恋愛漫画には、長く愛される名作とは別に、いま特に盛り上がりを見せている作品があります。
話題性が高く、キャラクター同士の関係が大きく動き、
読者の間で感想や考察が飛び交っている――
そんな“熱のある作品”には、独特の引力があります。
最近の恋愛漫画は、単に甘い展開を描くだけではありません。
じれったい距離感や、すれ違う想い、立場や環境が生む葛藤など、
感情の揺れを丁寧に描くことで、強い没入感を生み出しています。
その積み重ねがあるからこそ、次の展開が気になり、自然と続きを追ってしまいます。
この記事では、数ある恋愛漫画の中から、
今まさに注目度が高く、熱量のある作品を厳選して紹介します。
「最近、面白い恋愛漫画が読みたい」
「今どんな作品が盛り上がっているのか知りたい」
そんな人に向けたラインナップです。
ここから、今おすすめしたい恋愛漫画を順に紹介していきます。
作品紹介
あくまでクジャクの話です。
『あくまでクジャクの話です。』は、“男らしさがない”という理由で失恋した教師・久慈弥九朗が、生物学を通して恋愛の現実と向き合っていく物語です。
世の中はジェンダーフリーと言われる一方で、
恋愛の場面では今もなお「男らしさ」が求められる。
その違和感から、物語は始まります。
久慈の前に現れるのが、生物学部の部長である女子生徒・阿加埜です。
成績優秀で運動神経も良く、モデルやインフルエンサーとしても活動するハイスペックな存在ですが、恋愛については生物学的に非常に冷静な視点を持っています。
阿加埜は、生物の進化や本能を例に挙げながら、
「なぜ人は惹かれるのか」「なぜモテる人とそうでない人がいるのか」を説明していきます。
特に印象的なのが、クジャクの派手な羽を例にした考え方です。
恋愛における魅力や選ばれる理由を、生物学的な視点で語ることで、
感情だけでは説明できない部分を分かりやすく示してくれます。
この作品は、甘い理想を描くラブコメではありません。
時には身も蓋もない現実を突きつけるような話もあり、恋愛の厳しさを知る内容になっています。
阿加埜は理論的に恋愛を語りますが、教師の久慈弥九郎にひそかに想いを寄せています。
知識としては冷静に分析できても、自分の恋となると迷いが生まれ、思うように振る舞えません。
照れて言葉に詰まったり、不器用な反応を見せたりする場面もあり、そのギャップが彼女の魅力として描かれています。
引用元:あくまでクジャクの話です。 コミック1巻より Screenshot
恋愛をテーマにしながら、
生物学という切り口で物事を考える面白さが際立つ作品です。
軽快なやり取りと知的な視点が組み合わさり、
読み進めるほどに独自の世界観が伝わってきます。
恋愛漫画が好きな人はもちろん、
感情論だけではない切り口の作品を読みたい人にも向いています。
『あくまでクジャクの話です。』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
姉ちゃんの友達がうざい話
『姉ちゃんの友達がうざい話』は、高校1年生の三澄尚と、姉の親友である年上女性・生田瀬那との関係を描いたラブコメ作品です。
年の差と「姉の友達」という立場が生む、少し特別な距離感を軸に物語が進んでいきます。
瀬那は明るくて距離感が近く、思春期の尚を振り回す存在です。
最初は「うざい」と感じていた彼女の言動が、日常のやり取りを重ねるうちに、尚にとって無視できない存在へと変わっていきます。
この作品の魅力は、恋が一気に進展しない点にあります。
引用元:姉ちゃんの友達がうざい話 2巻より Screenshot
年齢差や立場、踏み込んではいけないという意識が、二人の間に自然なブレーキをかけています。
そのため、気持ちは近づいているのに関係が進まない、じれったい時間が丁寧に描かれています。
一方で、尚は年下ながら落ち着いた視点を持ち、瀬那の言動や表情の変化に気づける存在です。
自分の気持ちを大切にしつつ、相手の事情や立場を考えられる姿勢が、物語に暖かさを与えています。
瀬那もまた、明るく振る舞いながら、恋愛に対して慎重な一面を持っています。
その弱さを隠そうとする姿と、尚のまっすぐな想いが交差することで、派手ではないけれど心に残る関係性が描かれています。
ゆっくりと気持ちが育っていく恋愛、すぐに答えが出ない距離感を楽しみたい人に向いている一作です。
『姉ちゃんの友達がうざい話』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
