「悪役令嬢」といえば、婚約破棄されて国外追放がテンプレ。
でも、この漫画はそこからが本番です。
『要らない悪役令嬢、我が国で引き取りますわ』は、破滅寸前の悪役令嬢たちをがスカウトするという斬新な設定となっています。
政治、誇りと再生──要らないと捨てられた彼女たちが、新たな地で自らの価値を証明していく姿は、読み進めるたびに胸が熱くなります。
この作品は下記のような方にオススメです。
▪️有能な女性キャラが活躍する作品が好みの方。
▪️成り上がり系や再出発ものが好きな方。
▪️キャラの能力や人柄を軸に物語が進むのが好きな方。
あらすじ概要
<作品情報>
私が転生したのは、ただ「隣国」と語られるモブのための小国の王女だった。周囲を4つの国に囲まれたシュトルンツ国の次期女王ブリュンヒルト・ローゼンミュラー・シュトゥッケンシュミット。
舌を噛みそうな名前のモブ王女。モブの小国だけども、大丈夫。
周囲の国は、才能あふれるチート級の人間を、追放してくれるのだから。周囲の国々で追放される悪女や悪役令嬢を集めて、国を繁栄させたい転生王女の物語、開幕!
引用元:Amazonより
上記の通り、舞台は地味で存在感の薄い小国・シュトルンツ。
だが、転生者である王女ブリュンヒルトの目には、その立地と立場こそが最大のチャンスに映る。隣国で「悪女」「悪役令嬢」として追放された才女たちを迎え入れ、彼女たちの実力を存分に発揮できる場を整えることで、無名の小国が少しずつ頭角を現していく。
争いや陰謀渦巻く中世ファンタジーのような世界で、他国に捨てられた逸材たちと共に理想の国づくりを目指すブリュンヒルト。悪役令嬢たちの再起と、政治・軍略が絡み合う本作は、ただの追放モノでも転生モノでもない、新しい作風となっています。
『要らない悪役令嬢、我が国で引き取りますわ』は完結してる?
結論から言うと、漫画版『要らない悪役令嬢、我が国で引き取りますわ』は現在も連載中です。
連載は秋水社のWebコミックサイト「ガンマぷらす」にて公開されており、王道の悪役令嬢×救済系ラブファンタジーとして人気上昇中です。
一方で、単行本(漫画版)は現在第2巻まで発売済みで、第3巻の刊行も期待されています。
巻数 | 発売日 | 前巻からの間隔 |
---|---|---|
1巻 | 2025年1月7日 | ー |
2巻 | 2025年6月6日 | 約5ヶ月 |
3巻 | 2025年11月ごろ(予想) | 約5ヶ月(予想) |
1巻と2巻の間隔(約5ヶ月)をもとに考えると、3巻の発売時期は2025年11月ごろだと予想されます。
ただし連載が継続中である以上、収録話数の都合で刊行時期が後ろ倒しになる可能性もあります。
今後の公式発表に注目です!
読んだ感想:悪役令嬢たちの第二の人生が輝きすぎる
ついに、悪役令嬢をポケモンのように集め出す漫画が現れました。
その漫画の名は『要らない悪役令嬢、我が国で引き取りますわ』。
今まで、似たような作風はありましたが、他国の悪役令嬢を引き取って自国を発展させていく「悪役令嬢」ものはなかったので、新鮮で面白かったです!
主人公は、ローゼンミュラーはシュトルンツ国の次期女王で、その中身は日本からの転生者です。
前世はブラック企業勤めだと思われます。ほとんどの転生ものは、元ブラック企業勤めのため、もしかしたら転生するための一つの条件かもしれませんね笑
引用元:要らない悪役令嬢、我が国で引き取りますわ 1巻より
シュトルンツ国は、4つの国に囲まれる小国で、隣接国は乙女ゲームの世界に登場する国です。恐らくですが、色々な乙女ゲームの世界が融合した世界観となっており、まさに乙女ゲームのオールスター作品と言っても過言じゃないです笑(登場する乙女ゲームについては、この作品のオリジナルです)
そんな世界に転生したローゼンミュラーが、前世の知識を活かして行うことは「天下統一」要するに世界征服です!志が高すぎてびっくりです笑
引用元:要らない悪役令嬢、我が国で引き取りますわ 1巻より Screenshot
そんな彼女がまず始めたことが、各国の悪徳令嬢集めて国力を上げる。確かに悪徳令嬢は高スペックのため理に適っているなと思いましたが、恐らく一番の目的は推し集めです笑
大好きな推しを集めて、世界征服もするというあまりにも強欲すぎる野望を持っているローゼンミュラーですが、中身は普通のサラリーマンのため、性格的にはいつもの悪徳令嬢ものの主人公たちとほとんど変わらないです。
そのため、作風もライトな感じで重たい展開もなく楽しく読むことができます。
悪役令嬢側については国から不遇な扱いを受けた可哀想な令嬢という感じとなっておりますが、悪役令嬢の中にはローゼンミュラー同様、日本からの転生者も混ざっているため、比較的にローゼンミュラーに協力的な子が多いです。
また、悪役令嬢の宿敵である聖女も登場しており、聖女を中心に国が狂ってしまうという状況になっているため、恐らく最大の敵は聖女になると思われます。
国規模で、悪役令嬢と聖女が争う作品は読んだことがなかったので、今後の展開が非常に楽しみな作品でした。
また、悪役令嬢以外にもゲームに登場するイケメンキャラ(推し)もどんどん仲間に引き入れているため、イケメンキャラとの絡みも豊富です!
