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【親友の弟との恋、ありですか?】姉ちゃんの友達がうざい話|感想レビュー

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「うざいのに、目が離せない」――そんな恋がある。

恋愛漫画の世界では、最初の印象がすべてを決めることもあります。

けれど、人との距離が近すぎてちょっとウザい、でも放っておけない――そんな“かき乱してくる存在”との関係が、じわじわと心をほどいていく過程には、理屈を超えた魅力があります。

『姉ちゃんの友達がうざい話』は、そんな「好きのはじまり」をとことん丁寧に描いた胸キュンラブストーリー

年上×年下、姉の親友×弟という一筋縄ではいかない関係の中で、揺れ動くふたりの心の距離がじれったくてたまりません。

笑えるのに切なくて、甘いのに苦しい。

気づけば、自分まで恋をしているような気持ちにさせられる――そんな不思議な吸引力を持った作品です。

この記事では、そんな『姉ちゃんの友達がうざい話』の魅力をたっぷり語っていきます。

『姉ちゃんの友達がうざい話』とは?

『姉ちゃんの友達がうざい話』は、漫画家・あずさきな先生によるラブコメ作品です。

高校1年生の三澄尚と、彼の姉・莉緒の親友である生田瀬那との、年の差×姉の友達という少し変わった関係性を軸に描かれる、“じれキュン”系の恋愛漫画となっています。

物語は、明るくて距離感バグりまくりな年上女子・瀬那に、思春期真っ只中の尚が振り回されるところからスタート。

最初は「うざい」と感じていた彼女の存在が、次第に尚の中で特別なものへと変わっていきます。

瀬那の能天気さや無防備さの裏に隠された“繊細さ”と、尚のまっすぐで優しい想いが、じわじわと交差していく過程は、派手な恋愛展開ではないからこそ心に残るものがあります。

特に、「あと一歩で届かない距離感」に胸を焦がされた経験がある人には、刺さる描写の連続です。

同じ作者によるスピンオフ作品『友達の姉ちゃんに恋した話』も、同一の世界観の中で“年上の女性に恋する年下男子”というテーマを軸に描かれています。

両作品を通して読むことで、それぞれの視点や立場から恋愛のもどかしさをより深く楽しむことができます。

キャラクターの心の動きを丁寧に描いたラブストーリーが好きな方、年の差恋愛に弱い方、そして“片想いのようで実は両想い”という関係性にときめく方には、ぜひ手に取っていただきたい一作です。

