PR

ディグイット感想|闇落ちリベロが最高な理由

記事内に広告が含まれています。

『ディグイット』は、ただのバレーボール漫画ではありません。
読んでいて一番刺さるのは、試合の熱さよりもむしろ――才能と適正の残酷さです。

主人公・獅子谷 岳は、元日本代表のエースの息子。
周囲からは当然のようにアタッカーとして期待されますが、本人は薄々「自分には才能がない」ことに気づいています。

努力しても届かない。
何を試しても伸びない。
それでもバレーを諦めきれない。

そんな岳が、自分の適正を見つけ直し、リベロとして戦う道を選ぶ。

しかもその動機が「支える」ではなく、相手アタッカーの心をへし折るというエゴなのが最高に面白いんですよね。

この記事では、『ディグイット』の魅力を「良かった点」「気になった点」に分けて整理しつつ、
『ディグイット』が好きな人に刺さるおすすめ作品もあわせて紹介していきます。

『ディグイット』とは?

『ディグイット』は、ヨシダ先生による日本のバレーボール漫画作品です。
講談社『月刊アフタヌーン』にて、2025年6月号(2025年4月24日発売)より連載がスタートしました。

物語の中心となるのは、元日本代表のエースを父に持つ少年・獅子谷 岳。

周囲から「アタッカーとして日の丸を背負う存在」を期待されながらも、岳自身は自分の才能に疑問を抱いています。
努力しても届かない現実と向き合いながら、彼は自分の進むべき道を選び直していきます。

本作の特徴は、ただ勝利を目指すスポ根ではなく、
「努力しても伸びない」「才能の差は残酷」という競技のリアルを真正面から描いている点です。

特に印象的なのは、主人公がアタッカーとしての限界を受け入れたうえで、
リベロとして戦う道を選ぶという展開。

しかもその動機が「拾って支える」ではなく、
“相手アタッカーの心をへし折る”という攻撃的なエゴに基づいているため、守備職でありながら主人公としての存在感が強烈に立ち上がっています。

