【好きに向き合う青春】真夜中ハートチューン|レビュー

声だけで繋がった、あの夜の記憶。
完璧を求めすぎた少年と、夢を追いかける少女たち──
交錯する想いと未来を描く『真夜中ハートチューン』は、恋と青春のまぶしさをぎゅっと詰め込んだ、新たな青春ラブコメです。
本記事では、本作が持つ唯一無二の魅力を紹介していきます!

この作品は下記のような方にオススメです。

▪️完璧主義だけどどこか不器用な主人公が好きな方

▪️夢に向かって努力するヒロインたちを応援したくなる方。

▪️ハーレム系でも友情を大切にする物語が読みたい方。

あらすじ概要

【作品紹介】
深夜ひとり、ベッドの上、キミの声だけが救いだった。もう一度キミと話したい。言いたいことがあるんだ」。高校2年生の山吹有栖は、「アポロ」という名の、顔も本名も知らないラジオ配信者の少女を探していた。だがある日、有栖は進学先の高校の放送部にアポロの手がかりを得る。そこにいたのは「声に関わる仕事に就く」夢を描く美少女が…4人!!アポロは誰?4人の夢の行方は?かわいくも懸命なサクセスラブコメ、ここに開演!!

引用元:真夜中ハートチューン-五十嵐正邦/【第1話】RE:START|マガポケ

上記の通り、
「過去」と「現在」が交錯する、胸が熱くなる青春ラブコメ作品です。
有栖の完璧を求める異常な行動力が、放送部に新たな風を巻き起こし、4人の少女たちの夢をも大きく動かしていく。
友情と恋心が交差するなかで、有栖自身もまた、「誰かを本当に支える」という成長を遂げていきます。
顔の見えない相手との、声の記憶。その想いが、誰と繋がるのか——。
笑って、悩んで、ときめいて。全力で夢を追う青春が、ここに鳴り響く一作となっています!

また、2026年にはアニメが放送予定です!今から楽しみです!

感想

『真夜中ハートチューン』は、再会系ラブコメの王道を見せかけて独自の設定が光ってて面白い作品でした。

まず、主人公・山吹有栖は、完璧を求めすぎる御曹司で、中学時代に推しのラジオ配信者「アポロ」に告白してしまう。その告白について「顔の見えない相手に告白なんて、完璧じゃない」と感じているため、その発言を取り消すために、「アポロ」を探しています。

引用元:真夜中ハートチューン 1巻より

普通の恋愛漫画であれば、好きな子を探すために奮闘しますが、この有栖は発言を撤回するためだけに行動しています。普通の青年であれば、思い出したくない黒歴史として、そっとしておくところですが、完璧を求める有栖にとっては我慢できないことだったらしく、「アポロ」に会うためだけに進学先を決めたりと、行動力がバグっています。

そして、「アポロ」と同じ学校に通えるようになってからは、女子生徒全員に「愛してる」と言ってくれと言い回っているため、シンプルにやばいです笑
確かにヒントが声だけなので、仕方がないことですが、もう少し言葉のチョイスは選んだ方がいいのかなと感じました。

そして、有栖はついに「アポロ」を見つけたと思い、放送部に行きますがそこにいたのは、女の子4人(ヒロイン)でしかも、全員「アポロ」の声に似ていました。

有栖と「アポロ」はラジオ越しで交流があり「アポロ」自身も有栖のことを知っている状態でしたが、「アポロ」自身が正体を明かさなかったため、誰が「アポロ」かわからない状態で物語が進んでいきます。

誰が「アポロ」かわからない状態ではありましたが、放送部の4人とも声に関する仕事に就くため日々努力をしていることがわかり、そんな4人を有栖がプロデュースしていくことになります。

いきなり、プロデュースすることを宣言したため、初めのうちは、ヒロインたちからは不審に思われますが、下心なしで本気で彼女たちの力になりたいと思っている有栖の姿を見て、ヒロイン全員次第に惚れていきます笑

正直最初の方の有栖は、ナルシストの変人キャラで「こいつやばすぎだろ」って感じでしたが、次第にそのポジティブさと自分の言動に責任を持つ姿勢が見えてきて、男から見てもめちゃくちゃカッコいいです!

