こんにちは。アシカです!
今回ご紹介する『悪役令嬢たちは揺るがない』は、そのタイトルの通り、一歩も揺るがぬ誇りと品格を胸に生きる令嬢たちの物語です。
物語の舞台は、王国の未来を担う貴族の子女が集う学園。
そこで「悪役令嬢」と呼ばれる彼女たちは、噂や嫉妬、恋の駆け引きなど、学園を彩るさまざまな火種の中に身を置きながらも、決して動じません。
特に王太子の婚約者セラフィーナは、恋や感情よりも、国と家のために自らを磨き続ける孤高の存在。
その姿は、周囲の令嬢たちが思わず背筋を伸ばすほどの威厳を放っています。
これは、甘い恋愛譚ではありません。
これは、己の立場と使命を理解し、貴族としての責任を全うする女性たちの物語です。
ページをめくるたび、あなたは「強く、美しく生きる」ということの本当の意味を知ることになるでしょう。
この記事は下記のような方にオススメです。
- 『悪役令嬢たちは揺るがない』がどんなお話か知りたい方。
- 『悪役令嬢たちは揺るがない』の購入を検討している方。
- 『悪役令嬢たちは揺るがない』が好きで次に読む作品を探してる方。
『悪役令嬢たちは揺るがない』とは?

『悪役令嬢たちは揺るがない』は、KADOKAWAより2023年11月30日に第1巻が刊行されたライトノベル作品です。
原作は2022年9月から「小説家になろう」で連載が始まり、従来の悪役令嬢ものとは一線を画す揺るがぬ信念をテーマにした物語として注目を集め、書籍化されました。
さらに本作は、コミック版も好評連載中。2025年2月5日に第1巻が発売されました。
原作の持つ凛とした雰囲気をそのままに、繊細な表情やドレスの装飾、学園の豪奢な背景が細部まで描き込まれ、視覚的な没入感は圧巻です。
特にセラフィーナとアイニが対峙する場面は、緊張感あふれるコマ割りと台詞の間が絶妙で、原作ファンからも高い評価を得ています。
ライトノベル版では重厚な心理描写とテーマ性を味わえ、コミック版ではその迫力と美しさを視覚的に堪能できます。
どちらから手に取っても、この“悪役令嬢”たちの誇り高い生き様に心奪われること間違いなしの作品です。
あらすじ概要
引用元:悪役令嬢たちは揺るがない|カドコミ(コミックウォーカー)
<作品紹介>
折れない心=メンタルつよつよヒロインたちの反撃! 王立学園に聖女見習いの田舎男爵の庶子アイニ・ミッコラがやってきて半年。学園は混乱の極みにあった。貴族子息である男子生徒たちはアイニの無邪気で天然な可愛らしさに翻弄される一方、女子生徒たちはアイニの貴族マナーを無視した振る舞いに憤りを覚えていたからである。
そんな中、巷で流行の物語になぞらえて「悪役令嬢」と呼ばれることになった三人の令嬢がいた。
王太子の婚約者で清廉な侯爵令嬢セラフィーナ。商売で裕福な子爵家の気高き令嬢サンドラ。現宰相の侯爵家の聡明な令嬢ベルナルデッタ。
いつしか学園内に不穏な空気が漂い始めた時、彼女たちがついに立ち上がる! アイニの間違いを正し、自らの心のままに進むために。
これは三人の「悪役令嬢」たちと聖女見習いが繰り広げる、女たちの生き様をかけた戦いの記録である――。
引用元:悪役令嬢たちは揺るがない|カドコミ(コミックウォーカー)
上記の通り、本作はただの学園ファンタジーにとどまらず、強い意志と揺るぎない誇りを持つ女性たちの心理戦と成長を描いた物語です。
彼女たちの「揺るがない」精神は、単なる悪役令嬢の枠を超え、読者に「真の強さとは何か」を考えさせる深みを与えています。
権力や地位、恋愛の駆け引きが絡み合う中で、それぞれが自分の価値観や生き方を問い直しながら前に進む姿は、共感と感動を呼び起こします。
また、メンタルの強さと高いプライドを武器に繰り広げられる彼女たちの反撃劇は、従来の「悪役令嬢」像を刷新し、女性キャラクターの新たな魅力を存分に味わえます。
『悪役令嬢たちは揺るがない』は、単なる悪役令嬢ものに留まらず、読者の心に強く響く、人間ドラマとしても見逃せない一作です。
『悪役令嬢たちは揺るがない』は完結している?