爽やかな成長物語というより、
適正を見つけて戦い方を変える“再起”の物語としての色が濃く、
スポーツ漫画でありながら読者の人生観にも刺さる余韻を残す一作です。

良かった点

①「才能がない」から始まる適正の物語が、刺さりすぎる

私自身、『ディグイット』は最初から狙って読んだ作品ではありませんでした。
きっかけはなんと、『メダリスト14巻』(電子書籍)に掲載されていた1話です。

正直、完全に「ついで読み」のつもりだったんですが……
1話が面白すぎて、そのまま勢いで1巻を買いました。

「え、これ新連載の1話でここまで完成度高いの?」
と驚いたのを覚えています。

というのも、この作品、スポーツ漫画の常識を最初から壊してきます。

主人公・獅子谷 岳は、元日本代表のエースの息子。
中学でも当然のように「エースアタッカー」を任され、周囲からも期待され、本人もそれを目指して努力している。

ここまでは、よくある王道です。

でも『ディグイット』が異常なのは、その次。

岳は、努力しているのに、どうしても届かない。
才能がないことを、本人が薄々気づいている。
しかも周りは「お前はアタッカーだろ」と言い続ける。

この時点で、胸が苦しくなります。
スポーツ漫画なのに、読んでいてリアルに胃が痛い。

でも、だからこそ面白い。

そして決定打になるのが、岳が最初から“別の才能”を持っていることです。

アタッカーとしては伸びない。
でも守備の読み、指示、判断が異常に上手い。

ここがもう最高で、読者はこう思わされます。

「まさか主人公、スパイクじゃなくてレシーブで主役になるのか…?」

普通なら「努力して才能を開花させる」方向に進むところを、
『ディグイット』は真逆を突き進むんです。

さらに衝撃なのが、父親の存在。

岳の努力を見ていたはずの父が、
アタッカーとして“本物の才能”を持ったノボルに出会った瞬間、
岳ではなくノボルに全振りし始める。

この展開、残酷すぎます。

でも、だからこそ「才能の世界」のリアルさが際立つ。
読んでいて「わかる…」ってなってしまうのが怖い。

そして岳はここで折れません。
むしろ逆。

自分がアタッカーとして勝てないことを、努力で証明し、
その上で、自分の適正を見つけて戦い方を変える。

この流れが、あまりにも熱い。

しかもここが“王道な覚醒”じゃないのが『ディグイット』のヤバいところで、
岳がたどり着く答えは、完全に闇落ち方向です笑

「世界一の自由(リベロ)になる」
その理由が、ただ勝ちたいからじゃない。

「アタッカーの球を全部拾って、心をへし折ってやる」

引用元:ディグイット 1巻より

これ、スポーツ漫画の主人公のセリフじゃないだろっていう。

でもこの瞬間、リベロという地味なポジションが、
一気に“主人公にふさわしい武器”に変わります。

私はここで完全に確信しました。

「あ、これただのバレー漫画じゃない」
「才能と適正の話を、スポーツで描いてる作品だ」って。

しかも、このテーマが読者の人生にも刺さるんですよ。

どれだけ努力しても、向いていない場所では芽が出ない。
逆に、向いている場所に立った瞬間、努力が武器になる。

岳の選択は、スポーツの話なのに、
読んでいる側の現実まで照らしてくる。

だから『ディグイット』は、
バレー漫画なのに「自分の生き方の話」として読める。

そして何より怖いのは、
この濃さを1話の時点で読者に叩きつけてくることです。

「この先、岳がどんなリベロになっていくのか」
「父とノボルにどうやって勝つのか」
気にならないわけがありません。

気づけば私は、完全についで読みのつもりだったのに、
『ディグイット』を“追う側”になっていました。

②リベロを“主人公にした発明”が天才すぎる

正直に言うと、私は『ディグイット』を読むまで
「リベロが主人公のバレー漫画って成立するの?」と思っていました。

バレーの花形って、どう考えてもアタッカーです。
スパイクで点を取る。
試合を決める。
一番カッコいい。

だから、主人公がリベロになると聞いたら普通こう思うはずです。

「地味にならない?」
「盛り上がるの?」
「得点シーンが少なくて物足りなくない?」

でも『ディグイット』は、その不安を1話の時点で粉砕してきます。

というのも、この作品のリベロは
「拾ってつなぐ、縁の下の力持ち」みたいな綺麗な存在じゃありません。

岳が目指すのは、もっと危険なリベロです。

“相手アタッカーの心をへし折るためのリベロ”。

Screenshot
引用元:ディグイット 2巻より

この設定が強すぎる。

リベロという守備職を、
ただの守備職で終わらせず、
攻撃的なポジションに変えてしまっているんですよね。

だから読んでいる側も、自然とこうなります。

「次の試合、点を取る瞬間より、拾う瞬間の方が楽しみなんだけど…?」

これ、普通のスポーツ漫画ではなかなか起きない感覚です。

しかも岳の守備は、単に反射神経がいいとかじゃない。

