最強異能コンビが挑む密室殺人!『不死探偵・冷堂紅葉0.1』|レビュー

「異能×本格ミステリー」──そんな唯一無二の世界観に惹かれたことはありませんか?
『不死探偵・冷堂紅葉0.1 君とのキスは密室で』は、GA文庫大賞《銀賞》を受賞した注目作で、不死と時間遡行という異能を掛け合わせた、圧倒的に新感覚な学園ミステリーです。

今回はそんな話題作の魅力について語っていきます。

この作品は下記のような方にオススメです

▪️異能×ミステリーという独自ジャンルに惹かれる方。
▪️ノベルゲームやADVのような構成に魅力を感じる方。
▪️テンポが良く、飽きずに読める物語を求めている方。

あらすじ概要

<作品紹介>
GA文庫大賞《銀賞》受賞!
私を殺した犯人を見つけて下さいね——探偵さん。

七月■日。謎の美少女・冷堂紅葉が転校してきた夏の日、
クラスメイトが殺された。密室殺人だった。
「私達で事件を解決しましょう、天内くん」
「まるでミステリ小説の名探偵みたいだな」
廃部寸前の文学研究会に所属する俺・天内晴麻は、なぜか転校生に事件の調査を依頼される。
そして冷堂も殺された――はずだった。誰にも解かれることのない究極の密室で。
「私を殺した犯人を見つけて下さいね――探偵さん」
不死探偵と“普通”の相棒。再現不可能な殺人事件に挑む学園ミステリー、堂々開幕!

事件の真相に迫る時、君と最後の××をする。

引用元:不死探偵・冷堂紅葉01.君とのキスは密室で|GA文庫

上記の通り、『不死探偵・冷堂紅葉0.1 君とのキスは密室で』は、不死の少女・冷堂紅葉と、時間遡行の異能を持つ文学少年・天内晴麻が、ありえないはずの密室殺人事件に挑む異能×本格ミステリーです。紅葉の「不死」、晴麻の「過去に戻る力」、そしてそれを発動させるキスという大胆な設定がラノベ作品らしく面白いです。犯人の狙いは何なのか? 密室の謎は本当に解けるのか? ページをめくる手が止まらないこと間違いなしの作品となっています。

感想

『不死探偵・冷堂紅葉0.1君とのキスは密室で』は、ライトノベルでは珍しい本格ミステリー作品となっており、ミステリー初心者の方にオススメしたい一作でした!

本作は、小説好きな青年・天内晴麻と謎の美少女転校生・冷堂紅葉が協力して事件を解決していくお話となっております。これだけだと「通常のミステリー小説と変わらないのでは?」と思うかもしれませんが、この作品はライトノベルらしい要素・異能という特殊な力が登場します。

少しネタバレとなってしまいますが晴麻、紅葉共に異能の持ちのキャラクターとなっています。

晴麻の方は、時間を遡る異能を持っており「時間を遡れたら、犯人の特定簡単すぎじゃん」と思うかもしれませんが、晴麻自身好きな時間に遡ることができないため使い勝手が正直悪いです。ですが、やっていることが完全にノベルゲームなどの選択肢選択前に戻る形に似ているため、個人的にはミステリーと相性が良いのかなと感じました。

また、この異能は発動条件があり、その条件はキスをすることです。
そのため、紅葉とキスをしまくります笑
次第に二人のキスが上手くいく流れも最高でした!

因みに、晴麻は異能なしでも推理力が高いため有能キャラとなっています!

Screenshot
引用元:不死探偵・冷堂紅葉0.1 君とのキスは密室でより

この要素(キスをして異能発動)を上手く入れて、ミステリー要素だけではなく、上手くライトノベル要素も入っているなと感じました。

続いて、紅葉の異能については「不死」です。
そのため、何をされても基本死にません。その辺りの要素も事件に上手く絡められていて良かったです。

不死の影響かはわかりませんが、大食いですぐにお腹が減ります。
クール系大食い少女でした笑

Screenshot
引用元:不死探偵・冷堂紅葉0.1 君とのキスは密室でより

こんなに便利な異能があると、何でもありすぎるから推理のしようがないのでは?と思うかもしれませんが、事件では異能が使われていないため、純粋に事件のトリックを解く必要があります。

また、事件現場の様子や見取り図などが図として描かれているため、わかりやすいのも良かったです。

ストーリーについては、晴麻のクラスに紅葉が転校生してくるところから始まります。
その日の帰りに、晴麻が紅葉に学校の案内をすることになり事件に巻き込まれてしまいます。

今回の事件は密室殺人となっており、犯人の特定が難しい状況の中、異能を上手く使いながら真実に辿り着くストーリー展開となっており、異能以外は王道的なミステリー作品で読みやすかったです!