はっきり言って、モテる要素を全部持っている男です笑

ヒロインについては、クールな性格で歌手を目指している井ノ華六花、優等生だけど少しぬけているアナウンサー志望の雨月しのぶ、声優志望のツンデレ少女・日芽川寧々、感情の起伏が乏しいVTuber志望の霧乃イコ。

上記の4人は親友同士で、有栖が放送部に入部する前は目標はあるけど、ゆるい雰囲気の部活でしたが、有栖入部後は、ゆるい雰囲気からスパルタ環境に早変わりして最初は不満タラタラでしたが、次第に有栖の一生懸命な姿に徐々に惹かれていきます。そしてヒロインたちは「もしかして、この子も有栖のことが好きなの?」状態になっていきますが、今のところ恋愛によって4人の友情が壊れる展開はないので安心して下さい!

ただ、お互いに探りを入れたりと心理戦が繰り広げられるため、友情も大事だけど恋愛も大事という雰囲気が感じられて、新しい展開になる度にワクワクします!

やっぱり攻め攻めの女の子は最高です笑

上記の通り、ハーレム系の作品ではありますが、主人公がとにかく熱くてカッコいい主人公で、ヒロインたちも個性的で可愛い子ばかりなので、ハーレム系の作品の中では一押しの作品でした!

『真夜中ハートチューン』が好きな方にオススメの作品

『真夜中ハートチューン』が好きな方には、以下の作品もオススメです。

①卒業アルバムの彼女たち

✅『真夜中ハートチューン』ファンに刺さるポイント

🔹 過去と現在をつなぐ「再会」から始まる恋
『真夜中ハートチューン』では、中学時代に想いを寄せた「アポロ」との再会をきっかけに物語が動き出します。一方、『卒業アルバムの彼女たち』でも、かつて心を寄せた相手たちと大学で再び出会い、それぞれの恋が再び動き出していきます。どちらも「時間を超えた恋心」がテーマになっていて、甘酸っぱくも胸を締めつける展開に夢中になること間違いなしです!

🔹 ヒロイン全員にスポットが当たる群像劇
『真夜中ハートチューン』では、放送部の4人それぞれが夢に向かって努力している姿が丁寧に描かれています。『卒業アルバムの彼女たち』も同様に、複数のヒロインたちそれぞれに過去と現在のエピソードがあり、どの子にも感情移入できる作品となっています。単なるハーレムではなく、それぞれの想いが交差する「選択のドラマ」が楽しめます!

🔹 成長する主人公と恋に踏み出す過程
『真夜中ハートチューン』の有栖は、最初はこだわりすぎる変人でしたが、ヒロインたちと関わる中で人としても成長していきます。同じように『卒業アルバムの彼女たち』でも、叶絵廻が恋に臆病だった自分を乗り越え、もう一度本気で誰かを好きになる過程が丁寧に描かれます。恋愛だけでなく「自分自身の成長」にも胸を打たれる展開です!

『卒業アルバムの彼女たち』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

まとめ

「声」は、想いをつなぐ。迷いながら進む青春ラブコメ、今こそ読みどき!

顔も知らない相手に本気で向き合った「あの頃の気持ち」をもう一度確かめたい人、
夢と恋にまっすぐぶつかる登場人物たちに胸を打たれたい人には、間違いなく刺さる1作です。
誰が「アポロ」なのか、そして有栖がたどり着く答えとは――。
きっとあなたも、かつての自分と重ねながら、この物語に心を預けたくなるはず。
ぜひ『真夜中ハートチューン』で、熱くてまぶしい青春の奇跡を味わってみてください。

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