死亡エンド回避でヒロインがヤンデレ化!?日記で狂う恋愛ラノベ|レビュー

ライトノベルの世界には、予想を裏切る斬新な設定やストーリーが数多く存在します。

その中でも特に注目したいのが、addict先生の『死亡エンドを回避したギャルゲーのヒロインたちが俺の【日記帳】を読んで秘密を知ったらしい』です。

ギャルゲー世界を舞台に、主人公とヒロインたちの複雑な関係性が描かれる本作は、単なるラブコメでは終わらない予測不能な展開と濃密な心理描写を併せ持っています。

「甘いだけの恋愛では物足りない」という読者にこそ手に取ってほしい一冊です。

ラノベの評価基準について

ラノベの評価については、下記のランクごとに分けています。

あくまで、私自身の読書体験をもとにした評価ですので、購入や読書の参考程度にしていただければ幸いです。

『死亡エンドを回避したギャルゲーのヒロインたちが俺の【日記帳】を読んで秘密を知ったらしい』とは?

『死亡エンドを回避したギャルゲーのヒロインたちが俺の【日記帳】を読んで秘密を知ったらしい』は、addict先生によるライトノベルで、イラストはへいろー先生が担当しています。

ギャルゲー世界を舞台に、ラブコメとサスペンス要素が交錯する独自の作品です。

物語の主人公は、ギャルゲー世界に転生した青年・入谷聡。彼は死亡エンドを避けるため奮闘するものの、とある出来事をきっかけに状況は大きく変わっていきます。

鍵となるのは、彼が綴っていた【日記帳】。

そこに記された秘密が明らかになったとき、ヒロインたちの姿は予想外の方向へと変貌していきます。

本作の魅力は、甘いラブコメ展開だけでは終わらない不穏な雰囲気にあります。

ヒロインたちが抱える強すぎる想いと、それに振り回される主人公との関係性は、読み手をぐいぐいと引き込みます。

また、【日記帳】というモチーフが物語全体に深く関わっており、単なる仕掛け以上にドラマ性を持たせているのも大きな特徴。

へいろー先生によるイラストがその緊張感をさらに際立たせ、ページをめくる手を止めさせません。

「ラブコメの甘さ」「ヤンデレ的なスリル」を同時に味わえる本作は、王道の恋愛物語にひと味違う刺激を求める方にぴったりの一冊です。

『死亡エンドを回避したギャルゲーのヒロインたちが俺の【日記帳】を読んで秘密を知ったらしい』総合評価

『死亡エンドを回避したギャルゲーのヒロインたちが俺の【日記帳】を読んで秘密を知ったらしい』は、総合評価 Bランク とさせていただきます!

ギャルゲーの「死亡エンド回避」という切り口を用いながら、ヒロインたちの愛情が歪み、二番目でもいいから愛されたいという強烈な執着心にまで発展していく展開は、読み手を一気に引き込む魅力があります。

また、キャラクターたちの心理描写も生々しく、ヒロインの「重すぎる愛」が突き刺さるのも本作の大きな強みです。

ヤンデレ的な展開やこじれた三角関係が好きな読者にとっては、十分に満足できる内容と言えるでしょう。

一方で、ストーリーの進行やテンポの面では荒削りな部分もあり、人によっては好みが分かれるかもしれません。

シナリオの完成度や文学的な深みという点で、Aランク作品に比べるとやや物足りなさを感じる部分もあります。

とはいえ、独自性の強いテーマとインパクトあるキャラクター描写は十分評価でき、「定価で買っても満足できる良作」 に位置づけられるでしょう。

重たい愛情や危うい人間関係に魅力を感じる方には、ぜひ手に取ってほしい一冊です。

また、下記の記事で人間関係がドロドロなオススメ作品を紹介しています。
良かったらご覧ください。

読んだ感想

『死亡エンドを回避したギャルゲーのヒロインたちが俺の【日記帳】を読んで秘密を知ったらしい』はギャルゲーに登場するヒロインを救った後のお話で、予想外の展開の連続で面白かったです!

主人公はギャルゲー「LoD」の世界のモブ・入谷聡。

「LoD」でバッドエンドを迎えると入谷聡は死んでしまうため、「LoD」の主人公・佐野優斗をハーレムエンドに導こうと裏で暗躍します。

しかし、佐野優斗があまりにもクズ男だったため、健闘虚しくバッドエンドを迎え、ヒロインたちを庇って、トラックに轢かれます。

その後、ヒロインたちに日記を見られ今まで、ヒロインたちを救ってきたのは佐野優斗ではなく、入谷聡だということがバレ惚れられるというストーリー展開となっています。

この作品の面白いところは、この日記をヒロインが読んだことにより、闇堕ちしてヤンデレ化するところです。しかも全員笑

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引用元:死亡エンドを回避したギャルゲーのヒロインたちが俺の【日記帳】を読んで秘密を知ったらしい 1巻より

