アイドルを応援する気持ちは、時に人をとんでもない行動へと駆り立てる――。
『アイドラトリィ』は、推しを頂点に導くためなら手段を選ばない女子高生・陽見循菜が、アイドルオーディションの世界に自ら飛び込み、常識外れの行動力と観察眼で舞台をかき回していく物語です。
ただの「アイドル漫画」と侮るなかれ。
狂気と情熱が同居する循菜の言動は、ページをめくる手を止めさせないほど中毒性抜群。推し活の熱量が極限まで突き抜けるとどうなるのか――その答えが、この作品にはあります。
また、下記の記事で2025年から週刊少年マガジンで連載が始まった作品をランキング形式で紹介しております。
良かったらご覧ください。
『アイドラトリィ』とは?

『アイドラトリィ』は、講談社「週刊少年マガジン」にて2025年33号から連載をスタートしたアイドル漫画です。
“全ては推しのため”という異色のキャッチコピーで幕を開け、連載開始直後からSNSを中心に大きな話題を集めています。
単行本第1巻は、2025年10月17日に発売予定。
週刊連載ならではのスピード感と、コミックスでまとめて読むときの一気読みの爽快感。
どちらでも『アイドラトリィ』の世界を存分に味わえます。
あらすじ概要
<作品情報>
引用元:アイドラトリィ|【#1】ハルミ ジュンナ|マガポケ|少年マガジン公式無料漫画アプリ
女子高生・陽見循菜の生きがいは、アイドルの槻城ふわりを推すこと!そんなある日、ふわりの所属するアイドルグループが解散してしまう。失意の中、ふわりがアイドルオーディション番組に挑戦するという情報を得た循菜。参加者は総勢100人――推しをその頂点に導くため、循菜は自らオーディションに出場し、暗躍することを決意するのだった。アイドルオタク少女の、人生をかけた“推し活”が今、始まる!
上記の通り、循菜のオーディション参戦は単なる応援ではありません。
推しを勝たせるために、彼女は時に常識を超えた手段に出ます。
オーディションの裏側で情報を収集し、時にはプロデューサーやライバルの目をかいくぐりながら、着実にふわりを有利な状況へ導こうと動きます。
しかし、循菜自身の行動が予想外の方向へ展開することもしばしば。
彼女の熱量と執念は、オーディションに参加する他の少女たちや関係者に衝撃を与え、物語は次々と波乱の展開を見せます。
こうして、ただのファンだった少女が、推しのために人生をかけて戦う姿――狂気と愛が交錯する“推し活サバイバル”が、ここから始まります。
『アイドラトリィ』を購入して後悔しない人の特徴
アイドルオーディションを舞台に、狂気と情熱あふれる推し活を楽しみたい方は、『アイドラトリィ』を購入して後悔しません。安心して手に取ってください!
『アイドラトリィ』に登場する循菜は、「推しを勝たせたい」という強烈な思いを胸に行動しています。
回想や心理描写を通じて、その熱意や葛藤を知ることができ、循菜の生き様に自然と惹かれていきます。
推しのためなら常識を超えた行動に出る循菜の言動は、一度読むと頭から離れなくなるほど衝撃的で魅力的です。
本作では、メインキャラだけでなく、脇役のライバルやオーディション関係者も個性豊かで、登場するたびに新たな驚きと興奮を与えてくれます。
ただ、アイドル活動の勝敗よりも、キャラクターたちの熱量や心理描写がメインなので、「華やかなステージの歌やダンスだけを楽しみたい」という方には少し物足りなさを感じるかもしれません。
感想
週刊少年マガジンで、久しぶりのアイドル漫画ということで、どんなお話なのかなと楽しみにしていました。
そして、読み進めたところ、アイドルデビューをかけたオーディションバトルとわかり、これって『IDOL×IDOL STORY!』のパクリなんじゃあ・・・と思いましたが、実際は全然違いました。
オーディションバトルという点は同じですが、主人公が推しのアイドルを勝たせるため、自分もオーディションに参加するのですが、その主人公が最高に狂ってて面白いです!
主人公の陽見循菜は推しのアイドルを応援している普通?の女の子。
ある日、そのアイドルが所属しているアイドルグループが解散することになり、絶望する循菜
しかし、持ち前の観察眼で少ない情報からオーディションに参加することを知ります。
推しアイドルがオーディション落ちたらどうしようと心配する循菜でしたがあることを閃きます。
引用元:アイドラトリィ 1話より Screenshot
この時の表情が明らかにヤバいやつで、「もしかして、この主人公危ないやつ?」と思いました。
そして、その予想は見事的中します。
なんと、循菜はそのオーディションのプロデューサーの自宅に忍び込み、自分を売り込みます。
自分を売り込む理由は、オーディションに参加して、推しアイドルのサポートすること。
行動が厄介ファンすぎて、この主人公をヤバすぎとなりました!
