『魔男のイチ』は、ただの魔法ファンタジー漫画ではありません。
読んでいて一番面白いのは、魔法の設定そのものよりもむしろ――主人公イチという存在の異質さです。
この世界では魔法を扱えるのは女性だけとされてきましたが、山奥で狩人として育った少年イチが王の魔法を習得したことで、その常識が覆されていきます。
イチは魔法使いでもなければ、特別な訓練を受けた戦士でもありません。
それでも魔法を「生き物」として捉え、狩人の発想で攻略していく戦い方がとにかく面白いんですよね。
この記事では、『魔男のイチ』の主人公イチとはどんなキャラクターなのか、能力や習得した魔法を中心に分かりやすく解説していきます。
『魔男のイチ』について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
魔男のイチの主人公イチとはどんなキャラ?
『魔男のイチ』の主人公イチは、山奥で狩人として育った少年です。
魔法が生き物として存在する世界で育ちながらも、魔法使いとしての知識や常識はほとんど持っておらず、純粋に「獲物を狩る対象」として魔法を見ているのが最大の特徴です。
引用元:魔男のイチ 1巻より Screenshot
この世界では魔法を扱えるのは女性だけとされてきましたが、イチは王の魔法〈キング・ウロロ〉を習得したことで、世界初の「魔男」と呼ばれる存在になります。
魔法使いでも騎士でもない狩人の少年が魔法を手に入れたという点が、物語の大きな軸になっています。
イチの強さは、特別な魔力や才能というよりも狩人として培った観察力と発想力にあります。
魔法を敵として恐れるのではなく、生き物のように習性を見抜いて攻略していく戦い方は、他の魔女たちとはまったく違うものです。
次の章では、イチがどのように魔法を狩り、習得していくのかという能力の仕組みや戦闘スタイルの特徴について詳しく解説していきます。
山で育った狩人の少年
イチは、幼いころに山へ捨てられ、そのまま自然の中で生き延びてきた少年です。
6歳のときに山に置き去りにされて以来、誰にも頼ることなく狩りをしながら生きてきました。
街の常識や魔法の知識を学ぶ機会はなく、生きるために必要だったのはただ一つ――
相手を観察し、確実に仕留める狩人としての力だけでした。
動物の習性を見抜き、隙を待ち、最小限の動きで仕留める。
この狩人としての経験が、イチの戦い方の基礎になっています。
しかしイチの特徴は、単に狩りが上手いことだけではありません。
イチは「死対死」と呼ばれる独自の価値観を持っています。
それは、相手がこちらに殺意を向けない限り、自分からも殺意を向けてはならないという考え方です。
引用元:魔男のイチ 1巻より Screenshot
命を大事にする優しい考え方にも見えますが、その一方で――
「死対死」が成立した瞬間、イチは迷わず狩りを始めます。
むしろ、早く殺意を向けてくれないかと待つような一面すらあり、
この純粋さと狂気が同居した価値観こそがイチという主人公の面白さになっています。
そして、この狩人としての思考と価値観があったからこそ、
イチは魔法を恐れることなく向き合い、やがて世界初の存在へと変わっていきます。
世界初の魔男になった存在
イチは、この世界で初めて魔法を習得した男性――「魔男」です。
この世界では、魔法を扱えるのは女性だけとされており、男性が魔法を習得することは不可能だと考えられてきました。
しかしイチは、その常識をあっさりと覆します。
そんなイチが最初に興味を持った魔法が、王の魔法〈キング・ウロロ〉でした。
このウロロという魔法がまた性格が悪く、魔法を習得できるのは女性だけという常識を逆手に取り、女性では絶対にクリアできない試練を用意していたのです。
まさに無理ゲーのような条件でしたが、イチは狩人らしく隙を見極め、ウロロが油断した瞬間に試練を突破してしまいます。
さらに、本来なら成立しないはずの条件を超えたうえで、超低確率を引き当てて魔法の習得に成功。
