【心が温まる恋と友情】尾守つみきと奇日常|感想レビュー

こんにちは。アシカです!

「普通じゃない日常が、心をそっと癒してくれる――」
現代の多様性をやさしく肯定する世界観の中で、人間と幻人が共に生きる学園を舞台に描かれる、温かな青春ストーリー。
『尾守つみきと奇日常』は、孤独を抱えた少年と、自由奔放に生きる人狼の少女が出会うことで、少しずつ自分らしさを取り戻していく物語です。
笑えて、癒されて、時に考えさせられるこの作品の魅力について語っていきます!

この作品は下記のような方にオススメです。

▪️ポジティブなキャラに救われたい方。
▪️「人外×人間」設定に惹かれる方。
▪️人間ドラマとファンタジーの融合が好きな方。

あらすじ概要

<作品紹介>
多様性の時代とされる現代。 「人ならざる存在」なんて昔の話。 「幻人」たちは人間と関わり合って生活しています。 悩める人間の少年、真層友孝(しんそうゆたか)くん。 周囲に合わせてばかりで、自分の気持ちが分からなくなりました。 「幻人」たちが多く通う景希高校で出会ったのは、人狼(ウェアウルフ)の尾守つみきさん。 可愛くて、パワフルで、ちょっと抜けてて、優しくて… 彼女と過ごすと、友孝くんの心はなんだかいつもより騒がしい。 人狼(ウェアウルフ)のつみきさんと紡ぐ 「普通」じゃない日常。 ニューノーマルな青春グラフ、始まります。

引用元:第1話 つみきさんはウェアウルフ。/尾守つみきと奇日常。-森下みゆ|サンデーうぇぶり

上記の通り、『尾守つみきと奇日常』は、「幻人」と呼ばれる人ならざる存在たちと人間が共存する現代を舞台に、等身大の少年・真層友孝と、自由奔放な人狼の少女・尾守つみきが出会い、少しずつ心を通わせていく物語です。

つみきの天真爛漫さに触れるうちに、他人に合わせることしかできなかった友孝の心が少しずつ解きほぐされていきます。当たり前が通用しない世界で、それでも互いを理解しようとするふたりの日常は、不器用で、どこかぎこちなくて、けれど温かい――。

多様性をテーマにしながらも、肩肘張らずに“自分らしさ”と向き合える青春群像劇として、多くの読者の共感を集めています。

感想

『尾守つみきと奇日常』は人と幻人が共存している学校を舞台とした青春学園もので、心がポカポカする作風で、とても癒されました。

主人公の真層友孝は中学時代に、空気を読みすぎて本当の自分を見失ってしまった青年で、幻人の通う学園なら、自分のやりたいことが見つかると思い入学します。

そこで、幻人の・尾守つみきと出会います。

幻人は人狼やヴァンパイアといった「人ならざるもの」のことを指しおり、つみきは、ウェアウルフ(人狼)の幻人です。月を見て、遠吠えしそうになるつみきは可愛かったです笑

Screenshot
引用元:尾守つみきと奇日常 1巻より

いくら幻人の通う学園といっても、周りに馴染むことができずに、苦戦中と思いきや持ち前の明るい性格により、クラスの人気者となっています。
それに引き換え、友孝はボッチです笑

一見、関わることがない二人と思いきや、自分の好きなことを全力で楽しむつみきの前だと友孝も本音で話すことができ、次第に仲良くなっていき、この二人を中心に物語が進んでいきます。

『尾守つみきと奇日常』は、人間であっても周りに馴染むことができず苦しんでいる友孝に対し、幻人という人間よりも周りに馴染みことが難しい中、自分らしく生きているつみきが対比に描かれており、自分らしく生きることの大切さを教えてくれる作品でした。

最初の方は、つみき自身実は周りに合わせるために無理して明るい自分を演じている感じなのかなと思っていました。全然そんなことはなかったです笑

描写で、昔は苦労していた雰囲気や悲しき過去の気配を一瞬感じますが、本人的には全く辛いと思っておらず、自分がしたいからという理由で基本的に行動しています。

周りに合わないと生きていけない人間社会で、自分らしさを忘れずに自分のやりたいことを貫き通す、つみきの姿は、友孝じゃなくても強く惹かれます!

また、つみき以外の幻人たちも多く登場しますが、幻人ごとに違った悩みを抱えており、生きづらい生活を送っています。

そんな、幻人たちをつみきが救っていきます。本人的にはそこまで、大したことをしていない認識ですが、彼らにとって何が一番いいかを常に考えて行動しているため、周りにいい影響を与え続けています。

最後に、友孝とつみきの恋愛要素について、二人ともお互いのことを大切に思っておりますが、恋愛においてはどちらも鈍感のため、中々進展はしていきません。しかし、友達以上恋人未満という絶妙な距離感の二人が少しずつ仲を深めていく様子は必見です!

引用元:尾守つみきと奇日常 1巻より

『尾守つみきと奇日常』が好きな人にオススメの作品

『尾守つみきと奇日常』が好きな方には、以下の作品もオススメです。

①ゆるキャン△

✅『尾守つみきと奇日常』ファンに刺さるポイント

🔹 自分らしさを貫く主人公
『尾守つみきと奇日常』のつみきは、自分の気持ちに正直で、誰にどう思われようと「好きなもの」を楽しむ姿が魅力的。一方、『ゆるキャン△』の各キャラも「キャンプ」という個人的な楽しみを、それぞれのスタイルでマイペースに追求しています。周囲に流されず、自分の好きを大切にする生き方に共感できる人にぴったりです!

🔹 穏やかで心があたたまる空気感
人と幻人が共に過ごす『尾守つみきと奇日常』には、種族の違いを越えて心を通わせる優しさがあふれています。『ゆるキャン△』も、孤独を楽しむリンや、賑やかななでしこたちの交流を通じて、静かで心癒される空気が流れています。どちらも「刺激より癒し」を求める読者にとって心地よい時間を与えてくれます。

🔹 個性的で魅力的な周囲の人たち
つみきだけでなく、様々な幻人キャラたちが登場し、それぞれが自分なりの悩みや生き方を持っているのが『尾守つみきと奇日常』の大きな魅力。『ゆるキャン△』でも、ゆるくて自由な仲間たちの関係性が物語に彩りを添えてくれます。キャラクターそれぞれの温度感を楽しめる作品が好きな人にはたまりません!

『ゆるキャン△』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

まとめ

当たり前の形に縛られず、自分の心の声に正直でいること。
『尾守つみきと奇日常』は、そんな「自分らしさ」の大切さをそっと教えてくれる作品です。
賑やかだけどどこか静かで、やさしい日常の積み重ねが、読む人の心にもじんわりと温かさを灯してくれます。

もし今、少しだけ息苦しさを感じているなら、この物語がきっとそっと背中を押してくれるはずです。

タイトルとURLをコピーしました