結論から言うと、『悪役令嬢たちは揺るがない』のライトノベル版は1巻で完結していますが、コミック版はまだ連載中です。
本作のライトノベル版は2023年11月30日にKADOKAWAより第1巻が刊行され、物語は1巻で完結しています。
一方、コミック版は2025年2月5日に第1巻が発売され、その後も連載が続いています。2025年8月時点でコミック版は2巻まで刊行されており、物語はまだ進行中です。
小説版 既刊一覧
巻数 | 発売日 | 前巻との差 |
---|---|---|
1巻 | 2023年11月30日 | — |
コミック版 既刊一覧
巻数 | 発売日 | 前巻との差 |
---|---|---|
1巻 | 2025年2月5日 | — |
2巻 | 2025年8月5日 | 約6ヶ月 |
ライトノベル版は完結済みですが、コミック版では原作の世界観をさらに掘り下げつつ新たな展開も描かれているため、今後の続刊に期待が高まっています。
コミック版『悪役令嬢たちは揺るがない』おすすめポイント3選

①圧倒的なビジュアル表現で蘇る“揺るがぬ令嬢”たち
作画を担当する赤羽にな先生によって、セラフィーナをはじめとする令嬢たちの気品と威厳が細部まで緻密に描き込まれています。
華麗なドレスの質感や宝飾品の繊細な輝きはもちろん、学園の荘厳で優雅な雰囲気も背景に至るまで丁寧に表現されています。
読者はまるで彼女たちと同じ空間にいるかのような没入感を味わえます。
美麗なイラストの数々はページをめくるたびに息をのむほどで、キャラクターの魅力が存分に引き出されています。
②緊張感を高める巧みなコマ割りと演出
コミックならではの表現力が光るのが、キャラクター同士の視線や間の使い方です。
特にセラフィーナとアイニが対峙するシーンでは、絶妙なコマ割りと視線の交差が物語に緊迫感を与え、読者の心を強く掴みます。
台詞と台詞の間の空白や登場人物たちの視線のやり取りが、言葉以上に彼女たちの立場や格の違いを雄弁に語り、まるでドラマを観ているかのような臨場感が味わえます。
こうした演出がページをめくる手を止めさせず、一気読み必至の仕上がりとなっています
原作未読でも楽しめる、テンポの良い物語展開
原作の世界観やストーリーを忠実に再現しつつ、コミック版では会話や場面転換のテンポが巧みに整理されているため、初めての読者でも無理なく物語に入り込めます。
スムーズな展開で物語がどんどん進み、1巻を読み終えた時には自然と「次はどうなるのか?」という期待と興奮が高まります。
原作ファンはもちろん、コミックから入る新規読者にとっても最高の入り口となる作品です。
感想
『悪役令嬢たちは揺るがない』は表紙のイラストが好みで購入をしましたが、メチャクチャ面白くて個人的には大好きな作品でした。
この『悪役令嬢たちは揺るがない』で登場する悪役令嬢たちがカッコ良すぎるんですよね。
悪役令嬢たちの通う学園には、聖女見習いの少女・アイニ・ミッコラという少女が在籍しています。
彼女が今王国で流行っている恋物語の主人公と境遇が似ており、その敵役としてセラフィーナ・サンドラ・ベルナルデッタがピッタリのため、裏で「悪役令嬢」と呼ばれるようになります。
特に、セラフィーナは王太子婚約者で、セラフィーナよりもアイニの方が王太子の婚約者として相応しいと言われたりしています。
普通の悪役令嬢であれば、アイニに嫌がらせをしたり排除しようとすると思いますが、このセラフィーナは今までの悪役令嬢たちと格が違いすぎます。
タイトルにあるように決して揺るがないんですよ。
サンドラなどから、アイニをこのままにしていいのかと言われますが、セラフィーナは涼しい顔で「わたくしは何も思うことはありませんわ」という感じで、全く気にしていない感じでした。
引用元:悪役令嬢たちは揺るがない 1巻より Screenshot
この時、私は「多分裏でアイニを排除するために完璧な計画を立てているんだろうな」と思っていましたが、実際は全く違いました。
実際は、アイニのことを自分と同じ舞台に立てていない格下と認識しており、敵として認識すらしていないという衝撃的な展開でした。
その後は、アイニのことを正論でボコボコにして、しまいには王太子すらセラフィーナの意見に賛同している事実がわかり、正直アイニが可哀想でした笑
そのセラフィーナの揺るがない誇り高い姿を見て、令嬢たちが自分も誇り高く生きようと決めます。
『悪役令嬢たちは揺るがない』について、一言で言うと「物語と現実は違う」ということを分からせてくれる作品でした。
物語では、田舎娘と王子が恋に落ちて幸せになるのが王道ですが、現実の王太子は自分よりも国を優先しているため、完全に恋なんて二の次です。
セラフィーナも国をより良くするため、幼い頃から努力を続けている令嬢で、彼女の「恋愛感情如きが国を背負うと決めたこの気持ちに敵うわけがない」という絶対的な矜持を持っており、メチャクチャカッコいいです!
