【心温まるグルメ漫画】『甘々と稲妻』が家族の愛を教えてくれる作品だった件

こんにちは。アシカです!

最近仕事に追われて、食事がただの作業になっていませんか?
そんな忙しい現代人の心に、じんわり染み入るのが漫画『甘々と稲妻』です。

一見すると「女子高生がシングルファザーの家にごはんを作りに来る」という、ちょっと都合のいいストーリーかと思いきや――全くそんなことはありません。
実際は、料理ができない高校生・飯田小鳥と、家事に不慣れな父親・犬塚公平が、幼い娘・つむぎのために一緒にごはんを作る、涙と笑顔にあふれた食卓の成長物語。

この物語の魅力は、なんといっても料理を通じて人と人とがゆっくり関係を築いていく過程にあります。手間をかけて、悩んで、失敗して、それでも一緒に作って、一緒に食べる。
当たり前だけど、忘れがちな「食のあたたかさ」と「誰かと過ごす時間の大切さ」を、あらためて思い出させてくれる作品です。

この作品は下記のような方にオススメです。

▪️「家族の絆」や「親子愛」に弱い方。
▪️グルメ系・料理漫画が好きな方。
▪️優しい世界観に浸りたい方。

あらすじ概要

<作品紹介>
妻を亡くし、単身子育てをするアラサーの犬塚。5歳の娘・つむぎのため、教え子の小鳥とともに、苦手な料理に奮戦します!
連載初回から驚くほどの超人気!
愛娘&女子高生と囲む、両手に花の食卓ドラマ!!
妻を亡くし、単身子育てに奮闘する高校教師・犬塚。
ひょんなことから教え子・小鳥と一緒にごはんを作って、娘と3人で食べることに!
おいしいトライアングルホームドラマ、開幕です!!

引用元:甘々と稲妻|アフタヌーン公式サイト-講談社の青年漫画誌

上記の通り、舞台は派手な恋愛劇や非日常ではなく、日々のごはんを通じた小さな幸せが積み重なる日常を描いた作品。
料理の知識も経験もない父・犬塚が、不器用ながらも愛する娘のために一から手作りに挑戦し、教え子の小鳥もまた、その場に寄り添いながら自分なりの「居場所」を見つけていきます。
母を亡くした少女、妻を亡くした男、そして少し孤独を抱える女子高生。
立場も年齢も違う三人が、ひとつの食卓を囲み、料理を通じて心を通わせていく様子は、読者の心をじんわり温めてくれます。

どこまでも優しくて、どこか切ない。
『甘々と稲妻』は、誰かと一緒に「ごはんを食べる」ことの大切さを思い出させてくれる、そんな優しい物語です。

感想

『甘々と稲妻』を読む前は、女子高校生が手作りの料理を作りに来てくれる心を温まるストーリーなんだろうなと思っておりましたが、見事予想を外しました笑

実際は、女子高校生の飯田小鳥も料理が作れずに主人公の犬塚公平と試行錯誤しながら料理するとお話で、この展開は全く予想していなかったので、引き込まれました!

ストーリーの流れとしては、半年前に妻を亡くし娘のつむぎと二人暮らしをしている公平がつむぎと一緒に、花見に行ったところから始まります。

その花見の場で、自分が副担任をしているクラスの生徒・飯田小鳥と出会い、その縁で犬塚親子と小鳥の三人で料理をすることになります。

小鳥の母親が料理屋を営んでいるため、小鳥も料理が得意だと思いきや、知識はあるけど食べる専門の女の子でした。しかも大食いキャラです。いつも何か食べてます笑

そのため、基本的には公平が料理をします。レシピについては小鳥の母親のレシピを参考に作るため、美味しくできます。

その料理を三人で仲良く食べるというほっこりする内容で、とにかく癒されます。
しかも、娘のつむぎがめちゃくちゃ可愛いです。

引用元:甘々と稲妻 1巻より

つむぎは天真爛漫な性格で、活発な女の子です。公平のことを「おとさん」と呼びます。可愛いです。
そして、亡くなった母親のことは「ママ」と呼びます。「おかさん」ではないみたいです笑

まだ、5歳なのに母親の死を理解しており、食事が弁当メインであっても文句を言わずに食べていて空気も読めるいい子です。

そんな、良い子のつむぎですが、久しぶりの手作りご飯に感動していたりと、こんな子が娘だとご飯作りたくなるよなと純粋に思いました!

自分の生徒と一緒にご飯を食べるという世間的に見るとまずいのでは?と思いますが、この件については学校の先生に説明済で、理解もしてもらっているため問題なしです笑
この世界の人たちは理解がありすぎて、あったかいです!

