【悪役令嬢が主人公を討つ】悪役令嬢の中の人|感想レビュー

こんにちは。アシカです!

悪役令嬢×転生――今や一大ジャンルとなった人気設定の中で、異彩を放つ作品が登場しました!

その名も『悪役令嬢の中の人』。ただの推し救済ものではありません。
本作は、「転生者」と「元の人格」が同居する、前代未聞のWヒロイン体制が物語を動かします。
しかも、途中から主従が逆転し、本物の悪役令嬢が闇堕ちして復讐に乗り出すという、まさに「逆転の連鎖」が止まらない超展開が待ち受けているんです!
王道を知っているからこそ驚かされる、新感覚の悪役令嬢ファンタジー――今回はそんな『悪役令嬢の中の人』の魅力について語っていきたいと思います。

この作品は下記のような方にオススメです。

▪️推しを救いたい系の強烈な愛に弱い方。

▪️ダークで陰鬱な復讐劇にも抵抗がない方。

▪️緻密な心理戦や策略が好き方。

あらすじ概要

<作品紹介>
悪役令嬢レミリアに転生した「エミ」の冤罪を晴らすため、
中から見守っていた本来のレミリアが目を覚ます——。
本物の悪役による復讐劇が始まる!

一迅社ノベルス「悪役令嬢の中の人」待望のコミカライズ化!

引用元:悪役令嬢の中の人〜断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐致します〜-pixivコミック

上記の通り、
『悪役令嬢の中の人』は転生者×本物の悪役令嬢という異色の復讐ファンタジーです。
転生先のレミリアを推しとして愛し、破滅エンドを回避しようと奮闘する少女・エミ。
しかし、乙女ゲームの世界に潜むもう一人の転生者によって運命は狂わされ、絶望の中で本来のレミリアが肉体の主導権を取り戻します。
愛するエミのために、今度はレミリアが悪役として立ち上がる――。
「救われなかった推しを、今度は私が救う」
そんな逆転の物語が、想像を超えるダークさと知略戦で読者を惹きつけます。

感想

『悪役令嬢の中の人』は表紙から他の悪役令嬢ものとは何か少し違う雰囲気がしており、読み前から期待大でした。

そして、私の予想通り今までにない新しい形の悪役令嬢もので面白かったです。

エミという名の少女が悪役令嬢・レミリアに転生したところから始まります。
通常は元のレミリアの意思は消えてなくなるのが通常の転生ものとなります。
しかし、この作品はなんと元のレミリアの意思がそのままある状態で物語が進行していきます。

レミリアは意思があっても、肉体の主導権はエミにあるため、基本的には何もできません。レミリアにできることはエミの様子を観察することと、エミの記憶を除くぐらいでその時に、エミがレミリア推しということがわかり、そのことをきっかけにレミリアもエミのことが大好きになります。

Screenshot
引用元:悪役令嬢の中の人 1巻より

しかも、エミもレミリアのことが大好きなため推しを救うため、奮闘します。
その努力が実っていきハッピーエンドに向かっているところに、乙女ゲーの主人公が現れ自体は一変します。

なんと、乙女ゲームの主人公も転生者で、しかも課金アイテムを使ってせっかく修正した人間関係を無理やり原作通りに変えたりととんでもない女でした。

通常の悪役令嬢ものだと、乙女ゲーの主人公とは仲良くなるのが鉄板でしたが、『悪役令嬢の中の人』は完全な敵サイドでしかも転生者という展開は今までにない展開で引き込まれました。

頑張っても、レミリアを救えないと察してしまったエミが絶望して、また事態が一変します。

なんと、エミとレミリアの主人格が入れ替わり、レミリアがまた肉体の主導権を取り戻します。

Screenshot
引用元:悪役令嬢の中の人 1巻より

そして、大好きなエミを絶望した乙女ゲーの主人公に復讐を誓い、エミが幸せに暮らせる世界を作るため奮起します。

悪役令嬢が推しの女の子を逆に悪役令嬢が救うという今までとは逆の展開となっており、読んでいて「めちゃくちゃ面白い展開じゃん」って興奮しました!