良かった点

①絶妙な距離感が生む「じれキュン」の心地よさ

この作品を語るうえで、真っ先に挙げたいのが
尚と瀬那の「縮まりそうで、どうしても縮まらない距離感」が生み出す、じれキュンの破壊力です。

瀬那は、明るくてノリが良く、距離感が完全にバグっている年上のお姉さん。

引用元:姉ちゃんの友達がうざい話 1巻より


誰にでもフランクで、尚に対しても平然と踏み込んでくるため、言動だけを切り取れば「うざい」と感じてしまうのも無理はありません。

しかし、その軽さの裏側には、恋愛で何度も傷ついてきた経験からくる臆病さ自己防衛がしっかりと隠れています。

一方の尚は、年下でありながら驚くほど落ち着いた視点を持つ少年。

引用元:姉ちゃんの友達がうざい話 1巻より


自分の気持ちには正直ですが、それを振りかざすことはありません。

「好きだ」と伝えながらも、「自分じゃなくても、瀬那を大切にしてくれる人ならそれでいい」と考えられる器の大きさは、正直高校生とは思えないレベルです。

そんな二人の間には、

  • 年下と年上という年齢差
  • 姉の親友という絶対に無視できない立場
  • “弟に手を出してはいけない”という瀬那自身のブレーキ

といった、簡単には越えられない壁がいくつも存在しています。
そのため、気持ちは確実に近づいているのに、関係だけが先に進まない。

視線が合う、何気ない会話が増える、少し距離が縮まる――
でも、決定的な一歩は踏み出されない。

この「もう少しなのに!」「今なら行けるでしょ!」と思わせておいて、あえて踏みとどまる展開が、とにかくじれったい。

読者は尚の気持ちにも、瀬那の葛藤にも共感してしまうからこそ、
ページをめくるたびに胸の奥がムズムズして、気づけば完全に感情を持っていかれます。

しかし不思議なことに、このじれったさは苦痛ではありません。

むしろ、少しずつ積み重なっていくやり取りが、
胸をキュッと締めつけるような甘い痛みへと変わっていくのです。

派手な展開がなくても、たった一言のセリフや沈黙の描写で、ここまで心を揺さぶられるのは本作ならでは。

「すぐにくっつく恋愛じゃ物足りない」
「気持ちが育っていく過程をじっくり味わいたい」
そんな読者にとって、この作品はまさに理想的なじれキュン体験になるはずです。

②年上ヒロインの“弱さ”と、それを受け止める年下男子の優しさ

『姉ちゃんの友達がうざい話』の根底には、恋愛における“支え合い”の美しさが描かれています。

中でも注目したいのは、ヒロイン・瀬那の「強く見せる弱さ」と、尚の「気づける優しさ」が織りなす、心に染みる関係性です。

瀬那は、表面的にはいつも明るく、冗談交じりに人と接するタイプの女性です。

気さくで自由奔放、まわりからは“年上の余裕あるお姉さん”に見えるかもしれません。

けれどその振る舞いの裏には、過去の恋愛で何度も傷ついてきた経験があることが、物語の中で次第に明らかになっていきます。

本当は臆病で、人に甘えるのが下手で、誰かに心を預けることに慎重になっている――
その繊細さを彼女自身が無意識のうちに隠そうとしているところに、大人の女性らしい苦しさとリアルさがにじみ出ています。

そして、そんな瀬那をまっすぐに見つめるのが、主人公・尚です。
彼の魅力は、単に「好き」という想いを抱くだけでなく、その相手の過去や背景、痛みごと受け止めようとする包容力にあります。

尚は瀬那のすべてを理解しているわけではありません。
けれど、彼女の笑顔の裏にある微かな違和感を感じ取れる敏感さ、
そして「誰かに大切にされるべき人」だと信じて行動できる誠実さが、物語の中で徐々に光を放っていきます。

Screenshot
引用元:姉ちゃんの友達がうざい話 2巻より

印象的なのは、尚が「瀬那には自分よりももっとふさわしい人がいるかもしれない」と自覚しながらも、それでも彼女の幸せを一番に願っているところです。

自分が選ばれなかったとしても、
彼女が笑っていてくれれば、それでいい。

その考え方には、単なる恋愛感情を超えた本質的な思いやりと成長が感じられます。

だからこそ、この作品の魅力は「恋愛そのもの」ではなく、
「好きな人を思いやることの尊さ」にあります。

自分の気持ちを押しつけず、相手の痛みに寄り添いながら関係を築いていく姿は、
読み手にとってもどこか優しく、温かい灯火のように映るはずです。

年下男子×年上女子という構図の中で、ここまで自然体で、心に残る優しさを描ける物語はそう多くありません。

読み進めるたびに、「この二人が出会えて本当によかった」と感じさせてくれる物語です。
二人のこれからがどうなっていくのか、続きが楽しみでなりません。

気になった点:最初の印象で合う・合わないが分かれるかも

『姉ちゃんの友達がうざい話』は、心に残る丁寧な物語ですが、人によっては序盤で戸惑いを感じる可能性があります。

まず、ヒロイン・瀬那のキャラクターはとても個性的です。明るくてノリが良く、誰に対してもぐいぐい距離を詰めてくるタイプなので、最初は「ちょっと騒がしすぎるかも…」と思う方もいるかもしれません。

