こんにちは。アシカです!
「恋のはじまりは、サイコロひとつ。」
一見ただのボードゲームカフェ、でもそこに集まる人々は誰もが嘘と秘密を抱えている——。
葵せきな先生が5年ぶりに手がけたライトノベル『あそびのかんけい』は、恋心を隠したい少年と、無邪気で無自覚なギャルの関係から始まる、ズレて、すれ違って、こじれていく恋愛模様が魅力の新感覚ラブコメです。
本記事では、そんな『あそびのかんけい』の作品としての面白さや魅力的なキャラクターたち、そして「この作品が好きな人に刺さる!」オススメのラノベについてもご紹介していきます!
この作品は下記のような方にオススメです。
▪️すれ違いラブコメが好きな方。
▪️『ゲーマーズ!』が好きだった方。
▪️ギャルヒロイン×陰キャ男子の関係性が好きな方。
あらすじ概要
<作品紹介>
引用元:「あそびのかんけい」葵せきな[ファンタジア文庫]-KADOKAWA
誰もが秘密を抱え、あそびのかんけいを続けるラブコメ、スタート!
高校を中退し、ボードゲームカフェ『クルマザ』で店長代理として働く生粋のボドゲオタク常盤孤太郎は、恋をしていた。
ボドゲ愛の欠片もない天敵のような女子高生ギャルバイト小鳥遊みふるに。想いに気付かない当人から進展を煽られるも――
「まずはサイコロを振らなきゃ、恋は始まらないぜ」
告白はありえない。なぜなら……みふるには超絶ラブラブなイケメン彼氏がいるのだから!
さらに孤太郎が想いを隠すため、みふるに伝えた嘘の好きな人――女流棋士の歌方月乃は、正体を隠して『クルマザ』に入り浸っている常連客で!?
誰もが秘密を抱え、あそびのかんけいを続けるラブコメ開幕。
上記の通り、ボードゲームを舞台に繰り広げられる、嘘と本音が交錯するラブコメです。
主人公・常盤孤太郎の恋は、相手がギャルで天敵で、しかも彼氏持ちという時点でかなり難易度が高いもの。さらに「好きな人は別にいる」という苦し紛れの嘘が、予想もしなかった方向へ物語を転がしていきます。
その嘘に巻き込まれたのが、正体を隠して店に通う女流棋士・歌方月乃。クールでミステリアスな彼女もまた、何かしらの秘密を抱えていて……。
登場人物たちはそれぞれが自分の想いと“隠したい何かを抱えながら、ボードゲームという遊びを通じて少しずつ距離を縮めたり、逆にこじらせたりしていきます。
「恋はゲームみたいにルール通りにはいかない。」
そんなメッセージが、笑いとすれ違いの応酬の中にそっと忍ばせてあるのが本作の大きな魅力です。
一手先を読むのは恋か、嘘か。それとも運命か? ボドゲの駆け引きと同じくらい、登場人物たちの関係性から目が離せなくなる一作です。
感想
①ネタバレなし
葵せきな先生の5年ぶりの新作ラノベ『あそびのかんけい』。
葵せきな先生は、現在漫画『ぼくの好きな人が好きな人』の原作も担当されており、正直新作ラノベが出る可能性が低いかなと感じていたところに、新作が出たため、発売日をずっと楽しみにしていました!
『ぼくの好きな人が好きな人』が気になる方は下記の記事をご覧ください。
そして『あそびのかんけい』読んだところ、期待以上の面白さで大満足でした!
前作の『ゲーマーズ!』のようなドタバタラブコメが大好きだったので、ドストライクでした!
『ゲーマーズ!』が気になる方は下記の記事をご覧ください。
『ゲーマーズ!』はゲームを題材とした作品でしたが、今回はボードゲームを題材としており、基本的には主人公がバイトしているボドゲカフェが中心に描かれています。
そのため、前作よりも狭い世界でのお話となっており、登場人物も多くありません。
しかし、『ゲーマーズ!』同様に全員がいい感じに勘違いしたり、認識不足だったりと泥沼状態で面白いです!テンポもいいのでずっと笑いっぱなしです笑
基本的に、ボドゲしているだけなんですけど、キャラクターごとの背景を知っていくと、ただボドゲしているだけで、笑えてきます!
また、この作品のイラストを担当されているのは『冴えない彼女の育てかた』で有名な深崎暮人先生で最強タッグとなっています!
②ネタバレ全開(1巻読破後に読むことを推奨します)
『あそびのかんけい』はめちゃくちゃ笑えるラノベとなっていますが、話の構成が天才的すぎて1巻読破後にもう一度読みたくなりました!
