こんにちは。アシカです!
日々、自分の仕事に誇りを持って生きる人の姿には、恋愛ものとはまた違った熱があります。
そんな生き方と恋が交差する物語が好きな方に、ぜひ知ってほしいのが『半人前の恋人』。
これは、不器用だけれど真っ直ぐに夢を追いかける職人同士が、やがて支え合い、惹かれ合っていく――そんな静かで、でも確かな温度を持ったラブストーリーです。
恋と仕事、どちらかだけじゃ足りないことを丁寧に描いた一作です。
この作品は下記のような方にオススメです。
▪️手仕事や職人の世界にロマンを感じる方
▪️「お互いを高め合う恋人関係」にグッとくる方。
▪️甘すぎない、ちょっとビターで等身大の恋愛に惹かれる方
あらすじ概要
<作品紹介>
引用元:[1話・2話・3話]半人前の恋人-川田大智|少年ジャンプ+
ある日、美術室で学校の備品を制作していると、すごく怖そうな女子がこちらを睨んでいて…!? 職人女子×美術男子 青春グラフィティ――
上記の通り、『半人前の恋人』は、ものづくりに打ち込む二人の高校生が、互いの「職人としての姿」に心を惹かれあい、不器用ながらも一歩ずつ関係を築いていく青春ラブストーリーです。
太鼓職人の杉崎響子と、美大を目指す美術男子・伊吹進太郎。異なる分野で技を磨く二人が、ぶつかり合い、支え合いながら、自分の夢と恋に向き合っていく姿は、まさに半人前だからこそ胸を打ちます。
青春のまぶしさと、人生を賭けた挑戦のリアルが交差する――職人気質な恋と成長の物語です。
感想
『半人前の恋人』は、職人同士の恋愛模様を描いた作品で、職人としても恋人としても半人前な二人のお話となっており、タイトルに二重の意味をかけていて、タイトルをつけるセンスが凄すぎると思いました!
まず、主人公の伊吹進太郎は美大を目指している青年で、美大合格のため予備校まで通っています。
そのため、絵を描くことを中心に生きています。
引用元:半人前の恋人 1巻より Screenshot
恋愛面においては、今まで自分が好きになった子は、自分のことを好きになってくれなかったため、恋には少し奥手なところがあります。
ですが、決めるところはしっかり決める男だったため、テンポよく恋愛関係が進んでいます!
続いて、ヒロインの杉崎響子は男勝りな女子高生で太鼓職人です。
響子は、中学生の頃には小さい太鼓を製作できたりと、物語の序盤からプロ顔負けの技術力を持っています。
引用元:半人前の恋人 1巻より Screenshot
性格については、サバサバ系の女の子と思いきや恋愛面においてはかなり奥手で、進太郎より奥手です笑
本当は一緒に美術展に行きたいのに、そのことを言えずにチケットだけ渡したりと手先は器用なのに恋愛面においては不器用過ぎて、そのギャップにやれました笑
そんな二人の出会いは、美術室で進太郎が先生に頼まれた工作をしているところに、たまたま絵を描く練習をしていた響子がいたところから始まります。
工具の使い方がダメダメな進太郎を見兼ねた響子が声をかけて二人の仲が急接近します。
進太郎、響子共に職人気質のため、進太郎は響子の太鼓造りの姿に惚れ、響子は進太郎の描いた絵を見て進太郎に惚れるという今までにない流れ過ぎて、新鮮でめちゃくちゃ面白かったです!
そのため、二人ともほとんど一目惚れです笑
ただ、二人とも今まで自分の技術を上げることばかりに、時間をかけていたため普通の恋愛がわからなかったりと、初々しい展開の連続です。
そのやり取りを見兼ねた友人たちが、二人をくっつけようと色々作戦を立ててくれたりと登場人物全員温かい人たちです。
恋愛要素だけでも、面白い作品となっていますが、個人的に一番の見どころは二人の人生を描いている点だと思います。
物語当初は、高校3年生だった二人が巻が進むにつれて、お互いの道に進んでいく様子や仕事(学業)や恋愛の両立の大変さも描かれており、物語というよりか職人の人生を見ているようで、『半人前の恋人』を読むと自分も夢に向かって頑張ろうという気持ちになります!