こうしてイチは、偶然と実力の両方によって世界初の魔男となりました。
魔法を特別な力ではなく「狩る対象」として見ていたこと、そして「死対死」の価値観を貫いたことが、この結果につながったとも言えるでしょう。
その後イチはマンチネル魔女協会に所属し、反人類魔法専門部隊「デスカラス班」の一員として活動することになります。
引用元:魔男のイチ 1巻より Screenshot
魔法を脅威として排除するのではなく、試練を突破して習得していく――この戦い方こそがイチ最大の特徴です。
では、イチはどのような仕組みで魔法を狩り、能力として取り込んでいくのでしょうか。
次は、イチの能力と魔法を習得する仕組みについて解説します。
イチの能力とは?魔法を狩る仕組みを解説
イチの能力の最大の特徴は、魔法を「狩って習得する」ことができる点にあります。
この世界の魔法は単なる力ではなく、それぞれが意思を持った生き物のような存在です。
魔法を習得するためには、その魔法が課す「試練」を突破し、力を認められる必要があります。
普通の魔法使いは魔法を授かる形で力を得ますが、イチの場合は違います。
狩人として培った観察力と判断力を武器に、魔法の習性や性格を見抜き、試練を攻略していきます。
相手の動きや特徴を読み取り、最も確実な方法で仕留める――
この狩人としての戦い方そのものがイチの能力の本質だと言えるでしょう。
また、イチは「死対死」という価値観を持っており、相手が殺意を向けてきた以上は迷わず狩りを行います。
この一貫した姿勢が、反人類魔法との戦いにおいても大きな強みになっています。
こうして試練を突破した魔法はイチの力となり、戦いの中で使えるようになります。
次の章では、これまでにイチが習得してきた魔法を一覧形式で紹介していきます。
イチが習得した魔法一覧
王の魔法〈キング・ウロロ〉
引用元:魔男のイチ 1巻より
王の魔法〈キング・ウロロ〉は、イチが最初に習得した魔法であり、世界初の魔男となるきっかけになった伝説の魔法です。
反人類魔法の一つで、試練は「心臓を止めること」。しかしウロロは「女では心臓に傷一つ付けられない」というルールを敷いており、魔女たちが1000年かけても習得できなかった無理ゲーの魔法でした。
それでもイチは隙を突いて試練を突破し、さらに超低確率を引き当てて習得に成功します。
こうして男性であるイチが王の魔法を手に入れ、世界初の魔男が誕生しました。
キング・ウロロは、どんな魔法でも修練なしに最大出力を引き出せる超越特化魔法でもあります。一方で、王の魔法とは思えないほど狡賢い性格をしており、習得された後もイチを騙して魔女たちと対立させようとするなど油断のならない存在です。
また習得者が死ぬと魔法は解放されるため、現在もウロロはいつかイチを殺して自由になる機会を狙い続けています。
雷狐の魔法(イナヅリ)
引用元:魔男のイチ 1巻より Screenshot
雷狐の魔法〈イナヅリ〉は、狐の姿をした反人類魔法で、雷による発火で周囲を焼き尽くす力を持つ攻撃的な魔法です。
当初は山の動物を焼き殺していましたが、人間を標的に移動していたところをイチに発見されます。
試練は「電撃を受けずに首玉を奪うこと」という難しい条件でしたが、イチは狐の習性を利用して無力化し、魔法の習得に成功しました。
特に印象に残っているのが、マンチネル魔女協会で魔法のお披露目をした場面です。
雷狐は魔女たちの殺気を感じた瞬間、まったく躊躇することなく雷を放ちます。
この場面は、反人類魔法らしい危険さがよく分かるシーンでありながら、イチが実際に魔法を使えるようになったことを実感できる名場面でした。
王の魔法に続いて習得したこの雷狐の魔法は、イチが魔法を狩っていく物語の始まりを象徴する能力の一つだと言えるでしょう。
氷鮫の魔法(ウルワシ)
引用元:魔男のイチ 2巻より Screenshot
氷鮫の魔法〈ウルワシ〉は、噛まれた相手を凍らせる氷の鮫を生み出す反人類魔法です。
