こんにちは。アシカです!
今回は、志馬なにがし氏の話題作『透明な夜に駆ける君と目に見えない恋をした。』の魅力やあらすじ、購入して後悔しない読者像などを詳しく紹介しています。
目が見えないヒロインと内気な大学生が織りなす、切なくも温かい青春ラブストーリーに興味がある方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
読み終わった後、きっとあなたも二人の恋の行方を追いたくなるはずです。
この記事は下記のような方にオススメです。
- 『透明な夜に駆ける君と目に見えない恋をした。』がどんなお話か知りたい方。
- 『透明な夜に駆ける君と目に見えない恋をした。』の購入を検討している方。
- 『透明な夜に駆ける君と目に見えない恋をした。』が好きで次に読む作品を探してる方。
『透明な夜に駆ける君と目に見えない恋をした。』とは?

『透明な夜に駆ける君と目に見えない恋をした。』は、志馬なにがし氏によるライトノベルで、第15回GA文庫大賞《大賞》を受賞し、GA文庫から刊行された話題作です。
イラストはしゅがお先生が担当しており、キャラクターの表情や感情を丁寧に描くことで、物語の世界観をより魅力的に演出しています。
本作の魅力は、目が見えないヒロイン・冬月小春と、内気な大学生・空野かけるが出会い、互いに影響を与え合う見えない恋の表現にあります。
小春の前向きさや明るさが、かけるの内向的な性格に少しずつ変化をもたらし、二人の間に生まれる小さな心の動きや、秘密の共有、日常の些細なやり取りが読者の共感を呼びます。
また、大学生活やサークル活動、友人との関係など、青春ならではの場面が丁寧に描かれているのも特徴です。
恋愛だけでなく、登場人物たちの成長や人間関係の変化も楽しめるため、感情移入しながら読み進められる一冊となっています。
日常の中にある切なさや喜びを感じながら、二人だけの特別な関係をじっくり味わいたい読者におすすめの作品です。
『透明な夜に駆ける君と目に見えない恋をした。』は完結済?
『透明な夜に駆ける君と目に見えない恋をした。』は、 1巻で完結 しており、空野かけると冬月小春の特別な恋の物語がしっかり描かれています。
しかし、この作品の魅力はそれだけでは終わりません。物語の後日談として『極彩の夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。』が発売されており、本編で描かれなかった二人のその後や、周囲の人々との関係の変化も楽しむことができます。
本編を読み終えた読者は、かけると小春の恋の結末に心を揺さぶられることでしょう。
そこに続く後日談では、二人の成長や未来が丁寧に描かれており、「もっと二人の時間を見届けたい」と思わせる作りになっています。
また、日常の些細なやり取りや小さな心の動きも描かれているため、恋愛の温かさや青春の瑞々しさをさらに深く味わうことができます。
本編で感動したなら、後日談『極彩の夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。』を読むことで、二人の物語をより長く、より豊かに楽しめるはずです。
まだ手に取っていない方も、まずは本編を読んで、その先の未来まで見届けたくなる作品です。
『透明な夜に駆ける君と目に見えない恋をした。』を購入して後悔しない人の特徴
目に見えない恋の純粋な感情や青春ドラマを楽しみたい方は、『透明な夜に駆ける君と目に見えない恋をした。』を購入して後悔しません。安心して手に取って大丈夫です!