友達の姉ちゃんに恋した話
『友達の姉ちゃんに恋した話』は、中学二年生の有沢遥翔が、親友の姉・莉緒に一目惚れするところから始まるラブコメ作品です。
年の差は五歳。立場は「弟の友達」。
最初から恋として成立しにくい関係性の中で、物語は進んでいきます。
遥翔は明るく素直な性格で、同級生からも好意を寄せられる存在です。
それでも彼の想いは一貫して莉緒に向いており、迷いなくアプローチを続けます。
押しつけがましさはなく、相手を思って行動する姿勢が印象に残ります。
一方の莉緒は、穏やかで清楚な雰囲気を持つ大学生です。
遥翔のことを「弟の友達」として扱いながらも、年下相手だからこそ距離の取り方に迷う場面が描かれます。
大人として振る舞おうとする一方で、年相応の素直さが垣間見える点が魅力です。
引用元:友達の姉ちゃんに恋した話 3巻より Screenshot
この作品の面白さは、遥翔のまっすぐな想いと、莉緒の揺れる気持ちが少しずつ噛み合っていく過程にあります。
すぐに関係が進むわけではなく、立場や年齢差が自然な壁として描かれるため、やり取りに説得力があります。
年下男子の一途さと、年上ヒロインの戸惑いが丁寧に描かれたラブコメです。
年の差恋愛が好きな人、ゆっくり関係が変化していく物語を楽しみたい人に向いています。
『友達の姉ちゃんに恋した話』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
姉のともだち
『姉のともだち』は、オタク気質な男子高校生・旭と、姉の親友である年上女性・ひーちゃんとの関係を描いた青春ラブコメ作品です。
同じ家に頻繁に出入りする存在だからこそ生まれる、近すぎる距離感から物語が始まります。
ひーちゃんは美人で気さく、そして距離の詰め方が自然すぎる女性です。
引用元:姉のともだち 1巻より Screenshot
旭はその振る舞いに戸惑いながらも、日常のやり取りを通して彼女を意識するようになっていきます。
一方で、この作品が印象的なのは、感情の向きが一方通行ではない点です。
お互いに相手を気にしながらも、それを言葉にできず、関係が進まない時間が丁寧に描かれています。
会話の間や視線の動き、何気ない仕草など、
大きな事件ではなく日常の積み重ねで恋の空気が描かれる構成が特徴です。
そのため、感情の変化が分かりやすく、読者も自然と引き込まれていきます。
年上女性の余裕と不意に見せる照れ、
年下男子の戸惑いと誠実さが噛み合い、甘さと切なさが同時に伝わってきます。
じれったい関係性や、距離感の近い恋愛が好きな人に向いている一作です。
静かなテンポの中で、恋が動き出す瞬間を楽しめる作品となっています。
『姉のともだち』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
卒業アルバムの彼女たち
『卒業アルバムの彼女たち』は、大学生になった主人公・叶絵廻が、
過去の恋と向き合いながら“今の恋”に踏み出していくラブコメ作品です。
廻は小学校・中学校・高校それぞれで、恋が始まりそうな出会いを経験してきました。
しかし、どれも気持ちを伝えることができないまま、時間だけが過ぎていきます。
その経験から、大学では恋愛を避け、映画サークルの活動に打ち込むことを決めます。
ところが、映画サークルに参加したことで状況は一変します。
そこに集まっていたのは、かつて廻の青春を彩った“思い出の彼女たち”。
すでに終わったはずの恋が、同時に動き出す展開が本作の軸となっています。
引用元:卒業アルバムの彼女たち 1巻より Screenshot
この作品の魅力は、「いまの恋」と「過去の恋」が同じ時間軸で描かれる点にあります。
懐かしさだけでなく、それぞれが現在進行形の感情を抱えているため、
関係性に緊張感と期待感が生まれます。
ヒロインたちは皆、過去の延長線上にいながらも成長しており、
再会によって新しい一面が見えてくる構成になっています。
誰を選ぶのか、どの関係が動くのかが予測しづらく、先の展開が気になる作りです。
思い出を振り返るだけで終わらない、
恋愛フラグを回収していくタイプのラブコメを楽しみたい人に向いている一作です。
『卒業アルバムの彼女たち』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
真夜中ハートチューン