それを見たプロデューサーはもちろん警察に通報しようとします笑
しかし、循奈が一生懸命歌うため、通報はやめてあげます。
歌が終わり、プロデューサーは、循菜に対し「どうしてそこまでするの」と問い、循奈は「愛」と答えます。
このプロデューサーがオーディションする目的は「愛に狂った特別な人間」(トップアイドル)を探すことで、循奈がトップアイドルになる条件を満たしていたことに気づくというとんでも展開になります笑
引用元:アイドラトリィ 1話より Screenshot
もしかして、推しアイドルよりも循奈自身の方がアイドル適正が高い可能性が出てきて、予想の斜め上すぎる展開で続きが気になる展開でした。
その後、プロデューサーが循奈のことをオーディションメンバーにねじ込んで一話終了となります。
ただの厄介ファンが、実はアイドル適性がメチャクチャ高いという展開は正直メチャクチャ熱くて、私好みでした。
しかも、循奈自身はそのことに無自覚というのも個人的にはgoodポイントです!
2話以降についても、オーディションを有利に進めるため、ADを買収して仲間に引き込んだりとやりたい放題です笑
しかも、推しアイドルを勝たせるためなら、なんでもするという狂気的な一面もあり、循奈が何をしでかすか最後まで目が離せないです!
『アイドラトリィ』が好きな人にオススメの作品
『アイドラトリィ』が好きな方には、以下の作品もオススメです。
①推しの子
『アイドラトリィ』で推しのために人生を懸ける循菜の姿に心を掴まれた人にこそ読んでほしいのが、『推しの子』です。
芸能界の光と闇を描く本作は、突如として舞い込んだ衝撃的な運命から、主人公が「推し」と再び出会い、その夢(復讐)を叶えるために自らも芸能界へと足を踏み入れる物語。
彼が挑むのは、華やかさの裏に潜む嫉妬、裏切り、策略――全員が己の才能と執念を武器に頂点を狙うライバルたちです。
オーディションの舞台裏で暗躍する循菜のように、『推しの子』の主人公もまた、時に狂気的なまでの覚悟と狡猾さで「推しを勝たせる」という目的に向かって突き進みます。
それは単なる応援ではなく、愛と執念を武器に変えた、命を削るような戦い。
そして、その先に待つのは「推しを頂点に導くことが、自分の人生の答えとなるのか?」という問いです。
推しのためにあらゆる手を尽くす物語の熱量は、『アイドラトリィ』の読者の心にも必ず響くはずです。
②IDOL×IDOL STORY!
『アイドラトリィ』で推しを頂点に導くため、常識を超えた行動力を発揮する循菜の物語に心を掴まれた人にこそ読んでほしいのが、『IDOL×IDOL STORY!』です。
一度は夢を諦めた元地下アイドル・渚美海が、自分に憧れてアイドルになった七種依吹と再会し、二人で超過酷なサバイバルオーディション番組「スーパースターシップ」に挑む物語。
彼女たちが立ち向かうのは、同じ夢を抱きながらも実力・個性・覚悟の全てで競い合う16人のライバルたち――全員が、自分と同じかそれ以上の輝きを持つ存在です。
推しを勝たせるためなら裏で動く循菜のように、『IDOL×IDOL STORY!』の美海と依吹もまた、互いを推し合いながらも、頂点を目指すために時に非情な決断を迫られます。
それは単なる夢追いではなく、「自分こそが選ばれるべき存在だ」と証明するための戦い。
そして、その先に待つのは「本当のトップアイドルとは何か?」という問いに対する答えです。
ステージの光と影、友情と競争心が交錯する熱量は、『アイドラトリィ』の読者の胸にも必ず響くはずです。
『IDOL×IDOL STORY!』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
狂気と情熱が交差する、新時代の“推し活”物語
『アイドラトリィ』は、推しのために全力を尽くす喜びと、その裏に潜む狂気を描き切った、唯一無二のアイドルオーディション漫画です。
主人公・循菜の行動は常に予測不能で、彼女が次に何をしでかすのか、その一挙手一投足が物語のスパイスになっています。
「推しを勝たせたい」という純粋な想いが、どこまで人を変えるのか――その熱さと危うさが、読者の心を強く掴み続けます。
ただの成長譚でも、ただの友情物語でもない。
“推し”という現代的なテーマを、ここまでスリリングに描ける作品はそうありません。
推し活をしたことがある人も、そうでない人も、この狂おしいまでの情熱をぜひ味わってみてください。