本作では、内気な大学生・空野かけると目が見えない少女・冬月小春が互いの存在に影響を与えながら、少しずつ距離を縮めていく様子が丁寧に描かれています。
二人の些細なやり取りや心の動きに共感しながら読み進めることができ、青春ラブストーリーの温かさを存分に味わえます。
また、本作では二人の関係だけでなく、周囲の友人たちのささやかなドラマも描かれており、脇役の存在も作品の深みを支えています。新しい登場人物が現れるたびに、物語の広がりやキャラクターたちの思いにワクワクさせられます。
ただし、恋愛の甘酸っぱさや心の機微が中心の作品なので、アクションや派手な展開を求めている方には少し物足りなく感じるかもしれません。
あらすじ概要
<作品情報>
第15回GA文庫大賞《大賞》受賞作。
目の見えない君は僕の顔も知らない――でも、この恋はふたりだけに見えている。「打上花火、してみたいんですよね」
引用元:透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。|GA文庫
花火にはまだ早い四月、東京の夜。
内気な大学生・空野かけるはひとりの女性に出会う。名前は冬月小春。周りから浮くほど美人で、よく笑い、自分と真逆で明るい人。
話すと、そんな印象を持った。最初は。
ただ、彼女は目が見えなかった。
それでも毎日、大学へ通い、サークルにも興味を持ち、友達も作った。自分とは違い何も諦めていなかった。
――打上花火をする夢も。
目が見えないのに? そんな思い込みはもういらない。気付けば、いつも隣にいた君のため、走り出す――
――これは、GA文庫大賞史上、最も不自由で、最も自由な恋の物語。
上記の通り、本作は内気な大学生・空野かけると、目が見えない少女・冬月小春の出会いから始まります。
小春は視力を失っていても、笑顔を絶やさず毎日を前向きに生きる特別な存在。
そんな彼女の明るさや強さに、かけるは自然と惹かれていきます。
物語は、ふたりの距離が少しずつ近づく日常の中で展開し、互いに支え合い、励まし合う姿が描かれます。
目に見えないけれど確かに感じられる想い、そして青春ならではのもどかしさや喜び――
切なくも温かい、誰の心にも響くふたりだけの恋を描いた物語です。
感想(ネタバレあり)
引用元:透明な夜に駆ける君と目に見えない恋をした。より Screenshot
『透明な夜に駆ける君と目に見えない恋をした。』については2023年8月に発売してから「いつか読もう」と思っていた作品でようやく読むことができました。
そして読んだ感想としては予想の10倍面白かったです!
職場で読んでいたんですけど、感動して泣きそうになったので、人前では読まないほうがいいかもです笑
お話については、人付き合いが苦手な青年・空野かけると目が見えない少女・冬月小春との純愛ラブコメで、最初から引き込まれるお話でした。
大学の新入生歓迎コンパで、出会い大学で話す仲になります。
最初の方は小春と深い仲になるつもりがなかった、かけるですが小春の明るさに少しずつ惹かれていき小春に恋をします。
小春については、目が見えないという普通の人と比べて不幸な状況なのに常に明るくて、目が見えないことを言い訳にせず、なんでも一人でこなそうとするカッコいい女の子で、こんな姿を見てたらかけるじゃなくても惚れます笑
かけるについては「こいつ惚れかけてるな」ってわかるんですけど、小春の方はかけるのことをどう思っているのかなと、思い始めた頃に小春視点の話が出てきて、小春もかけるにベタ惚れなところがわかります。
その時が小春が完全に恋する普通の女の子で、可愛かったです。
序盤だけ読むと、障害を持つヒロインとの青春ラブコメって感じだったんですけど、中盤から一気に話の展開が変わります。
元々、小春の目が見えなくなった原因は「がん」で物語の中盤でまた「がん」が再発します。
今回は助かる可能性が限りなく低いという状況で、しかも、かけるから動画で告白されるということが同時に起こったため、小春の感情がグチャグチャになります。
そして、小春は記憶を失ったふりをして、距離を取る作戦を取ります。
しかし、かけるはどれだけ冷たくされても、小春から離れることはせずに献身的に支えます。
読む前は、こんな暗い展開になるとは全く予想していなかったので「結末どうなるだろう」とメチャクチャ気になって、後半は一気に読んでしまいました。
特に、好きなシーンは書いた絵を花火にしてくれるシーンで、記憶をなくしたフリをしていた小春がかけるに内緒でハートマークを書いて、花火にしてもらったシーンです。
小春の花火の後に、かけるの花火も上がるんですけど、かけるもハートマークという「この二人お似合いすぎる」展開で、大好きでした。
その花火の後は、小春が北海道の病院に移り、かけると離れ離れになって終わると思いきや、一気に話が未来に飛びます。
その未来の話では、かけると小春の友人たちの話から始まり、その友人の話の中で「小春の葬儀」というキーワードが出てきて「結局、小春は亡くなってしまったのか」と悲しくなりました。
しかし、次のかけるのシーンで、小春が亡くなったのが大学を卒業してから約20年後だとわかります。
最初の友人の話が、就職したての話だったので、時系列トリックに見事引っかかりました笑
志馬なにがし先生の話の構成作りが上手すぎて驚愕しました。
そして、かけるの未来のシーンで、小春のやりたいことを全て叶えることができたことがわかり「本当に良かった」って気持ちが溢れてきて泣きそうになりました。
読む前は、ここまで心に残る作品になるとは思っていなかったので「もっと早く読めば良かった」と本気で思った作品でした。
後日談の『極彩の夜に駆ける君と、目見えない恋をした。』も早く読みたいです!