特に、落ち着いた雰囲気の作品を好む読者にとっては、序盤のテンションの高さがやや強く感じられるでしょう。

また、この作品は恋愛の展開が急に進むわけではありません。

尚と瀬那の関係が少しずつ変化していく様子がじっくり描かれるため、「すぐにキュンとしたい!」という人にはテンポが遅く感じられる場面もあると思います。

ですが、瀬那の第一印象はあくまで“仕掛け”のひとつです。

読み進めるにつれ、彼女の明るさの裏にある優しさや不器用さが見えてきて、印象はガラッと変わっていきます。最初に「うざい」と思っていた人ほど、後半で彼女のことが気になって仕方なくなるかもしれません。

テンポについても、派手な出来事で引っ張るのではなく、感情の変化を丁寧に描いているからこそ、登場人物の心の動きが自然に伝わってきます。

読み進めるうちに、「そういうことだったのか」と感じられる場面が増え、じわじわと引き込まれていく感覚があります。

少しでも気になった方は、ぜひ最初の印象だけで判断せずに、もう少しだけ読んでみてください。
気がつけば、尚と瀬那の世界にすっかり引き込まれている自分に気づくはずです。

登場人物

①三澄 尚

Screenshot
引用元:姉ちゃんの友達がうざい話 1巻より
アシカ
アシカ

本作の主人公で、高校1年生。子どもの頃はお姉ちゃんっ子で、姉の親友である瀬那のことをずっと「うざい」と思ってきた。

しかし時間が経つにつれ、瀬那の裏表のない優しさや人柄に触れ、次第に恋心を抱くように。

年下ながら落ち着きのある性格で、感情を押しつけることなく相手を思いやる姿勢は、まさに「理想の彼氏」そのもの。

そのまっすぐで誠実な想いが、少しずつ瀬那の心にも変化をもたらしていく。

②生田 瀬那

Screenshot
引用元:姉ちゃんの友達がうざい話 1巻より
アシカ
アシカ

尚の姉・莉緒の親友で、尚にとっては幼い頃から関わりのあった年上のお姉さん的存在。

明るくノリが良く、誰にでもフレンドリーに接する“距離感バグり系ヒロイン”
その馴れ馴れしさやテンションの高さから、尚からは長らく「うざい」と思われていたが、その裏には、恋愛で何度も傷ついてきた繊細さや、人に見せない優しさが隠されている。

無自覚な言動が尚の気持ちをかき乱す一方で、彼のまっすぐな想いに少しずつ心を揺らしていく。
強がっているようで、本当はとても不器用な彼女の変化こそが、本作の見どころの一つ。

『姉ちゃんの友達がうざい話』が好きな人にオススメの作品

『姉ちゃんの友達がうざい話』が好きな方には、以下の作品もオススメです。

①生徒と恋はできません!

『姉ちゃんの友達がうざい話』で、年の差ゆえのすれ違いや踏み出せない恋に胸を打たれた人にこそ読んでほしいのが、『生徒と恋はできません!』です。

26歳の新人教師・奈々子が恋をしたのは、筋肉ムキムキな理想の年上男子――と思いきや、彼はまさかの17歳高校生。

しかも、次の赴任先でまさかの再会。教師と生徒として再び向き合うことになり、二人の恋が大きく揺れ始めます。

奈々子は教師として理性を保とうとする一方で、心太郎への想いを隠しきれず、表では断りながらも、内心では“好き”が止まらない

そんな彼女のギャップと煩悩が可愛くて、面白くて、でもちょっと切ない。

真剣に恋と向き合おうとする姿は、笑いの中にもしっかりとした芯があります。

『姉ちゃんの友達がうざい話』のじれキュンが好きな方なら、きっと奈々子と心太郎の“こじれた年の差ラブ”にもハマるはず。

笑って、ときどきキュンとして、最後まで見届けたくなる物語です。

『生徒と恋はできません!』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

②姉のともだち

『姉ちゃんの友達がうざい話』で、年上ヒロインとの距離感に振り回されるじれったさや、
すれ違いながらも少しずつ近づいていく関係に心を動かされた人にこそ読んでほしいのが、『姉のともだち』です。

主人公の旭は、姉と二人暮らしをするごく普通の男子高校生。
そんな彼の前に現れたのが、姉の友人・ひーちゃん。
モデルのように綺麗で、ノリが良くて、距離感はちょっとおかしい。