表紙のレミリアの顔が悪すぎたのも納得です笑

しかも復讐までの段取りをエミの記憶で学んだ知識をフルに活かしていたりと、全てにおいて逆すぎて面白いです。しかも、エミが絶望したことによりレミリアが完全に闇落ち状態のため全く容赦がないのも面白さを加速させています!

そのため、通常の悪役令嬢ものとは比べ物にならないほどダークな設定となっており、復讐系作品が好きな方にはドストライクの作品となっています!
乙女ゲーの主人公が絶望する姿を早く見たいです笑

『悪役令嬢の中の人』は今までにない全く新しい設定の作品で、引き込まれること間違いなしの作品でした!

『悪役令嬢の中の人』が好きな人にオススメの作品

『悪役令嬢の中の人』が好きな方には、以下の作品もオススメです。

①ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する(ルプなな)

✅『悪役令嬢の中の人』ファンに刺さるポイント

🔹悪役令嬢ならではの心理戦と因縁劇!
『悪役令嬢の中の人』の魅力は、中身が別人のエミとレミリア、そして転生者たちによる緊張感あふれる駆け引き。
『ルプなな』でも、死に戻りを繰り返したリーシェが、未来を変えるために仕掛ける頭脳戦が見どころ。冷静かつ大胆な行動は、まさに策士ヒロイン好きには刺さります!

🔹 愛の形が一筋縄ではいかない!
『悪役令嬢の中の人』は「推しを守る」エミの執着が、レミリアの心情を変えていきます。一方『ルプなな』も、敵国の皇太子との政略結婚から始まる関係が、駆け引きの末にじわじわと絆に変化します。単なる恋愛では終わらない、深みのある信頼関係が魅力です。

🔹 ダークな世界観×知略が冴える展開
レミリアの復讐劇が加速する『悪役令嬢の中の人』と同様に、『ルプなな』もまた政争・暗殺・戦争を内包した緊張感ある世界観。
その中でリーシェは、豊富な知識と経験を駆使して生き延びていきます。どちらも乙女ゲーム的設定をベースにしながら、知略とドラマが光る物語を堪能できます。

『ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

②外科医エリーゼ

✅『悪役令嬢の中の人』ファンに刺さるポイント

🔹「転生×贖罪」の物語に宿る知性と信念!
『悪役令嬢の中の人』のエミは、前世の知識と推しへの愛を武器に、破滅を回避すべくレミリアとして奮闘します。『外科医エリーゼ』の主人公もまた、前世で悪女と呼ばれた自分の罪を償うため、転生後は天才外科医として人の命を救おうと奔走。どちらも転生によって新たな道を選び、自らの信念を貫こうとする姿が胸を打ちます!

🔹 恋愛だけじゃない!信頼で築かれる関係性
『悪役令嬢の中の人』では、エミとレミリアの間に芽生える強固な信頼関係が、物語の核となっています。『外科医エリーゼ』でも、皇太子との再会から始まる関係は、ロマンスを軸にしながらも、政治的駆け引きや命を預け合う医療現場を通して厚い絆へと育っていきます。恋だけじゃない“深い関係性”が好きな人にはたまりません!

🔹 社会と命に向き合う、知略と覚悟のドラマ
『悪役令嬢の中の人』の後半では、レミリアが復讐と権力闘争に足を踏み入れ、緊迫の心理戦が展開されます。『外科医エリーゼ』もまた、戦争・階級・偏見といった厳しい現実を背景に、エリーゼが医術を武器に立ち向かっていく姿が描かれます。命と誠意で未来を切り拓こうとするヒロインたちの強さは、まさに共通の魅力です!

『外科医エリーゼ』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

まとめ

推しを救うために転生した少女と、推しに救われた悪役令嬢。
立場も生まれも違う2人の想いが交差し、やがて入れ替わる——。
『悪役令嬢の中の人』は、ただの転生ラブコメや悪役令嬢ものにとどまらず、推し愛と復讐劇を重ね合わせた重厚なドラマが展開される傑作です。

闇堕ち、復讐、乙女ゲーの狂気まで詰め込まれた濃厚なストーリーは、読み進めるほどに加速し、読者を離しません。
王道に飽きた方や、悪役令嬢ジャンルにもう一捻りを求めている方にこそ、強くおすすめしたい一作です!

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