こんにちは。アシカです!
ライトノベルの世界には、多くの異世界転生やファンタジー作品が存在しますが、その中でも異彩を放つ作品が『自分の事を主人公だと信じてやまない踏み台が、主人公を踏み台だと勘違いして、優勝してしまうお話です』です。
この作品の魅力は、主人公の強烈な思い込みによって生み出される独特の展開と、シリアスになりがちな鬱ゲーの世界観を真正面からぶっ壊す痛快なストーリーにあります。今回は、本作のあらすじや見どころ、登場人物などを紹介しながら、その魅力をたっぷりと語っていきます。
この作品は下記のような方にオススメです。
▪️とにかく笑える作品を探してる方。
▪️狂人主人公が好きな方。
▪️勘違い系作品が好きな方。
あらすじ概要
【あらすじ】
この作品の主人公は、幼い頃から「物語の主人公になること」に強い憧れを抱いていました。
しかし、ある日交通事故に遭い、そのまま命を落としてしまいます。
死後、女神アテナと出会った彼は「円卓英雄記」というノベルゲームの世界へ転生する機会を得ます。
当然のごとく、彼は自分がそのゲームの主人公として転生したのだと信じ込むのですが、実際にはフェイは物語序盤に登場する「噛ませキャラ」でした。
しかし、そんなことはお構いなし!「俺は主人公だから絶対勝てる!」という異常なまでのポジティブ思考と、並外れた精神力を武器に、フェイは数々の強敵と戦い、数多くのイベントに介入していきます。その結果、本来なら悲劇的な展開を迎えるはずの物語が次々とハッピーエンドへと塗り替えられていくのです。
上記の通り
念願の主人公に転生できたと勘違いした主人公が本来の主人公よりも大活躍するお話。
自分が物語の主人公ではないと気づけるポイントはいくつもありますが、自分が主人公だと思い込んでいるため、どれだけ厳しい戦いや理不尽なことが起きても「これは覚醒イベントだ」や「この主人公は努力型の主人公」だと全てポジティブに解釈されるため、全く気づきません笑
しかも、何よりタチが悪いのはこの思い込みのおかげで、全てがいい方向に進んでいくため、本来のゲームの展開よりも事態が好転していきます。
「思い込みは世界を救う」という勘違い系作品の新たな形となっており、勘違い系作品好きにはドストライクな作品となっています!
魅力・見どころ
この作品の最大の魅力は、フェイの異常なまでの思い込みと、それを貫く精神力にあります。
通常、転生者は自分の立場を把握し、攻略情報を活用して成長していくものですが、フェイは最初から「自分は主人公だから負けるはずがない!」と信じ切っています。脇役なのに笑
その結果、フェイは自分より圧倒的に強い敵にも臆することなく挑みます。
普通のキャラクターならば慎重に立ち回る場面でも、彼は「ここで勝つのが主人公だろ?」とまるで当然のように突き進みます。
また、フェイのスペックは決して高くありません。剣の才能こそ少しはあるものの、魔法の適性はほぼゼロという状態です。しかし、「努力型主人公は最初は弱いものだ!」と信じ込んでいるため、自分の実力不足に疑問を持つことなく、ひたすら鍛錬し続けます。
そのひたむきな姿勢が、結果的に周囲を巻き込み、思わぬ成長へとつながっていくのです。
それを繰り返すことで、最終的には本当に勝ってしまうという展開が続きます。
彼の思い込みが強すぎるため、敵も「こいつ何か裏があるのでは?」と勘ぐり、過剰に警戒することもしばしば。
その結果、敵が勝手に撤退したり、フェイの勢いに呑まれてミスを連発したりと、本来ではありえない勝利を収めてしまいます。
努力だけではどうにもならないはずの戦いも、彼の異常な自信と不屈の精神力によって、なぜか乗り越えてしまうのです。
また、フェイのその異常な思考回路は、味方にすら驚異的な影響を与えます。
騎士団の仲間たちは、彼の行動や発言を見て「こいつは正気ではない」と判断し、恐れを抱くようになります。しかし、その恐怖がやがて「フェイに従っていれば間違いないのでは?」という信頼に変わるのも面白いポイントです。
彼の思い込みは、ただの精神力ではなく、作中ではまるで特殊スキルのような効果を持っています。
主人公補正を自ら作り出し、それを周囲にまで影響させることで、フェイはゲームの物語を次々と覆し、本来ありえないはずの勝利を収め続けるのです。
こうしたギャグのような展開が繰り返されることで、読者は「フェイはどこまで行ってしまうのか?」という期待と興味を持ちながら物語を楽しむことができます。
『自分の事を主人公だと信じてやまない踏み台が〜』が好きな人にオススメの作品
『自分の事を主人公だと信じてやまない踏み台が、主人公を踏み台だと勘違いして、優勝してしまうお話です』が好きな方には、以下の作品もオススメです。
①悪役好きの俺、推しキャラに転生
『自分の事を主人公だと信じてやまない踏み台が〜』は、どれだけ不利な状況でも「自分こそが主人公」と信じて突き進むフェイが、思い込みの力だけで奇跡を起こしていく勘違い成り上がりコメディ。圧倒的なポジティブさと周囲との温度差が生むギャグがクセになる作品です。
そんな作品が好きなあなたにオススメしたいのが――
『悪役好きの俺、推しキャラに転生』!