作風的にも、どんどん魅力的なキャラたちが追加されていくため、今後が楽しみです。
『要らない悪役令嬢、我が国で引き取りますわ』が好きな人にオススメの作品
『要らない悪役令嬢、我が国で引き取りますわ』が好きな方には、以下の作品もオススメです。
①ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する
✅『要らない悪役令嬢、我が国で引き取りますわ』ファンに刺さるポイント
🔹 破滅フラグ回避の知略バトル!
『要らない悪役令嬢、我が国で引き取りますわ』のローゼンミュラーは、追放された悪役令嬢たちを集めて国を発展させるという異色の戦略型ヒロイン。一方、『ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する』のリーシェは、6回も人生をループしてきた知識を活かし、最悪の未来を回避しようと奮闘します。どちらも、ただの悪徳令嬢ものではなく、「頭脳派ヒロイン」が魅せる戦略と行動力が最大の見どころです!
🔹 推しキャラがどんどん増えていく!
『要らない悪役令嬢、我が国で引き取りますわ』では各国の悪女たちが続々と仲間になる一方で、『ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する』でも敵国の騎士団や皇族たち、さらにはかつての婚約者まで登場。どちらもクセ者揃いで魅力的なキャラが次々登場し、推し探しが止まりません!
🔹 ライトな作風と重厚な背景の絶妙なバランス
『要らない悪役令嬢、我が国で引き取りますわ』はコミカルなテンポの中に国家運営という壮大なスケールがあり、『ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する』も恋愛と陰謀、政治と戦争のバランスが見事。読みやすいけれど読みごたえがある、ちょうどいい重さが心地よいです。
『ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
②外科医エリーゼ
✅『要らない悪役令嬢、我が国で引き取りますわ』ファンに刺さるポイント
🔹 罪を背負った令嬢が、再び人生をやり直す!
『要らない悪役令嬢、我が国で引き取りますわ』のローゼンミュラーは、悪役令嬢たちを集めて天下統一を目指します。一方『外科医エリーゼ』の主人公エリーゼは、1度目の人生で傲慢な皇后として悪行を尽くし、処刑された過去を持つ人物。2度目の人生では現代日本の医学生・高木葵として医療に命を捧げ、そして再び「15歳のエリーゼ」に転生。今度こそ人を救うと誓う彼女の姿は、過去を背負ったヒロインのやり直しとして心に響きます!
🔹 異世界×専門知識!令嬢が時代を変えていく
『要らない悪役令嬢、我が国で引き取りますわ』の魅力の一つは、ローゼンミュラーが持ち前の知識と視点で国づくりを行っていくところ。『外科医エリーゼ』も同じく、現代医学を持ち込むことで、古い価値観と制度に挑んでいく展開が痛快です。感染症や外科手術など当時では考えられなかった治療を次々と成功させ、人々の信頼を勝ち取っていく姿は、読んでいて爽快!「令嬢が世界を変えていく」系の作品が好きなら間違いなく刺さります。
🔹 ヒロインの内面成長とロマンスの奥深さ
どちらの作品にも共通しているのが、主人公の内面的な成長。エリーゼは前世の罪を悔い、医師として命を救うことで贖罪しようとします。そして彼女に再び惹かれていくのが、前世で彼女を処刑した皇帝リンデン。単なる恋愛ではなく、過去の傷と向き合いながら少しずつ心を通わせていく二人の関係は、切なさと希望に満ちたラブストーリーになっています。『要らない悪役令嬢、我が国で引き取りますわ』のような、ヒロインが周囲の人々と信頼関係を築いていく丁寧な人間ドラマが好きな方には、たまらない魅力です!
『外科医エリーゼ』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
③悪役令嬢の中の人
✅『要らない悪役令嬢、我が国で引き取ります』ファンに刺さるポイント
🔹悪役令嬢愛が突き抜けている!
『要らない悪役令嬢、我が国で引き取りますわ』のローゼンミュラーは、推しである悪役令嬢たちを保護しつつ、彼女たちの力で国を繁栄させようとします。一方、『悪役令嬢の中の人』のエミも、転生先の悪役令嬢レミリアを「推し」として愛し、破滅エンドを回避しようと奮闘。どちらも「推しへの愛」が物語の原動力になっており、読んでいて胸が熱くなる展開が魅力です!
🔹転生×乙女ゲームのひねりが効いてる
『要らない悪役令嬢、我が国で引き取りますわ』は複数の乙女ゲーム世界をミックスしたような舞台設定と、悪役令嬢をスカウトしていく国家運営が斬新です。『悪役令嬢の中の人』もまた、ただの転生モノではなく、元の人格であるレミリアが中の人として目覚める異例の構造。しかも敵は乙女ゲームの主人公で、こちらも転生者という一捻りどころか二捻りある設定が、読者をグイグイ引き込みます!
🔹逆転の物語が熱い!
ローゼンミュラーが小国からの天下統一を目指す逆転劇に心を躍らせた人には、レミリアの復讐譚も間違いなく刺さります。エミが絶望した瞬間、レミリアが本来の人格として復活し、“推しのために悪役として世界を敵に回す”という構図はまさに胸熱。エミの知識とレミリアの覚悟が融合し、知略戦としても楽しめる深みのある展開が魅力です!
『悪役令嬢の中の人』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
まとめ:悪役令嬢救済から始まる王道政略ストーリー
『要らない悪役令嬢、我が国で引き取りますわ』は、捨てられた悪役令嬢たちを巡る、政治と信念が交錯する物語。
「要らない」と烙印を押された彼女たちが、新天地で能力を発揮し、新たな役割を得ていく姿はまさに痛快。善悪のラベルに流されず、人を見る目と国を導く力が試される、令嬢×政略の新機軸。
悪役令嬢もののイメージを一新する、誠実で重厚な物語です。