氷鮫は独特な美的センスを持つ魔法でもあり、試練は「氷鮫を美しく飾り立てること」という一風変わった内容でした。
戦って倒すのではなく満足させる必要があるため、力だけでは突破できない試練でもあります。
イチはこの試練に対しても狩人らしい柔軟な発想を見せ、氷鮫を舟盛りのように飾り付けることで満足させ、魔法の習得に成功しました。
これまでの魔法が「どう仕留めるか」を考える戦いだったのに対して、氷鮫の魔法は相手の価値観を理解して攻略した点が印象的でした。
檻蜘蛛の魔法(アリアドネ)
引用元:魔男のイチ 3巻より Screenshot
檻蜘蛛の魔法〈アリアドネ〉は、対象を拘束する蜘蛛の糸を放出し、巨大な檻を作り出す反人類魔法です。
幸福の国バクガミの鉱山を住処としており、侵入者を檻に閉じ込める危険な魔法として登場しました。
試練は「檻を破壊し角を折ること」というもので、突破するには力だけでなく的確な判断が求められる内容になっています。
初登場時のアリアドネはすでにゴクラクにボコボコにやられている状態で登場し、正直かなりかわいそうでした笑
それまでの反人類魔法が強敵として描かれていたこともあり、少し不憫に感じた魔法でもあります。
そんなアリアドネを前にして、イチは試練を突破することで魔法を習得します。
力でねじ伏せるのではなく、試練を達成することで魔法を救う形になった点が印象的でした。
これまでの魔法が「狩って習得する」戦いだったのに対して、檻蜘蛛の魔法はイチの優しさが見えるエピソードでもあり、印象に残る魔法の一つです。
幸眠の魔法(バックジャム)
引用元:魔男のイチ 3巻より Screenshot
幸眠の魔法〈バックジャム〉は、巨大なバクの姿をした反人類魔法で、人々の悲しみを吸い取り幸福を与える魔法として信仰されていた存在です。
バクガミ国ではご神体として祀られており、多くの人々にとって救いの象徴のような存在でもありました。
しかしその正体は、悲しみを吸い取るだけでなく溜め込んだ悲しみを倍にして返す「幸辛の魔法」であり、長年にわたって集めた悲しみを一気に解放して国民を皆殺しにしようと画策していた危険な魔法でした。
バックジャムは反世界の魔法・神の魔法の熱狂的な狂信者でもあり、その思想のためなら人間の命すら平然と踏みにじります。
その異常さは反人類魔法の中でも際立っており、作中でもぶっちぎりでヤバい魔法だった印象があります。
試練は「溜め込んだ悲しみをすべて受け止めること」という過酷な内容で、バックジャムは計画が露見するとゴクラクに悲しみを押し付けて暴走させ、イチと共倒れにしようとします。
それでもゴクラクが悲しみに耐えきり、最後はイチが試練を突破して魔法を習得しました。
バクガミ国の物語と深く結びついたエピソードでもあり、反人類魔法の恐ろしさが最もよく分かる魔法の一つだったと言えるでしょう。
イチが好きな人にオススメのキャラクター3選
凪誠士郎(ブルーロック)
引用元:第08話|STORY|TVアニメ『ブルーロック』公式サイト
『魔男のイチ』でイチの常識に縛られない発想や、狩人として相手を観察し攻略していく戦い方に惹かれた人にこそ注目してほしいのが、『ブルーロック』に登場する凪誠士郎です。
凪は努力や理論で強くなったタイプではなく、感覚だけでプレーを成立させる天才型のストライカーです。
その姿は、魔法を特別な力として恐れるのではなく、あくまで「狩る対象」として捉えるイチの在り方とよく似ています。
周囲の常識にとらわれず、自分の感覚だけで最適な答えにたどり着いてしまうところが凪の魅力であり、同時にイチにも通じる部分だと言えるでしょう。理屈ではなく本能で状況を突破していく姿は、見ていて強い印象を残します。
もしあなたが、イチの“常識を超えた発想で戦う主人公像”に惹かれたなら、凪誠士郎というキャラクターも間違いなく刺さるはずです。
綾小路清隆(ようこそ実力至上主義の教室へ)
