【何気ない日常が宝物になる】ARIA|感想レビュー

こんにちは。アシカです!

未来の火星を舞台にした物語、と聞くと、どこか壮大でSF的な冒険を思い浮かべるかもしれません。

けれど『ARIA』が描くのは、静かで、優しくて、どこか懐かしい日常。
水の都ネオ・ヴェネツィアで、ウンディーネを目指す少女・水無灯里が過ごす日々は、何気ないけれど愛おしく、ページをめくるたびに心がほぐれていくような心地よさがあります。
本記事では、そんな『ARIA』の魅力について語っていきます。

この作品は下記のような方にオススメです。

▪️日常の小さな幸せに気づける方。
▪️空気感や風景描写を楽しめる方。
▪️人との繋がりや縁を大切にしている方。

あらすじ概要

<作品紹介>
火星がテラフォーミングされ、「アクア」と呼ばれる星となった未来。そこにはかつてのヴェネツィアを彷彿とさせる水の都「ネオ・ヴェネツィア」が存在していた。物語の主人公・水無灯里は、この街でウンディーネと呼ばれる水先案内人になることを夢見て、地球から移住してきた少女。観光客をゴンドラで案内しながら、先輩たちや仲間たちと共に、穏やかで優しい日々を過ごしていく。
『ARIA』は、壮大なSF設定と日常のささやかな奇跡が溶け合うヒーリング系ファンタジー。未来の街で描かれる人と人との繋がり、そして四季折々の美しい風景が、読む者の心を優しく包み込む。

上記の通り、『ARIA』は未来の異星を舞台にしながらも、どこか懐かしく、心がほどけていくような優しさに満ちた物語です。

派手な展開や激しいドラマはありませんが、だからこそ一つひとつの出会いや日常の出来事が、丁寧に心に染みわたります。灯里のまっすぐなまなざしと、ネオ・ヴェネツィアの美しい景色を通して描かれるのは、「生きることの豊かさ」そのもの

疲れた心にそっと寄り添ってくれる、そんな作品です。癒しを求めるすべての人に、ぜひ手に取ってほしい一冊です。

感想

『ARIA』を読んで、まず思ったことは「ARIAの世界に住みたい」です笑

ARIAは、未来の火星が舞台となっており、この世界では火星が惑星地球化改造により、水の惑星「AQUA」として生まれ変わっています。

AQUAには、イタリアのヴェネツィアをモデルに作られた港町があり、その名を「ネオ・ヴェネツィア」といます。まんまです笑

ネオ・ヴェネツィアはヴェネツィア同様、美しい港町で正直この町に住めるだけで幸せです笑

そのネオ・ヴェネツィアには観光客専門の舟の漕ぎ手「水先案内人(ウンディーネ)」がおり、主人公の水無灯里はウンディーネになるために、日々鍛錬を積んでいます。

『ARIA』では、灯里の日々の日常を描い作品となっており、劇的な展開はほとんどありませんがとにかく癒されます。

灯里自身も、のんびりした性格の癒しキャラとなっておりますが、ネオ・ヴェネツィアの人たちもいい人すぎて、はっきり言って、理想の世界がここにあります!

個人的には、灯里の会社の先輩でもあるアリシアが一番好きです!
何をしても笑って許してくれる寛大な女性で、まさに理想の先輩です。

そんな素晴らしい先輩以外にも、同じウンディーネ見習いの藍華やアリスたちと一緒に過ごしていきます。

基本的には、灯里の日常を一話完結で描いておりますが、日常の中で町の人たちや観光で訪れた人など、色々な人たちの人間ドラマも描かれており、癒されるだけではなく心に残るエピソードも豊富にあります。

『ARIA』では他にも、灯里が摩訶不思議な世界に迷い込んだりするエピソードもあり、ファンタジー要素も強めになっています。

個人的に一番好きな設定は、ウンディーネ会社の社長は青い瞳を持つ猫にする伝統があるところで、その猫たちがとにかく可愛いて癒されます笑

青い瞳を持つ猫を社長にする伝統を始め、ネオ・ヴェネツィアには色々な伝統があり、読むめば読むほど『ARIA』の世界観に魅了されていきます。

『ARIA』では、物語でよくある衝撃な展開や意外な展開は少ないですが、その代わりに日常の癒しと作り込まれた世界観がずば抜けていい作品のため、日常生活に癒しを求めている方にはピッタリの作品となっています!

また、原作漫画の後を描いた劇場版もありますので、原作漫画にハマった方は是非こちらも見てみてください!

『ARIA』が好きな人にオススメの作品

『ARIA』が好きな方には、以下の作品もオススメです。

①ゆるキャン△

✅『ARIA』ファンに刺さるポイント

🔹 穏やかで優しい空気感に癒される!
『ARIA』はネオ・ヴェネツィアという異世界を舞台に、日常の中にある小さな奇跡や出会いを丁寧に描いた作品。『ゆるキャン△』もまた、自然の中で過ごすキャンプという非日常的な日常を通じて、静かで優しい時間が流れます。どちらも静けさの中に豊かな感情が宿る世界観が魅力的です。

🔹 自然と心をほどいてくれる景色の力
『ARIA』の水の都・ネオ・ヴェネツィアの美しい風景描写は、読者の心を癒してくれます。同じように『ゆるキャン△』でも、富士山や湖畔といった雄大な自然が物語を包み込み、読後に心が温かくなる感覚を味わえます。どちらも景色が語る作品です。

🔹 キャラクター同士のゆるやかな絆
『ARIA』の灯里、アリス、藍華たちの関係性は、読者に安心感を与えてくれます。『ゆるキャン△』もまた、リンやなでしこをはじめとした登場人物同士の、気張らない優しい関係性が魅力です。互いを思いやる気持ちが自然と伝わってくる点で共通しています。

『ゆるキャン△』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

まとめ

ネオ・ヴェネツィアのやわらかな光と、灯里たちのまっすぐなまなざしが描く『ARIA』の世界には、忘れかけていた心の豊かさや優しさが詰まっています。

派手な展開や強烈な刺激はないけれど、だからこそ、小さな気づきや出会いが心に残り、読後には穏やかな余韻を残してくれます。
忙しい日常の中で、癒しをくれる『ARIA』は、現代にこそ必要な心の処方箋と言えるかもしれません。今この瞬間、静かな感動を求めているあなたに、ぜひ読んでほしい一冊です。

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