通常のラブコメ作品であれば、惚れられた後はイチャイチャ全開の羨まし展開となるところ、ヒロインヤンデレ化のため、あまり羨ましくないです笑

事前情報なしで購入したため、予想外すぎてびっくりです。

因みに聡自身は早々に諦め、ヒロイン全員を受け入れます。
覚悟決まりすぎていて流石主人公です笑

しかも、面白いのが「LoD」というゲームの登場人物だと気づいたヒロインたちがその元凶だった「LoD」の主人公・佐野優斗に復讐する展開になるところです。

流石に、逆恨みすぎるだろうと思ったんですけど、佐野優斗が想像以上のクズ男だったので同情の余地なしです笑

ハーレム展開から唐突な「ところで、あのクズどうする?」展開は挿絵も怖すぎてヤバかったです。

復讐方法についても、予想以上に手が込んでるものとなっており、聡とのイチャイチャと同時進行に復讐も進んでいる事実に気付いた時はゾッとしました。

また、この作品では聡の書いていた日記のページが挿絵になっており、ページをめくっていくと日記のページも一緒にめくれるようになっており、今までにない仕掛けで面白かったです。

「日記」に重点を置いていることがわかり、addict先生のこだわりを感じました!

『死亡エンドを回避したギャルゲーのヒロインたちが俺の【日記帳】を読んで秘密を知ったらしい』は一巻で完結する作品(恐らく)となっており、ヒロイン一人一人のアフターストーリーも収録されているため、イチャイチャと復讐同時に楽しめる作品でした!

王道展開のラブコメだと少し物足りない方にピッタリと感じましたので、良かったら読んでみてください!

『死亡エンドを回避したギャルゲーのヒロインたちが俺の【日記帳】を読んで秘密を知ったらしい』が好きな人にオススメの作品

『死亡エンドを回避したギャルゲーのヒロインたちが俺の【日記帳】を読んで秘密を知ったらしい』が好きな方には、以下の作品もオススメです。

①わたし、二番目の彼女でいいから。

『死亡エンドを回避したギャルゲーのヒロインたちが俺の【日記帳】を読んで秘密を知ったらしい』で、ヒロインたちの愛が歪んで暴走していく姿に魅了された人にこそ読んでほしいのが、『わたし、二番目の彼女でいいから。』です。

この作品は、互いに一番好きな人が別にいる男女が、「二番目同士」で付き合うという危うい関係から始まります。

しかし物語が進むにつれ、その関係はどんどんこじれ、抑えきれない感情が二人を追い詰めていきます。

しかも、一番好きな子も主人公に想いを寄せており、ヒロイン二人が「二番目でいいから愛してほしい」と願う、究極に危険で歪んだ三角関係が描かれるのです。

「二番目」という立場を受け入れながらも、どうしても相手を手放せない――その執着と依存は、『日記帳』を読んでヤンデレ化したヒロインたちの狂気に通じるものがあります。

予測不能な恋の行方と、ヒロインたちの重すぎる愛情は、『死亡エンドを回避したギャルゲーのヒロインたちが俺の【日記帳】を読んで秘密を知ったらしい』に心を掴まれた読者に、必ず刺さるはずです。

②好きな子の親友に密かに迫られている

『死亡エンドを回避したギャルゲーのヒロインたちが俺の【日記帳】を読んで秘密を知ったらしい』で、ヒロインたちの思いがねじれ、危ういほど強い愛情に心を掴まれた人にこそ読んでほしいのが、『好きな子の親友に密かに迫られている』です。

この作品は、自分を変えてくれた「好きな子」と、その親友という二人のヒロインとの三角関係を描いたラブコメ。

主人公・瀬古蓮兎が抱くのは、美彩への一途な想い。しかし、その美彩の親友・晴がまた蓮兎を好きになってしまったことで、三人の関係は少しずつこじれていきます。

物語が進むにつれて、蓮兎は美彩一筋のはずが、晴と触れ合ううちに彼女の魅力に気づき、どうしようもなく惹かれていく。

「美彩も好き、でも晴も同じくらい好き」――その板挟みの苦しさは、『日記帳』のヒロインたちが「君しか見えない」と言いながら暴走していったあの重さに通じるものがあります。

さらに、ヒロイン二人は親友同士。お互いを大切に思いながらも、どうしても譲れない恋心を抱え続ける。

「親友を裏切りたくないのに、彼だけは手放せない」という切実さは、危険な愛情にゾクゾクする読者の心を揺さぶるでしょう。

三角関係がどう転ぶのか全く予測できない展開、魅力的で不器用な三人のキャラクター。

『死亡エンドを回避したギャルゲーのヒロインたちが俺の【日記帳】を読んで秘密を知ったらしい』で“こじれた愛の行方”にハマった方には、『好きな子の親友に密かに迫られている』も必ず刺さるはずです。

『好きな子の親友に密かに迫られている』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

まとめ|予想外の展開が楽しいラブコメ

『死亡エンドを回避したギャルゲーのヒロインたちが俺の【日記帳】を読んで秘密を知ったらしい』は、addict先生による予想外の展開と心理描写が光るラブコメで、へいろー先生の魅力的なイラストが物語をさらに引き立てています。

ギャルゲー世界に転生した主人公と、ヒロインたちの複雑で思わずハラハラする関係性が丁寧に描かれており、単なるラブコメでは味わえない刺激的な読み応えがあります。

「普通のラブコメでは物足りない」「複雑な関係性と予想外の展開を楽しみたい」という方には、間違いなく手に取ってほしい一冊です。

気になっている方は、ぜひ読んでみてください。

また、下記の記事にオススメのラブコメ作品をまとめておりますので、良かったらご覧下さい!

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