引用元:悪役令嬢たちは揺るがない 1巻より Screenshot
そのため、最初からアイニが入る余地が全くなかったです笑
この『悪役令嬢たちは揺るがない』では、アイニを始めとした恋愛脳たちは基本酷い目に遭います。
人としては、良い人でも貴族としての矜持や誇りを持っていないと没落していきます。
その辺りが、リアルすぎて物語と現実はやっぱり違うことを見せつけられました。
『悪役令嬢たちは揺るがない』は誇り高い令嬢たちの生き様を描いた作品で、その生き方は素直にカッコいいと感じました!
「ざまぁ」展開は少し少なめですが、「自分もこんなカッコいい生き方をしてみたい!」と思わせてくれる作品で、自分の生き方を考えさせてくれる良作でした。
『悪役令嬢たちは揺るがない』が好きな人にオススメの作品
『悪役令嬢たちは揺るがない』が好きな方には、以下の作品もオススメです。
①外科医エリーゼ
『悪役令嬢たちは揺るがない』の誇り高い令嬢たちに心を奪われた方におすすめしたいのが、『外科医エリーゼ』です。
元悪逆皇后エリーゼが異世界で現代医療を駆使し、人々を救うために奮闘する物語。
過去の過ちを背負いながらも、揺るがぬ信念で医療と向き合う姿は、まさに令嬢たちの誇りと通じます。
医療描写と皇宮の陰謀、エリーゼと皇帝リンデンの複雑な関係が織りなすドラマは、ただの異世界転生ものを超えた深い感動を呼びます。
美しいキャラクターや緊迫の手術シーンも圧巻で、物語の世界に引き込まれること間違いなしです。
「強く、誇り高く生きる女性」の物語をもっと味わいたいなら、『外科医エリーゼ』は絶対に手に取るべき一冊です。
『外科医エリーゼ』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
②悪役令嬢の中の人
『悪役令嬢たちは揺るがない』で揺るがぬ信念と誇り高い令嬢たちの生き様に惹かれた人にぜひ読んでほしいのが、『悪役令嬢の中の人』です。
本作は、悪役令嬢レミリアに転生した少女エミの冤罪を晴らすために、本来のレミリアが目覚めて立ち上がる異色の復讐ファンタジー。
転生者と本物の悪役令嬢が交錯する二重構造の物語が、想像を超えるダークさと知略戦で読者を魅了します。
普通の悪役令嬢ものとは違い、推しを救おうと奮闘するエミと、やがて復讐に燃える闇落ちレミリアという二面性を持つキャラクターたちの心理描写は非常に濃厚。
乙女ゲームの主人公も転生者で敵対するなど、複雑な人間関係が物語に深みを与えています。
この斬新な設定と策略が織りなすダークファンタジーは、『悪役令嬢たちは揺るがない』のファンにも新鮮な驚きと興奮を届けてくれるはずです。
悪役令嬢の新たな可能性を感じたい方に、強くおすすめしたい一作です。
『悪役令嬢の中の人』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
読後に残るのは「揺るがぬ誇り」という生き方
『悪役令嬢たちは揺るがない』は、恋愛や立場争いといった表層のドラマを超え、「己の信念を貫く」というテーマを突きつけてきます。
セラフィーナをはじめとする令嬢たちは、勝ち負けや嫉妬に揺れることなく、常に国や家のために最善を尽くす。その姿は、ただ物語の中のキャラクターとしてではなく、私たちの日常にも通じる「生き方の指針」として胸に刻まれます。
もしあなたが、誇りを持って自分の人生を歩みたいと願うなら、この作品は必ずや心に響くはずです。
読み終えたとき、きっとあなたも「揺るがぬ自分」でありたいと感じることでしょう。
読書の喜びとともに、新たな価値観を届けてくれる――そんな一冊でした。
また下記の記事にオススメの悪役令嬢作品をまとめております。
良かったら、ご覧ください。