ要素が強く、キャラクター描写や物語の深みという点ではAランク作品に一歩及ばない印象もあります。
ただし、奈美の図太い生き方を通して描かれるメッセージ性――「自分を貫くことの痛快さ」や「他人に左右されない強さ」――は、想像以上に刺さる読者も多いはずです。
総じて、『ワタシってサバサバしてるから』は「定価で買っても満足できる、笑って元気をもらえる良作」といえるでしょう。
肩の力を抜いて楽しめる社会派コメディとして、多くの読者におすすめできる一冊です。
読んだ感想
『ワタシってサバサバしてるから』を読む前は、自称サバサバ女子がひでぇ目に遭う「ざまぁ系」だと思っていましたが、少し想像違った展開で一気に引き込まれました。
面白くて最新話まで一気読みしちゃいました!
主人公は、出版社に勤務する社員自称サバサバ女子・網浜奈美。
引用元:ワタシってサバサバしてるから合冊版(1)
サバサバ女子というよりかは、自分のこと第一優先に行動している自分勝手な人って感じで、当然社内では嫌われています。
もちろん、本人は気づいていないです笑
この主人公がとにかく面白くて、自分自身を見直すきっかけは何度もあるのに全く生き方を変える気がなくて、逆に「この主人公が凄すぎだろう」ってなります!
一生に一度の大失敗を何度もするため、常人であれば心が壊れています笑
それなのに何故か、主人公の生き方に憧れを持つ人たちも出てきたりと、意外に人望があって面白いです、
また、奈美は基本的にポジティブ思考で行動力の塊のような存在で、『こち亀』の両さんタイプで、どんな失敗をしてもすぐに切り替えて新しいことにチャレンジする姿勢は素直に見習いたいです!
そのため、奈美が次にどんな行動を取るのかが全くわからないため、新章が始まる時は毎回ワクワクしました!
そんな奈美と対照的な存在として裏の主人公・本田麻衣(美人)が登場します。
麻衣は奈美が働いている出版社の派遣社員で、真のサバサバ女子です。
引用元:ワタシってサバサバしてるから合冊版(1) Screenshot
奈美は失敗の連続ですが、麻衣は勝ち組人生を歩んでいきます。
最初は派遣社員スタートでしたが、正社員に登用されたり社内のイケメンエース社員とお付き合いを始めたりと、幸せな人生を歩んでいきます。
ほとんどの社員から嫌われている奈美にも、気にかけたりと優しい一面を持っていたり、自分自身が納得できないことについては、ズバズバ質問していたりといい意味で自分の芯を持っている魅力的なキャラクターでした。
その姿が奈美とは正反対すぎて、二人のやり取りはいつ見ても笑えます!
正直、この二人相性がいいと思うので、奈美さえ寄り添えは親友になってもおかしくないのかなと思っています笑
『ワタシってサバサバしてるから』は勘違い女・奈美が周囲をメチャクチャにしながら、進んでいくドタバタコメディ漫画となっています。
しかし、自分の意見が言えずに自分を押さえ込んでしまう人にとっては、憧れの存在にもなっていて行動自体は全く褒められたものではありませんが、自分の意見を主張することの大切さを教えてくれます。
そんな奈美が最終的にどうなるか今後も楽しみです!
『ワタシってサバサバしてるから』が好きな人にオススメの作品
『ワタシってサバサバしてるから』が好きな方には、以下の作品もオススメです。
①こち亀
『ワタシってサバサバしてるから』で、勘違い全開の自称サバサバ女・網浜奈美の破天荒な生き様に笑いながらも、どこか憎めない姿に心を掴まれた人にこそ読んでほしいのが、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』、通称『こち亀』です。
『こち亀』の主人公・両津勘吉は、まさに昭和のサバサバ男。
正義感があるようで自分勝手、周囲を振り回しながらも、最後にはなぜか憎めない。彼もまた、奈美と同じく「我が道を行く」タイプの人間です。
自分の信念を貫こうとして空回りし、職場を混乱に陥れるその姿は、まるで出版社を騒がせる奈美のよう。
どんなに失敗しても前を向き、次の瞬間には新しい騒動を巻き起こす両津の姿勢は、奈美のポジティブな暴走力そのものです。
奈美の行動力と勘違いが好きなら、両津の「誰にも止められない行動哲学」にも必ず共感できるはず。
彼の物語はただのギャグではなく、失敗しても立ち上がり、自分の信念を笑顔で貫く生き方のバイブルでもあります。
自称サバサバ女・奈美に笑いながらも、どこか勇気をもらったあなたへ。
次は真のサバサバ男・両津勘吉の生き様に、心の底から笑って、元気をもらってみてください。
②悪役令嬢たちは揺るがない
『ワタシってサバサバしてるから』で、どんな逆境でも前向きに突き進む自称サバサバ女・網浜奈美の図太さと行動力に魅了された人にこそ読んでほしいのが、『悪役令嬢たちは揺るがない』です。
『悪役令嬢たちは揺るがない』は、王立学園を舞台に描かれる、三人の令嬢たちの誇りと信念の物語。
彼女たちは「悪役令嬢」と呼ばれながらも、実際にはブレない矜持を持つ真の強者たち。
無神経で空気を読まない聖女見習いの少女・アイニに振り回される学園で、彼女たちは一歩も揺らぐことなく、自分の正義を貫いていきます。
奈美が自称サバサバとして他人の目を気にせず突っ走るように、セラフィーナたちもまた、自らの信念を曲げずに生き抜く女性たちです。
ただし彼女たちは、奈美のように感情で動くのではなく、理と誇りで動く。
この違いが、同じ「強い女性像」でありながらも、『ワタシってサバサバしてるから』とは別の角度から「かっこよさ」を感じさせます。
「現実と物語の違い」を理解し、恋愛よりも責任を、感情よりも誇りを選ぶセラフィーナたちの姿は、まさに本物のサバサバ女子。
周囲にどう思われようと、自分の信念を通す強さは、奈美のポジティブさとは別の意味で心を震わせます。
軽やかに突っ走る奈美の破天荒な強さに惹かれたあなたへ。
今度は、誇りで生きる女性たちの静かな闘志に酔いしれてみてください。
『悪役令嬢たちは揺るがない』は、真の強さとは何かを教えてくれる、凛とした一本の芯のような物語です。
『悪役令嬢たちは揺るがない』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
まとめ|笑って、刺さって、ちょっと元気になる一冊
『ワタシってサバサバしてるから』は、ただのギャグ漫画ではありません。
自分をサバサバと信じて疑わない奈美の姿を通して、私たちは「本当の強さとは何か」「自分らしく生きるとはどういうことか」を自然と考えさせられます。
どんなに失敗しても、笑って前に進む奈美の姿は、見ていて痛快で、時に励まされるほど。
笑いながら心の中で「私も頑張ろう」と思える――そんな不思議なエネルギーを持った作品です。
仕事に疲れた夜、ちょっと元気が欲しいときにぴったりの一冊。
自称サバサバ女子・網浜奈美の破天荒な日常に、あなたもきっとクセになるはずです。