最初の冒頭では、主人公の常盤孤太郎(バンジョー)について語られていきます。
バンジョーはボドゲカフェで働く高校中退の青年で、同僚のギャル高校生・小鳥遊みふるに惚れています。
しかし、みふるにはイケメンの彼氏・宇佐樹がおり、バイト先でラブラブな二人の姿を見せつけられ、日々心を削られています。
好きな相手が目の前で、イチャイチャしてるのは流石に耐えられないバンジョーですが、店長代理のためバイトを辞めることもできないです笑
バンジョー視点だと詰んでる状況から話が進んでいくんだと思っておりました。
しかし、読み進めていくとわかるんですけど、最初の冒頭が一番最新の時系列になっており、話が進むにつれて時系列が古くなっていきます。
そのため、何故このような状況になったかを1巻で丁寧に説明してくれます。
冒頭で、出てきた伏線もほとんど回収されていくので、2回目を読むとめっちゃ伏線だらけじゃんってなります笑
個人的に一番衝撃的だったのは、下記のイラストです。
引用元:あそびのかんけい 1巻より Screenshot
このイラストに出てくる歌方月乃、ウタマル、宇佐樹は同一人物です笑
まさか、登場人物の5人中3人が同一人物っていう展開は全く読めなかったです!
よくよく考えると、歌方月乃とウタマルの間になんで樹がいるんだとわかるため、イラストにすら伏線が貼られて、マジで凄い作品だと震えました。
そのため、この作品はバンジョー、みふる、月乃の三人が中心の三角関係ラブコメとなっています。
しかも、この三人。一番肝心なところを勘違いしているため、どんどんおかしなことになっていくためとにかく笑えます!
まず主人公のバンジョーは、ボドゲ大好きなオタクキャラで、みふるに惚れています。
しかし、みふるには彼氏がおり諦めておりますが、実はその彼氏は偽物の彼氏のため、みふるの付いた嘘のせいで、葛藤しています。
正直、みふるの彼氏いるアピールさえなければ、この物語は開始数行で終わっています笑
続いて、みふるについては、コミュ力強者の高校生ギャルです。
ボドゲのことを一ミリも知らないのに、ボドゲカフェ店員をやっていたり、彼氏がいると嘘ついたりと、何が目的か全く分からないキャラクターでしたが、一巻で全て発覚します。
実は、バンジョーの高校中退した事件の裏側で、救われていた少女だと判明し、バンジョーのおかげで、手術ができたことが発覚しました。
そのため、バンジョーが最推しであり、最初は遠くで見守っていただけの彼女でしたが、近くにいたいという理由で、同じバイト先にやってきます。
そして、バンジョーに元気になって幸せになった自分を見てほしい一点で、彼氏がいて幸せな自分をアピールしています。そのせいで、バンジョーが傷ついていることを知らずに笑
そして、最後に歌方月乃。
月乃はプロの将棋棋士であり、ほとんどの事情を把握しているキャラクターです。
全てを察している彼女ですが、「バンジョーが歌方月乃惚れている」嘘情報のせいで、台無しになっています笑
最初は、趣味としてボドゲカフェに通っていた彼女ですが、そこでバンジョーに惚れたり、みふるの偽彼氏に変装させられたりと、恐らくこの作品で一番酷い目にあってます笑
正直、この子に関しては、どうしようもないと思っています笑
ウタマル=歌方月乃ということを今更言えないし、ウタマル=歌方月乃=宇佐樹という事実はもっと言えないというとんでもない状況です!
最初の方は、バンジョーが一番可哀想だなと思っていましたが、全ての状況を把握すると彼女が一番絶望的です!
しかも、面白いのが、まだ歌乃本人としては二人の前に出てきておらず、歌乃のイラストすらないため現状どんな顔か読者側も把握できていないです笑
恐ら二巻以降に、歌乃として二人の前に登場すると思われるため、更にカオスになることが予想されます笑
そして、彼女の口癖は「重畳」。変装後の姿でもよく使うためバレるのは時間の問題かもです笑
一番肝心なところを勘違いしている三人のドタバタラブコメとなっており、どんどん状況がカオスになっていくと予想されるため、今後が楽しみな作品でした!
『あそびのかんけい』が好きな人にオススメの作品
『あそびのかんけい』が好きな方には、以下の作品もオススメです。
①現実でラブコメできないとだれが決めた?
✅『あそびのかんけい』ファンに刺さるポイント
🔹凡人を自称する天才のこじれた青春計画
『あそびのかんけい』の主人公・バンジョーは、恋心を隠すために嘘をつき、泥沼にハマっていきます。一方、『現実でラブコメできないとだれが決めた?』の主人公・長坂耕平もまた、「現実世界をラブコメにする」という突飛な野望のもと、自作のラブコメデータベースを駆使して計画を進めていきます。どちらもこじれた感情とこだわりが物語を面白くする、クセになるタイプの主人公です!
🔹 勘違いが巻き起こす、爆笑の連鎖
『あそびのかんけい』では、嘘や思い込みから人間関係が複雑に絡み合い、笑ってしまうほどのドタバタ劇が展開されます。同様に、『現実でラブコメできないとだれが決めた?』でも、告白相手の間違いという致命的なスタートから、主人公の野望がヒロインの彩乃との夫婦漫才のような日々を生み出します。真面目なのにどこかズレた会話の応酬が、読者を何度も笑わせてくれます!