つむぎと小鳥についても、すぐ仲良しなって、はっきり言って歳の離れた姉妹です。
その様子を公平が遠くから見守っているような構図でもう家族です笑

作るものは毎回変わりますが、基本的には公平がメインで料理をして小鳥とつむぎがそのサポートをしながら、できた料理を三人で食べるお話となっており、漫画でよくある劇的な展開はほぼないですが、何気ない日常風景を楽しめるため、心が疲れ切っている方には是非一度読んでみてほしい癒され作品でした。

『甘々と稲妻』が好きな人にオススメの作品

『甘々と稲妻』が好きな方には、以下の作品もオススメです。

①おとなりに銀河

✅『甘々と稲妻』ファンに刺さるポイント

🔹 温かな時間が恋へと広がる
『甘々と稲妻』の魅力は、父と娘がごはんを通じて少しずつ絆を深めていくハートフルな日常です。『おとなりに銀河』でも、妹を育てながら漫画を描く青年・一郎と、不思議な力を持つアシスタント・しおりの、家族のようでいて、少しずつ恋に変わっていく関係が丁寧に描かれます。
どちらも「家族と他人のあいだにある、優しいつながり」に心があたたかくなります。

🔹 食や生活が描かれるほっとする日常が最高すぎる
『甘々と稲妻』は食事が物語の中心で、丁寧な暮らしの描写が魅力のひとつです。
『おとなりに銀河』でも、日々の生活や食事を通じて、心の距離が近づいていく様子がほのぼのと描かれ、読んでいる側も自然と肩の力が抜けていきます。
非日常の要素を含みながらも、生活感を大切にする空気感は共通です。

🔹 癒し系キャラと、ほのかなファンタジー要素がいい!
『甘々と稲妻』のつむぎのように、『おとなりに銀河』にも存在するだけで癒されるキャラが多数登場。しおりの正体にまつわるファンタジー要素も程よく、現実の延長線上で楽しめるのが魅力です。キャラクターたちが互いを尊重しながら寄り添っていく姿勢を見ていると、少しずつ心が浄化されていきます。

『甘々と稲妻』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

②スーパーの裏でヤニ吸うふたり

✅『甘々と稲妻』ファンに刺さるポイント

🔹 何気ない日常の中にある癒しとつながり
『甘々と稲妻』は、シングルファザーと幼い娘が、ごはんを通じて心を通わせていく日常を丁寧に描いた名作です。その穏やかで静かなやりとりに癒された読者にこそオススメしたいのが、『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』。
本作では、仕事帰りの中年サラリーマン・佐々木さんと、スーパーで働く女性・田山さん(実は彼が密かに好意を抱いていたレジ係・山田さんと同一人物!)が、喫煙所で交わす他愛のない会話を通じて、ゆっくりと心を通わせていきます。
ごはんと会話。タバコと会話。題材は違えど、「一緒に何かを共有する時間」がもたらす静かな癒しは、共通の大きな魅力です。

🔹 不器用な大人たちの、やさしくてじれったい関係
『甘々と稲妻』の父・公平も、料理も子育ても手探りで、一歩ずつ成長していくちょっと不器用な大人。
一方の『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』の佐々木さんも、実直で控えめな人物です。
そんな彼をからかうように、正体を隠して接する田山さんは、小悪魔的でイタズラ好き。でも、そのやりとりには、どこか大切な距離感と優しさが流れています。
不器用さやすれ違いの中で生まれる静かなつながりに、思わず胸があたたかくなるのは、『甘々と稲妻』ファンならではの共感ポイント。

🔹 派手じゃない。でも、確かに心が動く物語
どちらの作品にも、ドラマチックな展開や感情の爆発はありません。
代わりに描かれているのは、日々のちいさな選択や、ちょっとした会話、その一瞬の間――つまり、見過ごされがちな日常のかけらたち。
『甘々と稲妻』での「一緒にごはんを食べる」時間が特別であるように、『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』でも「一緒にタバコを吸う」何気ないひとときが、どれだけ尊くて、癒されるものかを教えてくれます。

『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

まとめ

『甘々と稲妻』は、日常の小さな幸せを、これでもかというほど丁寧に描いてくれる作品です。
大切な人のために料理をする喜びや、一緒に食卓を囲む安心感、そして、家族でもない誰かと食を通してゆっくり心を通わせていく過程が、何よりのごちそうになっています。

つむぎの純粋さ、小鳥のひたむきさ、公平の父としての成長――それぞれのキャラクターが無理なく自然に描かれ、読み終えた後にはまるであたたかい家庭に帰ってきたような感覚すら覚えます。

もし最近、ちょっと疲れているなと感じるなら。
誰かとご飯を食べることが“幸せ”だったと思い出したいなら。
ぜひこの作品を手に取ってみてください。きっと、あなたの心にも静かな癒しの時間が流れ始めるはずです。

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