まだまだ、始まったばかりの作品となりますが、個人的には二人の一生まで描いて欲しいです!(願望)最後までこの二人を見守りたいです笑
『半人前の恋人』が好きな人にオススメの作品
『半人前の恋人』が好きな方には、以下の作品もオススメです。
①その着せ替え人形は恋をする
✅『半人前の恋人』ファンに刺さるポイント
🔹 好きを突き詰める職人気質なヒロイン
『半人前の恋人』の響子は、太鼓職人としての腕を磨き続ける姿勢がとても魅力的でした。『その着せ替え人形は恋をする』のヒロイン・喜多川海夢もまた、コスプレに対する情熱が人一倍強く、自分の「好き」に全力で向き合う職人タイプ。どちらのヒロインも、好きなことを通して誰かと心を通わせていく真っ直ぐさが、まさに共通の魅力です!
🔹 初々しさ全開のじれったい関係性
進太郎と響子の不器用でぎこちない恋模様にニヤニヤが止まらなかった方には、海夢と五条くんの距離感も刺さるはず! 恋愛初心者同士の、すれ違いながらも少しずつ近づいていく二人の姿は、『半人前の恋人』と同じく、じれったさが心地いい尊さMAXの展開です。
🔹 ものづくりを通じて生まれる絆
響子の太鼓作りと進太郎の絵が繋いだように、『その着せ替え人形は恋をする』でも、五条くんの雛人形づくりの技術が、海夢のコスプレ愛と結びついていきます。異なる分野の職人魂が交わることで、お互いを理解し、認め合う流れが温かく胸に沁みます。
『その着せ替え人形は恋をする』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
②メダリスト
✅『半人前の恋人』ファンに刺さるポイント
🔹 夢にすべてを捧げる職人魂が胸を打つ!
『半人前の恋人』の進太郎と響子は、自分の技術に誇りを持ち、夢に向かって不器用ながらもまっすぐに歩んでいく職人同士の青春を描いています。そんな物語に心を動かされた方にぜひ読んでほしいのが、魂を削ってフィギュアスケートに挑む『メダリスト』です。
この作品では、夢破れた元アイスダンス選手・明浦路司と、氷の上でしか輝けない少女・結束いのりが、金メダルという一点を目指して、人生を懸けて戦います。夢を持つことの厳しさと、それでも諦めない美しさが、熱く胸を打ちます。
🔹 師弟でもあり、同志でもある尊すぎる関係性
『半人前の恋人』のふたりの関係性に、恋や尊敬を超えた共に戦う者としての絆を感じた方には、『メダリスト』の司といのりの関係も刺さるはず。
司は、自身が辿り着けなかった金メダルの夢を、いのりに託すのではなく、いのりと共にもう一度挑む覚悟でコーチに就任。いのりもまた、自分の存在が司の選手人生を終わらせたと自覚したうえで、そのすべてを背負って氷上に立ちます。年齢も立場も違う2人が、ただの指導者と選手を超えた信頼と熱量でつながる姿に、心を奪われます。
🔹 リアルな敗者の視点と、そこから始まる成長譚
『半人前の恋人』が描くのは、「夢に手が届かない現実」とそれでももがく青春のリアル。『メダリスト』も同様に、ただ才能があるだけでは勝てないスポーツの世界で、挫折、苦悩、勝利への執念が火花を散らします。いのりは、氷の上でしか生きられない少女。他のことは人並み以下、でも「勝つためなら何でもやる」その執念は圧倒的です。一方、司はトップクラスの才能を持ちながら、金銭的な理由とスタートの遅さゆえに夢を断念した元選手。そんな彼が、もう一度氷の世界に挑む姿は、過去と向き合いながら成長する大人の青春としても深い味わいがあります。
『メダリスト』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
まとめ
『半人前の恋人』は、ただ甘いだけの恋愛漫画ではありません。
夢を諦めたくないという強い気持ちと、不器用だからこそ響く優しさが交差する、一歩ずつ積み重ねていく関係の物語です。
ものづくりに人生を懸けたふたりが、互いをリスペクトし合いながら心を通わせていく姿に、きっと誰もが勇気づけられるはず。
目指すものがあるすべての人に、ぜひ読んでほしい、等身大で誠実なラブストーリーでした!