『真夜中ハートチューン』は、声だけでつながっていた“忘れられない相手”を探すところから始まる、サクセス要素を含んだラブコメ作品です。
主人公の山吹有栖は、高校進学を機に、顔も本名も知らないラジオ配信者「アポロ」を探しています。
きっかけは中学時代の出来事。声だけの相手に告げた言葉を、自分の中でなかったことにできず、その決着をつけるために行動を起こします。
有栖が手がかりを得たのは、進学先の高校にある放送部。
そこには、声に関わる仕事を目指す少女が4人集まっていました。
引用元:真夜中ハートチューン 1巻より Screenshot
誰が「アポロ」なのか分からないまま、物語は進んでいきます。
この作品の特徴は、恋愛だけでなく“夢を追う過程”がしっかり描かれている点です。
放送部の4人はそれぞれ目標を持ちながらも、どこか足踏みしている状態にあります。
そこへ有栖が加わり、彼女たちの努力を後押ししていく流れが物語の軸になります。
最初は突飛に見える有栖の行動も、話が進むにつれて一貫した覚悟と責任感が見えてきます。
彼の姿勢に触れることで、ヒロインたちの関係性や感情にも変化が生まれていきます。
誰が「アポロ」なのかという謎と、
それぞれの夢や想いが交差していく展開が続くため、先の展開が気になる構成です。
恋愛要素と成長要素の両方を楽しみたい人、
声や表現の世界をテーマにしたラブコメが好きな人に向いている一作です。
なお、本作は2026年1月よりアニメ放送も決定しており、原作を今のうちに読んでおくことで、物語やキャラクターをより深く楽しめます。
『真夜中ハートチューン』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い
『塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い』は、学校では「塩対応」で知られる少女と、彼女の不器用さを理解する少年との関係を描いた、両片想いの青春ラブコメです。
ヒロインの佐藤こはるは、美人で目立つ存在でありながら、誰に対しても距離を取る態度から周囲に誤解され、クラスで孤立しています。
しかしその塩対応は、他人を拒絶しているわけではなく、人付き合いが極端に苦手な性格ゆえのものです。
本当の彼女は表情豊かで、少し抜けたところのある素直な女の子として描かれています。
引用元:塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い 1巻より Screenshot
主人公の押尾颯太は、誰に対しても丁寧に接する性格の少年です。
佐藤さんに対しても無理に距離を縮めようとせず、自然に向き合います。
その姿勢が、結果として佐藤さんに安心感を与え、少しずつ心を開いていくきっかけになります。
この作品の魅力は、二人がお互いを意識していながらも、その気持ちを表に出せない点にあります。
相手の何気ない仕草や言葉に一喜一憂しながら、距離が縮まったり離れたりする様子が丁寧に描かれています。
派手な展開や大きな事件はありませんが、日常のやり取りの中で積み重なっていく甘さが印象に残ります。
読んでいる側が思わず見守りたくなる、やさしい両片想いが描かれた作品です。
初恋のもどかしさや、ゆっくりと関係が変わっていく恋愛が好きな人に向いている一作となっています。
『塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん
『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』は、隣の席に座る銀髪美少女と、彼女の本音を理解してしまう少年との関係を描いた青春ラブコメです。
ヒロインのアーリャさんは、成績優秀で容姿端麗な優等生。
日本語では誰に対しても厳しく、特に主人公の久世政近には冷たい態度を取っています。
しかしその直後、彼女はロシア語で本音を漏らします。
本人は気づかれていないつもりですが、政近はその言葉をすべて理解しています。
引用元:時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん 1巻より Screenshot
政近がロシア語を理解できるという事実が、物語の面白さを大きく引き上げています。
ツンとした態度の裏で語られる甘い言葉を聞きながら、
何も知らないふりを続ける政近の心情が、軽快なテンポで描かれていきます。