引用元:ストーリー|TVアニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ』公式サイト
『魔男のイチ』でイチの“狩人として相手を観察し攻略していく戦い方”に惹かれた人にこそ注目してほしいのが、『ようこそ実力至上主義の教室へ』に登場する綾小路清隆です。
綾小路は圧倒的な能力を持ちながらも表に出ることは少なく、常に冷静に状況を観察しながら最適な行動を選ぶタイプの主人公です。
その姿は、相手の習性や隙を見抜いて攻略していくイチの戦い方と重なる部分があります。
魔法を未知の力として恐れるのではなく観察の対象として捉えるイチと同じように、綾小路もまた感情に流されることなく状況を分析し、確実に勝てる方法を選び続けます。
派手さはなくても、気付いた時にはすべてが計算通りに進んでいるところが魅力です。
もしあなたが、イチの“観察力で状況を支配していく戦い方”に惹かれたなら、綾小路清隆というキャラクターも間違いなく刺さるはずです。
デンジ(チェンソーマン)
引用元:EPISODES|アニメ『チェンソーマン』公式サイト
『魔男のイチ』でイチの山で育った野生的な感覚や、常識に縛られない独特な価値観に惹かれた人にこそ注目してほしいのが、『チェンソーマン』に登場するデンジです。
デンジは社会の常識とは無縁の環境で育ち、自分の欲望や本能に正直に生きてきた主人公です。その在り方は、幼いころに山へ捨てられ狩人として生きてきたイチの姿とどこか重なります。
一般的な正義や価値観に縛られず、自分なりの基準で物事を判断していくところがデンジの魅力であり、同時にイチにも通じる部分です。
常識から少し外れた感覚を持ちながらも真っ直ぐに生きる姿は、見ていて強い印象を残します。
もしあなたが、イチの“純粋さと危うさが同居した主人公像”に惹かれたなら、デンジというキャラクターも間違いなく刺さるはずです。
『魔男のイチ』を読むなら楽天Koboがおすすめ
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この作品はイチという主人公のキャラが強くて、「この先どんな魔法を習得するんだろう」と続きが気になるタイプの作品なので、気になった瞬間にすぐ読める電子書籍と相性がいいんですよね。
私も最初は試し読みがきっかけでしたが、イチのキャラと魔法の設定が面白くて、そのまま続きを買って読んでしまいました。
こういう“気になった勢いのまま読める”のが電子書籍の強さだと思います。
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『魔男のイチ』は、読めば読むほどイチという主人公の異質さや魔法の設定の面白さに引き込まれていく作品です。
気になった今が、一番楽しく読めるタイミングだと思います。
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『魔男のイチ』の魅力は、やはり主人公イチという存在の面白さにあると思います。
山で育った狩人という異色の経歴や、「死対死」という独特な価値観、そして魔法を特別な力ではなく狩る対象として捉える発想など、他の作品にはあまりいないタイプの主人公です。
王の魔法〈キング・ウロロ〉をきっかけに世界初の魔男となり、雷狐や氷鮫、檻蜘蛛、幸眠の魔法といった反人類魔法を次々に習得していく展開も大きな見どころの一つです。
どの魔法にも個性があり、イチがどのように試練を突破していくのかを見るのも本作の楽しさだと感じました。
また、イチは命を大事にする一面を持ちながらも、「死対死」が成立すれば迷わず狩りを行うという危うさも持っています。
この純粋さと狂気が同居した主人公像こそが、『魔男のイチ』の一番の魅力だと思います。
イチという主人公が気になった人は、ぜひ本編も読んでみてください。
読み進めるほどに、この作品の面白さが分かってくるはずです。