こちらは、ゲームの序盤で退場する“推し悪役”ヴァイスに転生した主人公が、「ヴァイスなら何でもできる」と盲信しながら、領地改革や悲劇のキャラたちの救済に奔走する痛快ファンタジー。
能力以上のことを本気で信じ込んで突き進む様子は、まさにフェイと同じく“思い込みの力で成り上がる”タイプ。しかも、こちらはその思い込みがユニークスキルになって本当に世界を変えていくというぶっ飛び設定つきです!
✅『自分の事を主人公だと信じてやまない踏み台が~』ファンに刺さるポイント
🔹 圧倒的な思い込みが奇跡を生む!
『自分の事を主人公だと信じてやまない踏み台が~』のフェイは、どんな状況でも「自分は主人公だから大丈夫!」という強烈な勘違いで突き進み、なぜか本当に勝ち続けます。一方、『悪役好きの俺、推しキャラに転生』の主人公も、自分が推しキャラであるヴァイス=ハミルトンに転生したことで、「ヴァイスならできるに決まってる!」と盲信し、その結果としてありえないほどの奇跡を連発。どちらも、思い込みの力が現実を塗り替える点で共通しており、そのぶっ飛んだ展開がクセになります!
🔹 シリアス×ギャグの絶妙なバランス
『自分の事を主人公だと信じてやまない踏み台が~』は、一見王道の成り上がりストーリーに見えながらも、フェイの異常な行動がギャグを生み出し、絶妙なコメディとして成立しています。『悪役好きの俺、推しキャラに転生』も同様に、本来は破滅する運命の悪役であるヴァイスが、主人公の狂った推し愛によって全く別の道を歩み、いつの間にか英雄になってしまう…という勘違いの連鎖が見どころです。シリアスな世界観の中で、勘違いがどんどん大きくなっていく様子が面白く、読者を飽きさせません!
🔹 魅力的なサブキャラと独特の世界観
『自分の事を主人公だと信じてやまない踏み台が~』では、フェイの異常な思考に振り回される周囲のキャラクターが物語をさらに盛り上げます。同じく『悪役好きの俺、推しキャラに転生』でも、ヴァイスの盲信に影響されて成長する仲間たち――忠誠を誓うメイド・ロザリア、孤独な悪役令嬢・アイギス、誤解から闇堕ちした偽聖女・アステシアなど――が物語をより魅力的に彩ります。どちらの作品も、主人公の勘違いによって周囲の認識がズレていくのが面白く、キャラクター同士のやり取りが見どころの一つとなっています!
『悪役好きの俺、推しキャラに転生』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
②俺は星間国家の悪徳領主!
『自分の事を主人公だと信じてやまない踏み台が~』は、どんなに不利な状況でも自分が主人公だと信じて突き進むフェイが、気づけば成功を手にする勘違い成り上がりコメディ。過剰なポジティブ思考が巻き起こすギャップが笑いを誘います。
そんな勘違いの面白さが好きなあなたにオススメしたいのが、『俺は星間国家の悪徳領主!』。
こちらも、主人公リアムが「悪徳領主」になることを決意し、実際には真面目すぎてその「悪行」が領民にとっては最高の采配に。周囲が予想する「悪徳領主」像とは裏腹に、リアムのポジティブな思い込みと行動が次々と成功を生み出していきます。彼の勘違いと、それを支える周囲の反応が、まるでフェイのような笑いを生むのです。
✅『自分の事を主人公だと信じてやまない踏み台が~』ファンに刺さるポイント
🔹 案内人(本当の敵)との関係が最高に面白い!
