2025年、週刊少年ジャンプから突如現れた注目の野球漫画――それが『ハルカゼマウンド』です。
王道とは一線を画す構成、主人公の葛藤と成長、そして外れ者たちが甲子園を目指すという革新的なストーリー展開に、連載初回から心を鷲掴みにされた読者も多いのではないでしょうか。
本記事では、そんな『ハルカゼマウンド』の魅力、そして今後への期待を、物語の熱量そのままにご紹介していきます。
この作品は下記のような方にオススメです。
▪️王道を外れた熱さに惹かれる方。
▪️努力型主人公に共感しやすい方。
▪️サブキャラにも魅力を求める方。
あらすじ概要
<作品紹介>
引用元:[第1話]ハルカゼマウンド/週刊少年ジャンプ新連載試し読み-後藤冬吾|少年ジャンプ+
双子で同じ日に、同じ夢を抱いた そして俺たち兄弟は、一つの約束を交わしたんだ― 弟・久住蒼風。世代最高の逸材、右腕。兄・久住凪春。チームのお荷物投手、左腕。同じ道を歩んできた真逆の双子の運命はある捕手との出会いによって大きく変わり始める― 後藤冬吾×松浦健人、『仄見える少年』のコンビが送る本格野球ストーリー!
上記の通り、同じ夢を抱いた双子の道は、天才捕手・葉山伊吹との出会いによって分岐します。
エースとして注目される弟・蒼風と、埋もれた才能に悩む兄・凪春。
だが伊吹は「外れ者たち」で新たなチームを作ると宣言し、凪春をその中心に据える。
弟との約束を胸に、凪春は王道から外れたもう一つの甲子園への道を歩み始める――
『ハルカゼマウンド』は、才能、挫折、再生を描く新時代の野球ドラマです。
感想
週刊少年ジャンプ2025年29号から連載が始まった野球漫画『ハルカゼマウンド』。
めちゃくちゃ期待して読んだところ、予想を超える面白さで最高でした!
物語は双子の蒼風と凪春が幼少期に甲子園優勝投手に憧れて、一緒に甲子園を目指します。
引用元:[第1話]ハルカゼマウンド/週刊少年ジャンプ新連載試し読み-後藤冬吾|少年ジャンプ+ Screenshot
その数年後に、中学3年性になった二人。
蒼風は、高校からスカウトが来るようなエースに成長しますが、それに引き換え凪春は控えピッチャーでいいところがない平凡なピッチャーでした。
そんな状況の中、3年前にU12日本代表を優勝に導いた超低身長捕手・葉山伊吹がチームに来たことにより、事態が一変します。
チームに来て、一瞬で蒼風が手を抜いて投げていることを見破ったりと圧倒的なカリスマ性を見せつける伊吹。
凪春にも独自の練習メニューを与え、凪春の才能を開花させます。
この流れは、絶対Wエースと天才捕手で甲子園優勝を目指す物語だなと確信しました!
しかし、予想は大外れでした笑
1話の最後に発覚するのですが、伊吹は王道から外れた選手たちを集めて、一から野球部を作ろうとしていることが発覚します。
引用元:[第1話]ハルカゼマウンド/週刊少年ジャンプ新連載試し読み-後藤冬吾|少年ジャンプ+ Screenshot
その野球部に凪春誘われ、伊吹と共に「外れ者たち」の存在価値を証明するため、甲子園を目指します。
物語の流れ的に、兄弟で甲子園を目指す流れだったりのに、伊吹の爆弾発言により強引に別ルートに行った感じでしたが、これはこれで面白いなと思いました!
因みに蒼風は、右投の強烈なストレートが武器の王道的なピッチャーのため、誘ってもらえてないです笑
誘われて1話が終了しますが、とても1話とは思えない重厚な内容で大満足でした!