『透明な夜に駆ける君と目に見えない恋をした。』が好きな人にオススメの作品
『透明な夜に駆ける君と目に見えない恋をした。』が好きな方には、以下の作品もオススメです。
①君の膵臓をたべたい
『透明な夜に駆ける君と目に見えない恋をした。』で不自由だけど自由な恋に胸を打たれた人にこそ読んでほしいのが、『君の膵臓をたべたい』です。
病気を抱えるヒロイン・山内桜良と、内向的で平凡な男子高校生・僕の、限られた時間の中で芽生える淡くも深い恋を描いた物語。
桜良の明るさと前向きさは、彼女自身の余命を前にしても揺るがず、周囲の人間に影響を与えていきます。
一方、主人公は桜良と過ごす日々を通じて、自分の殻を破り、他者との関わり方や生き方を少しずつ学んでいきます。
『透明な夜に駆ける君と目に見えない恋をした。』の空野かけるが小春のために走り続けたように、主人公もまた桜良の笑顔のため、全力で向き合います。
そして、その先にあるのは「限られた時間の中で、どれだけ愛を伝えられるか」という切実な問いです。
ただ恋をするだけでなく、相手の人生と自分の想いを真摯に重ねていく。
その切なくも温かい物語は、『透明な夜に駆ける君と目に見えない恋をした。』の読者の心にも深く響くはずです。
②あした、裸足でこい。
『透明な夜に駆ける君と目に見えない恋をした。』で不自由だけど自由な恋に胸を打たれた人にこそ読んでほしいのが、『あした、裸足でこい。』です。
歌手として人気を得るヒロイン・二斗千華と、彼女と付き合っていた少年・坂本巡の、SF要素を絡めた青春ラブコメです。
卒業式の日、千華の失踪を知った巡は、二人で過ごした部屋でピアノを弾くことで過去にタイムスリップし、失踪の原因を探る旅に出ます。
『透明な夜に駆ける君と目に見えない恋をした。』の空野かけるが小春のために走り続けたように、巡もまた、千華と関わるすべての人の未来を守るため、過去と現在を行き来しながら奮闘します。
時間を超えた試行錯誤の中で、巡は自身の夢や想いとも向き合い、千華や周囲の人々に幸せをもたらそうと奮闘するのです。
そして、その先にあるのは「どうすれば愛する人と大切な未来を守れるのか」という問いです。
ただ過去を変えるだけでなく、誰も不幸にしない未来を掴むために挑む物語は、『透明な夜に駆ける君と目に見えない恋をした。』の読者の心にも深く響くはずです。
『あした、裸足でこい。』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
まとめ|読了後も心に残る一冊
『透明な夜に駆ける君と目に見えない恋をした。』は、目に見えない恋の繊細な感情や青春の瑞々しさを丁寧に描いた作品です。
1巻で完結していますが、後日談『極彩の夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。』も発売されており、二人のその後の物語も楽しめます。
恋愛や青春ドラマが好きな方、心温まるラブストーリーをじっくり味わいたい方には、間違いなくおすすめの一冊です。
まずは本編から手に取り、かけると小春の特別な関係を体感してみてください。