リアムは前世で善人すぎて不幸な人生を歩みましたが、異世界転生後は「悪徳領主」を目指します。しかし、彼を転生させた案内人こそが、前世でリアムを不幸にした張本人!しかもリアムはそのことに気づかず、案内人を絶大に信頼しており、彼に無自覚な精神攻撃を繰り返します。
この構図がとにかく面白く、案内人のツッコミが光るシーンは必見です。
勘違い成り上がりが好きなら、リアムの勘違いっぷりもきっとハマるはず!
壮大なスケールの物語とクセになるキャラクターたちを、ぜひ楽しんでください!
🔹 壮大な世界観と派手なバトル!
『俺は星間国家の悪徳領主!』の舞台は、多くの星々を支配する巨大な帝国。リアムはそんな世界で貴族として成り上がっていきます。貴族同士の争いすら規模が違い、戦闘シーンでは宇宙戦艦やロボットが大活躍!リアム専用の機体「アヴィド」など、メカ好きにはたまらない要素も満載です。
🔹 優秀なのに残念な仲間たち
リアムの周囲には、「優秀で残念な部下」と「魅力的な凡人」が集まります。特にリアムを神のように崇める部下たちは、普段は超有能なのに、リアム絡みになるとポンコツ化。逆に、ただの凡人をリアムが過大評価し、彼らが予想外の活躍を見せる展開も面白いポイントです。リアムの人を見る目のなさが絶妙なコメディを生み出します!
『俺は星間国家の悪徳領主!』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
③俺は全てを【パリイ】する
『自分の事を主人公だと信じてやまない踏み台が~』は、自信満々な主人公フェイの勘違いとポジティブさが空回りしながらも、結果的に成功を掴む勘違い成り上がりコメディ作品です。
そんな作品が好きなあなたにオススメしたいのが――
『俺は全てを【パリイ】する』です!
スキルを得られず15年も修行したノールは、自分を凡人だと思い込んだまま、気づけば最強に。ミノタウロスを普通の牛と勘違いして苦戦するなど、勘違いからくる笑いと爽快感が満載。実は超過酷な養成所を全クリしていたなど、序盤から常識外れな実力が明かされるのも魅力的です。
✅ 『自分の事を主人公だと信じてやまない踏み台が~』ファンに刺さるポイント
🔹 圧倒的な勘違い主人公
『俺は全てを【パリイ】する』のノールは、自己評価が低すぎるがゆえに成り上がっていくキャラクターです。ノールは冒険者として必要なスキルを得られず、必死に修行しても何も身につかないと思い込んでいますが、実はその基礎ステータスが異常に高いという事実に気づいておらず、ノールと周囲のキャラたちとの認識のズレに思わず笑ってしまいます。勘違いし続ける主人公が英雄に成り上がる様子は、非常に共感でき、楽しさ満点です!
🔹 勘違い×実力のギャップ
『自分の事を主人公だと信じてやまない踏み台が~』のフェイのポジティブ思考から来る誤解の結果が面白いように、ノールも自分の強さを過小評価しているため、魔物との戦いでしばしば大苦戦します。しかし、その戦いが次第に彼をさらに強くし、最終的には最強の冒険者に成り上がるというギャップが面白いポイントです!勘違いによって生まれる笑いと、実力に裏打ちされた成り上がりの両方が楽しめます。
🔹 魅力的なキャラクターたちと心温まる展開
『自分の事を主人公だと信じてやまない踏み台が~』では周囲が主人公を支え、時に振り回されるように、『俺は全てを【パリイ】する』でもノールの成長を応援する仲間たちが魅力的で、彼を認める人物が多いです。ノールを追い抜こうとするキャラクターたちもそれぞれに努力しており、その友情と絆が物語をより面白くします!
『俺は全てを【パリイ】する』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
まとめ
『自分の事を主人公だと信じてやまない踏み台が、主人公を踏み台だと勘違いして、優勝してしまうお話です』は、主人公の強烈な思い込みと精神力、そしてそれによって変えられていく世界の展開が大きな魅力となっています。鬱ゲーの世界観をぶっ壊し、読者に爽快感を与えてくれるストーリーは、多くのファンタジー作品の中でも異彩を放つものです。
異世界転生系やコメディ要素の強い作品が好きな方には、ぜひ一度読んでいただきたい一作となっています。
また、下記の記事に勘違い系作品をまとめて紹介しておりますので
良かったら、ご覧下さい!