主人公の凪春は、憧れた選手や蒼風と同じように王道スタイルで、練習を重ねていましたが王道スタイルでは自分の才能が開花せず、辛い時期を過ごしていましたが、自分のスタイルを見つけてしかも試合で使えるレベルまで引き上げるという展開をたった1話で綺麗にまとめられているため、最初の導入としては最高のデキでした!
しかも、2話以降の伏線として「外れ者たち」という個性豊かなキャラクターが登場することが確定しているため、「こんなの面白くなるに決まってるじゃん」状態で今後の展開が非常に気になる作品でした。
『ハルカゼマウンド』が好きな人にオススメの作品
『ハルカゼマウンド』が好きな方には、以下の作品もオススメです。
①ダイヤモンドの功罪
✅『ハルカゼマウンド』ファンに刺さるポイント
『ハルカゼマウンド』で「才能」と「理想」の狭間でもがく凪春の姿に心を掴まれた人にこそ読んでほしいのが、『ダイヤモンドの功罪』です。
主人公・綾瀬川次郎は、誰もが羨む圧倒的な才能を持ちながら、「みんなで楽しく野球がしたい」という理想を掲げる少年です。
しかし、彼の才能はあまりにも突出しており、その存在がチームを壊し、仲間との距離を生み出してしまう。
「才能があること」が祝福ではなく呪いになる――
まさに、『ハルカゼマウンド』の凪春が感じた報われない努力の痛みを、逆の立場から突きつけてくるような物語です。
さらに印象的なのは、「仲間と野球をすること」が救いではなく罰として描かれる点。
伊吹のもとで外れ者たちと再起を誓う凪春とは対照的に、次郎は「仲間といるほど壊れていく」道を歩みます。
才能ゆえに孤立し、それでも野球をやめられない――その苦しさが、ページをめくるたびに胸を締めつけます。
『ダイヤモンドの功罪』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
②ダイヤのA
『ハルカゼマウンド』で、努力と才能の狭間でもがきながら自分だけの野球を掴もうとする凪春の姿に心を掴まれた人にこそ読んでほしいのが、『ダイヤのA』です。
主人公・沢村栄純は、決して天才ではありません。
クセのあるフォームと制球難という欠点を抱えながらも、名門・青道高校で仲間と切磋琢磨し、泥くさく成長していく。
エリートや天才たちに囲まれながらも、自分にしかできないピッチングを探し続ける姿は、『ハルカゼマウンド』の凪春そのものです。
天才型の蒼風に対し、地道に積み上げる凪春のように、沢村もまた「凡人が夢を叶える」過程を真っ直ぐに描いています。
さらに『ダイヤのA』は、熱血・心理戦・チーム戦がすべて詰まった野球群像劇。
エース争い、捕手の座をかけた戦い、ベンチ入りを懸けた緊張感――そのどれもがリアルで、誰もがドラマの中心にいると感じられるほどに厚みがあります。
チームという舞台での「勝ち負け」だけでなく、「個の想い」や「仲間との信頼」が絡み合う熱さが最大の魅力です。
『ハルカゼマウンド』が“外れ者たち”の再生を描く物語なら、『ダイヤのA』は凡人が天才に食らいつく物語。
どちらも、才能に抗いながら「チームで戦う意味」を問い続ける熱い青春ドラマです。
野球の本質をここまで真っすぐに描ききった作品は、きっとこの二作しかありません。
まとめ
『ハルカゼマウンド』は、才能にあふれた兄に届かず、もがき苦しんできた主人公・凪春が、自分だけの野球を見つけていく物語です。
しかしそれは単なる「逆転劇」ではなく、挫折・再起・チームとの化学反応を丁寧に描いた、非常に人間臭くも熱いヒューマンドラマです。
これから登場する外れ者たちとの出会いや、伊吹の真意、そして兄・蒼風との関係がどう展開していくのか――今後も目が離せません。
青春と努力、そして野球そのものの価値を問いかけるこの作品、まさに今読むべき新世代野球漫画です!