相手の癖を読む。
コースを予測する。
仲間に指示を出す。
相手の“自信”ごと折る。

やっていることが完全に心理戦です。

だから『ディグイット』の試合は、
スパイクが決まって盛り上がるんじゃなくて、
「拾われて絶望する」ことで盛り上がる。

この逆転がクセになります。

さらにヤバいのが、岳のリベロが
「守備が上手いからすごい」では終わらないところです。

岳は、自分がアタッカーとして勝てなかったことを、
誰よりも理解している。

その悔しさがあるからこそ、
相手アタッカーの感情や焦りまで読める。

つまり、岳の守備は才能だけじゃなく、
過去の敗北そのものが武器になっているんです。

ここがめちゃくちゃ熱い。

普通なら、挫折って“弱点”として描かれることが多いのに、
『ディグイット』はそれを
「最強の武器」に変えてくる。

だからこの作品のリベロは、
ただの守備職じゃありません。

「才能に選ばれなかった側が、才能ある側を倒すために生まれた存在」です。

この構図が完成した時点で、
もう主人公がリベロでも地味になるわけがない。

むしろ、リベロだからこそ面白い。

『ディグイット』は、
リベロというポジションの価値を上げたとか、
守備の面白さを描いたとか、そういうレベルじゃなくて――

「スポーツ漫画の主人公像」そのものを更新してきた作品だと感じました。

気になった点

『ディグイット』は、1話の完成度が高すぎてそのまま1巻を買ったくらい刺さった作品ですが、
正直「好みが分かれそうだな」と感じた点もありました。

とはいえ、致命的な欠点というよりは、
“この作品の尖り”ゆえに起こる好みの差です。

まず、『ディグイット』の主人公・岳は、
いわゆるスポーツ漫画の王道主人公みたいな
「前向きで爽やかで、努力でみんなを引っ張るタイプ」ではありません。

むしろ逆。

才能に折られた人間として、
ずっと苦しみながら戦っている。

そして決定的なのが、岳が目指すリベロが
「拾ってつなぐ、縁の下の力持ち」みたいな綺麗な存在じゃないことです。

岳のリベロは、完全に攻撃的。

“相手アタッカーの心をへし折るためのリベロ”。

この方向性が最高に面白い一方で、
「スポーツ漫画はスカッとしたい」
「努力が報われる爽やかな成長が見たい」
という人には、少し重く感じるかもしれません。

さらに追い打ちをかけるのが、父親の存在です。

元日本代表のエースであり、岳の父でもある慧が、
アタッカーとして才能を持つノボルに出会った瞬間、
岳よりノボルに肩入れしていく。

ここは読んでいて普通に胸が痛いです。

「いや、それ息子にやることじゃないだろ…」
と思う場面もあります。

でも、だからこそ『ディグイット』はリアルなんですよね。

スポーツの世界は綺麗じゃない。
才能の差が残酷に出る。
そして折れた人間は、必ずしも立ち上がれるわけじゃない。

この現実を、ちゃんと物語として面白く描いている。

なので結論としては、
この“重さ”や“尖り”を楽しめる人にとっては、むしろ大当たりです。

爽やかなスポ根を求める人には少し刺さらないかもしれませんが、
「才能」「適正」「エゴ」といったテーマが好きな人なら、間違いなくハマると思います。

『ディグイット』をお得に読む方法|楽天Kobo

『ディグイット』を読むなら、個人的に一番おすすめなのが楽天Koboです。

この作品は1話の引きが強すぎて「続きが欲しい…!」となるタイプなので、気になった瞬間にすぐ買って読める電子書籍が相性抜群なんですよね。

私もきっかけは『メダリスト14巻』(電子書籍)に掲載されていた1話でしたが、面白すぎてそのまま勢いで1巻を買いました。

こういう“勢い買い”ができるのが電子書籍の強さです。

そして楽天Koboが強いのは、ただ早いだけじゃありません。

楽天ポイントが貯まる・使えるので、普段から楽天を使っている人ほど実質的に安く読めます。

さらに、キャンペーンやポイント還元が乗るタイミングだと「え、こんなに戻ってくるの?」となることも多く、漫画を買うほどお得感が増していきます。

『ディグイット』は、読めば読むほど岳のエゴと適正の物語に引き込まれる作品です。
気になった今が、一番楽しいタイミングだと思います。

楽天Koboで『ディグイット』をチェックする👇

総合電子書籍ストア【楽天Kobo】

『ディグイット』が好きな人にオススメの作品

①ブルーロック

『ディグイット』で「才能の残酷さ」と「適正に気づく瞬間」に心を掴まれた人にこそ読んでほしいのが、『ブルーロック』です。

全国から集められたFW候補たちが、“世界一のストライカー”になるために淘汰されていく物語で、勝負の本質は試合ではなく「自分の価値」を証明することにあります。

岳がアタッカーとしての限界を突きつけられながらも、自分の適正を見つけ直して戦い方を変えたように、『ブルーロック』の選手たちもまた、努力の方向を間違えれば一瞬で脱落します。