🔹 正反対なふたりが織りなす絶妙な掛け合い
『現実でラブコメできないとだれが決めた?』では、非常識な夢を語る耕平と、現実主義な彩乃が衝突しながらもいいコンビになっていきます。彩乃の的確なツッコミと、それに負けじとボケ倒す耕平。時に立場が逆転するようなやり取りもあり、テンポの良さと掛け合いの妙は『あそびのかんけい』ファンにも刺さるはずです!
『現実でラブコメできないとだれが決めた?』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
②最強にウザい彼女の、明日から使えるマウント教室
✅『あそびのかんけい』ファンに刺さるポイント
🔹 常識を超えたルールと、ツッコミが止まらないカオス展開
『あそびのかんけい』では、ボードゲームカフェという日常的な舞台で起こる恋と嘘の交錯が物語の軸になっていますが、『最強にウザい彼女の、明日から使えるマウント教室』は、さらに一段階ぶっ飛んだ設定で攻めてきます。上級階級の生徒たちがマウンティングで上下関係を決めるという狂気の学園「私立鷺ノ宮学園」を舞台に、主人公・佐藤零が、ひたすらツッコミ続ける姿に笑いが止まりません!
🔹 ドタバタ会話劇×心理バトルの中毒性
『あそびのかんけい』の魅力といえば、誤解・嘘・すれ違いから生まれるテンポの良い会話劇とキャラ同士の心理の読み合い。『最強にウザい彼女の、明日から使えるマウント教室』でもそれは健在で、相手の心を揺さぶる精神ダメージ勝負という斬新な決闘システムの中で、誰が上かを競い合います。勝利条件が精神的優位という発想自体がぶっ飛んでいて、その中で繰り広げられる駆け引きと会話劇はクセになること間違いなしです!
🔹 ヒロインがとにかく強烈!でもなぜか目が離せない
『あそびのかんけい』の小鳥遊みふるは、ギャルっぽさと謎めいた恋愛観が魅力のウザカワヒロイン。一方、『最強にウザい彼女の、明日から使えるマウント教室』のヒロイン・月並千里は、マウントの化身とも言える存在。相手を言葉だけでねじ伏せるほどの圧倒的マウント力を誇り、全編にわたってその強すぎる個性を爆発させています。なのに、気づけば読者も彼女のペースに巻き込まれてしまう中毒性のあるキャラクターです。
『最強にウザい彼女の、明日から使えるマウント教室』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
③とってもカワイイ私と付き合ってよ!
『あそびのかんけい』ファンに刺さるポイント
🔹 自信満々すぎるヒロインがこじらせてて面白い!
『あそびのかんけい』のギャル系ヒロイン・みふるは、自分の気持ちに無自覚なまま主人公を振り回す存在ですが、『とってもカワイイ私と付き合ってよ!』のヒロイン・七峰結朱は、自分の可愛さに完全自覚アリのナルシスト系ヒロイン!「私と付き合ってください」という告白から始まる関係ながら、その裏にはリア充グループの人間関係を回避するためという意図があり、始まりからズレていて最高です。どちらもこじれた関係から物語が動き出すのが魅力的!
🔹 ヒロイン×主人公のボケ&ツッコミ劇が絶妙!
『あそびのかんけい』では、みふるの無邪気な言動に、バンジョーがツッコミを入れるようなテンポの良さがあります。同じく、『とってもカワイイ私と付き合ってよ!』でも、結朱の「私って世界で一番可愛いよね?」という爆弾発言に、主人公・大和が「自分で言うか?」と冷静にツッコむ会話劇が炸裂。漫才のような掛け合いがラブコメとして非常に心地よく、キャラの温度差が笑いを誘います。
🔹 仮面の下に隠された本音が光る
『あそびのかんけい』の登場人物たちは、ボードゲームを媒介に少しずつ本音を見せていきます。『とってもカワイイ私と付き合ってよ!』でも、結朱の完璧超人な仮面の下にある不器用な一面や、大和の過去と価値観が物語の中でじわじわ明らかになっていく構成が秀逸。最初は契約で始まった偽物の関係が、いつしか本当の想いに変わっていく展開に、読者も自然と引き込まれます。
『とってもカワイイ私と付き合ってよ!』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
まとめ
嘘があるから、恋が進めない。
だけど、嘘があるからこそ、本当の想いが浮かび上がる。
『あそびのかんけい』は、ただのラブコメでは終わらない、「ボードゲーム」という遊びの中に織り込まれた人間ドラマが光る作品です。笑って、もどかしくなって、でも読み終わる頃には、きっと誰かの想いに心を動かされているはず。
この記事をきっかけに、あなたもぜひ『あそびのかんけい』の世界へ一歩踏み出してみてください。そして、気になる作品があれば、ぜひそちらも手に取ってみてくださいね!
また、下記の記事にオススメのラブコメ作品をまとめておりますので、良かったらご覧下さい!