また、今回の事件とは別に紅葉の父親の事件など、本作ではまだ解決していない謎が出てきたりと続編が気になって仕方ない構成となっており、早く続編が読みたくなる作品となっていました!

『不死探偵・冷堂紅葉0.1君とのキスは密室で』が好きな人にオススメの作品

『不死探偵・冷堂紅葉0.1君とのキスは密室で』が好きな方には、以下の作品もオススメです。

①青春ブタ野郎シリーズ

✅『不死探偵・冷堂紅葉0.1 君とのキスは密室で』ファンに刺さるポイント

🔹 ミステリー×青春の絶妙な融合!
『不死探偵・冷堂紅葉0.1君とのキスは密室で』では、密室殺人×異能(不死と時間遡行)というトリッキーな構成で物語が展開されますが、『青春ブタ野郎シリーズ』でも思春期症候群という不可解な現象を通して、登場人物たちの心の葛藤と成長が描かれていきます。不可解な謎を解くという点でも、両作品には通じる面白さがあります!

🔹 謎解きの中で深まる男女の関係性
『不死探偵・冷堂紅葉0.1君とのキスは密室で』では、紅葉と晴麻のキスによって時間遡行が発動するという設定から、自然と二人の距離が縮まっていく様子が丁寧に描かれます。『青春ブタ野郎』でも、主人公・咲太がヒロインたちの異常現象と向き合いながら信頼関係を築いていくという構図が、恋愛と謎解きの絶妙なバランスを生み出しています。

🔹 会話劇と心理描写に惹き込まれる
どちらの作品も、テンポの良い会話やヒロインの意外な一面に振り回される主人公の視点が魅力のひとつ。『不死探偵・冷堂紅葉0.1君とのキスは密室で』では紅葉のミステリアスな言動に、『青春ブタ野郎』では麻衣のツンデレぶりに、それぞれ心が翻弄される展開が共通しており、「ただの青春ラブコメではない」深みのあるドラマが楽しめます。

②薬屋のひとりごと

✅『不死探偵・冷堂紅葉0.1 君とのキスは密室で』ファンに刺さるポイント

🔹 推理と異能の融合が生む知的エンタメ!
『不死探偵・冷堂紅葉0.1君とのキスは密室で』では、密室殺人やトリックを解き明かす本格ミステリーに、時間遡行や不死といった異能要素が加わることで、ライトノベルらしい刺激ある謎解きが展開されていきます。一方、『薬屋のひとりごと』でも、架空の中華風後宮を舞台に、ヒロインが医学や薬学の知識を使って不可解な事件に挑んでいくという点で、“理屈で解く知的快感”が共通の魅力となっています。

🔹 ヒロインの頭脳と観察力が光る!
『不死探偵・冷堂紅葉0.1君とのキスは密室で』の紅葉は、真実を追うクールな探偵役。一方、『薬屋のひとりごと』の猫猫(マオマオ)も、冷静かつ合理的な思考を持つ毒見役で、事件の真相を一歩ずつ解き明かしていく姿が圧巻です。両作品ともに「頭脳×観察眼」を武器にするヒロインが主役という点で共通しており、知的でミステリアスな女性キャラが好きな方にはたまらない設定です。

🔹 物語の深層に潜む陰謀と人間ドラマ
『不死探偵・冷堂紅葉0.1君とのキスは密室で』では密室殺人の裏に複雑な人間関係が絡み合い、物語が進むほどにヒロインの過去や隠された真実に触れていく構成。一方、『薬屋のひとりごと』でも、後宮の闇や権力争いがじわじわと描かれ、ただの謎解きでは終わらない物語としての深さが両者に共通する見どころとなっています。

『薬屋のひとりごと』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

まとめ

『不死探偵・冷堂紅葉0.1 君とのキスは密室で』は、「キスで異能が発動する」というインパクト抜群の設定を用いながらも、骨太な本格ミステリーとしての完成度の高さが際立つ作品です。

推理×異能×学園ラブコメという、どれかひとつでも好きな方なら刺さること間違いなしの一冊。
読み始めた瞬間から続きが気になる構成にハマってしまう中毒性の高さも魅力です。次のページをめくる手が止まらなくなる快感、ぜひあなたも味わってみてください!

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