どれだけ頑張っても、適正ではない場所では芽が出ない――『ディグイット』を読んで痛感したこのテーマは、まさにユーゴーの「適正運命論」と完全に重なります。

ただ勝つだけじゃなく、「自分は選ばれる才能だ」と証明して勝たなければならない。
その歪で熱いエゴのぶつかり合いは、『ディグイット』にハマった人ほど刺さるはずです。

②ベイビーステップ

『ディグイット』で「才能の壁」と「適正を見つけて戦い方を変える面白さ」に刺さった人にこそ読んでほしいのが、『ベイビーステップ』です。

テニスを題材とした作品で、主人公・丸尾栄一郎(通称エーちゃん)は天才でもフィジカルモンスターでもなく、武器はただ一つ――徹底した分析と積み上げ

岳が「アタッカーとして伸びない現実」と向き合い、自分の強みを見つけてリベロとして戦う道を選び直したように、エーちゃんもまた「才能がない側」からスタートします。

だからこそ、練習の一つひとつに意味があり、成長の過程がリアルで気持ちいい。
読んでいるうちに、「努力ってこういうことだよな」と背筋が伸びます。

派手な必殺技で勝つ漫画ではありません。

でも、努力の方向を正しく積み上げた人間が、才能ある相手に食らいついていく熱さがある。
『ディグイット』の“現実味のあるスポ根”が好きなら、間違いなくハマる一作です。

『ベイビーステップ』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

③伍と碁

『ディグイット』で「才能の残酷さ」と「適正を見つけて戦い方を変える物語」に心を掴まれた人にこそ読んでほしいのが、『伍と碁』です。

囲碁を題材とした作品で、かつて神童と呼ばれた少年・秋山恒星が、自らの敗北と喪失を乗り越え、再び才能を証明しようとする物語。

彼が挑むのは、かつて自分の心を折った5人の天才たち――全員が、自分と同じかそれ以上の才能を持つライバルたちです。

アタッカーとしての限界を突きつけられながらも、適正を選び直してリベロとして戦うことを決めた岳のように、『伍と碁』の恒星もまた、挫折した過去と真正面から向き合い、盤上でもう一度勝つことに執着します。

自信を失った者が、再び誇りを取り戻すために挑む戦いとなっています。

そして、その先にあるのは「自分は本当に天才だったのか?」という問いに対する答えです。

ただ勝つだけでは意味がない。
自分が“天才だった”と証明して勝たなければならない。

その静かで熱い闘志は、『ディグイット』の読者の胸にも必ず響くはずです。

『伍と碁』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

まとめ:『ディグイット』は“適正”と“エゴ”のスポーツ漫画

『ディグイット』は、努力や根性だけで勝つスポ根ではありません。
才能の残酷さを描きながら、それでも戦うために“適正”を選び直す物語です。

アタッカーとしての限界を突きつけられた岳が、
リベロとして生きる道を選び、守備で相手を折りにいく。
この尖った主人公像があるからこそ、リベロというポジションが一気に主役になります。

爽やかなスポーツ漫画が読みたい人には好みが分かれるかもしれませんが、
「才能」「適正」「エゴ」といったテーマが好きな人には、間違いなく刺さる作品です。

特に、ブルーロックのユーゴーが語る「適正運命論」に共感した人なら、
『ディグイット』はかなり深く刺さるはず。

気になった方は、ぜひチェックしてみてください。
読み終えたあと、きっと「自分の適正」についても考えたくなる一作です。

また「次に読むスポーツ漫画、どれから手を出せばいい?」と迷っている方へ。
当ブログでは、完結済みで一気読みできるスポーツ漫画だけを厳選した特集記事も用意しています。
気になる方はこちらをご覧ください!

タイトルとURLをコピーしました