そんな自由すぎる年上のお姉さんが、なぜか毎日のように家に入り浸るようになります。

最初はただの“姉の友達”だったはずなのに、
一緒にご飯を食べたり、自然に世話を焼き合ったりと、
次第に「これ、もうほとんどカップルでは…?」と思ってしまうような距離感になっていきます。

だけど、どこまでいっても恋愛にはなりきらない。
そんな曖昧な関係が続く中で、ふたりの関係性は少しずつ、確実に変化していきます。

ひーちゃんは明るくて親しみやすい反面、時折ふとした瞬間に見せる表情が印象的。

それに気づく旭も、どこか鈍感でまっすぐで、そのやりとりがとにかく絶妙です。

テンポの良い会話、緩急のある感情の揺れ、そしてちょっとした仕草の描写に、思わずページをめくる手が止まらなくなります。

『姉ちゃんの友達がうざい話』が好きな方なら、
この“年上のお姉さんに翻弄される男子高校生のじれラブ”にも、きっとハマるはず。

甘くて、可笑しくて、でも時にグッとくる。
じれったくて心地よい、両片想いのラブコメです。

『姉のともだち』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

③あくまでクジャクの話です。

『姉ちゃんの友達がうざい話』で、恋に対して不器用なキャラクター同士の距離感に心を掴まれた人にこそおすすめしたいのが、『あくまでクジャクの話です。』です。

「男らしさが足りない」という理由で彼女にフラれたばかりの教師・久慈弥九朗。

現代ってもっとジェンダーフリーな時代じゃなかったの?――そんな疑問を抱えていた彼のもとに、生徒であり“完璧超人”な女子高生・阿加埜が現れます。

モデル並みに美しく、成績は常にトップクラス。
SNSでも人気のインフルエンサーという華やかな表の顔を持ちながら、生物学部の部長として研究にも本気。

そんな阿加埜が、久慈に「生物学部の顧問をやってほしい」とお願いするところから、ふたりの奇妙な関係が始まります。

本作の最大の魅力は、“生物学”を通して恋愛を読み解いていく斬新な視点。

阿加埜は進化論や動物行動学を持ち出しながら、「なぜ人は見た目に惹かれるのか?」「恋の駆け引きは本能なのか?」といった疑問に鋭く切り込んでいきます。

それなのに、いざ自分の恋愛となるとちょっと不器用になるのが彼女の愛らしいところ。

普段は冷静で論理的なのに、好きな人の前では急に照れてしまったり、口ごもったり――そんなギャップに思わずニヤけてしまいます。

『姉ちゃんの友達がうざい話』のように、恋心に気づかないフリをするふたりの“絶妙な温度差”や、もどかしさの中に宿る優しさが好きな人には、この作品も間違いなく刺さるはずです。

理屈で語るはずの恋が、いつの間にか理屈を超えて心に染みてくる――
そんな余韻と知的なおもしろさがページをめくらせてくれるはず。

『あくまでクジャクの話です。』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

まとめ|この“ウザい”は、好きになるために必要だった。

読み終えたあと、あなたはきっと思うはずです。
「あのウザさがあったからこそ、こんなにも惹かれたんだ」と。

瀬那の距離感バグりまくりな言動に翻弄されながらも、
尚のまっすぐな想いと優しさが、それをすべて包み込んでいく。

その過程をひとつひとつ見守ることこそが、本作の最大の楽しみです。

ただくっついて終わりじゃない。
遠回りするからこそ感じられる、気持ちの変化や小さな成長が、読者の心をじんわりと温めてくれます。

「じれったい恋が好き」「キャラ同士の会話のテンポが好き」「年の差恋愛に弱い」
そんなあなたには、間違いなく刺さる一冊です。

尚と瀬那、ふたりの“ちょっと面倒で、最高に尊い関係”に、きっとあなたも夢中になります。

また、下記の記事に年上彼女×年下男子」のオススメ作品をまとめております。
良かったらご覧ください!

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