アーリャさんは完璧に見える一方で、感情表現が不器用な一面も持っています。
政近の反応に一喜一憂したり、照れて言動がちぐはぐになったりする姿が印象的です。
クールさと素直さの差が、この作品ならではの魅力になっています。
政近もまた、普段は気の抜けた態度を見せながら、
いざという場面では頭脳と行動力を発揮するタイプの主人公です。
生徒会を巡る展開を通して、二人の関係性だけでなく、周囲の人間関係も少しずつ広がっていきます。
言葉のすれ違いを軸にした関係性と、
甘さと緊張感が同居するやり取りが続く構成のため、先の展開が気になる作品です。
ツンデレ系が好きな人はもちろん、
会話の裏にある本音を楽しむタイプのラブコメを求めている人に向いている一作です。
『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
百瀬アキラの初恋破綻中
『百瀬アキラの初恋破綻中』は、田舎町を舞台に、再会した初恋同士が盛大にすれ違い続ける様子を描いたラブコメ作品です。
主人公の久我山はじめは、かつて憧れていた同級生・百瀬アキラとの再会に心を躍らせます。
一方のアキラは、はじめと結ばれるために準備を重ねて地元へ戻ってきていますが、その計画はことごとく空回りします。
引用元:百瀬アキラの初恋破綻中 1巻より Screenshot
この物語の特徴は、恋が始まる前段階ではなく、
最初から両思い状態で物語が進む点にあります。
それにもかかわらず、二人の関係はなかなか前に進みません。
アキラは学業成績こそ優秀ですが、恋愛に関しては極端に不器用です。
用意した段取りがなければ行動できず、思うように気持ちを伝えられません。
一方のはじめも、思い込みが強く、相手の好意に気づけないタイプです。
その結果、互いに想い合っているにもかかわらず、
誤解と勘違いが積み重なり、関係は何度も噛み合わなくなります。
読者は自然と「なぜそこで気づかないのか」と思いながらも、
二人のやり取りから目を離せなくなります。
恋を成就させる話というよりも、
不器用な二人の初恋を見守る物語として描かれている点が印象的です。
じれったい展開や、すれ違いが続く恋愛が好きな人に向いている一作となっています。
『百瀬アキラの初恋破綻中』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
かわいいのは俺である
かわいいのは俺であるは、“かわいい側だと思っていなかった男”が、恋愛の中で立場をひっくり返されていくラブコメ作品です。
主人公のユキは、登録者100万人を超えるダンス系インフルエンサーグループで活動するビジュアル担当。
外見も立場も申し分ない存在ですが、恋愛だけはなぜか長続きしません。
浮気をしていないにもかかわらず疑われ、関係が終わってしまうことを繰り返しています。
引用元:かわいいのは俺である 1巻より Screenshot
そんなユキが出会うのが、清楚で落ち着いた雰囲気を持つ女性・百合乃です。
彼女との関係は、いわゆる“主導権が逆転した恋愛”として描かれます。
見た目は余裕のあるユキが振り回され、百合乃が一歩引いた立場で状況を楽しんでいる構図が印象的です。
からかわれるユキの反応も魅力的ですが、百合乃自身も感情を隠しきれているわけではありません。
互いに惹かれ合いながら、立場のズレたやり取りが積み重なっていきます。
恋愛の主導権や見せ方が固定されていないため、
やり取りの一つひとつに新鮮さがあり、テンポよく読み進められます。
可愛がられる側と可愛がる側が入れ替わる関係性や、
軽快な掛け合いが好きな人に向いている一作です。
『かわいいのは俺である』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
地元のいじめっ子達に仕返ししようとしたら、別の戦いが始まった。
『地元のいじめっ子達に仕返ししようとしたら、別の戦いが始まった。』は、復讐を目的に帰郷した少年が、思いもよらない形で“別の戦い”に巻き込まれていくラブコメ作品です。
主人公・日出小太郎は、幼い頃に地元の悪ガキ三人組に何度も敗れた過去を持っています。
その雪辱を果たすため、成長した姿で同じ地元の高校へ転入しますが、
再会した相手はかつての面影とはまったく違う存在になっていました。
復讐の相手だった三人は、美少女として再登場し、しかも小太郎に好意を向けています。
引用元:地元のいじめっ子達に仕返ししようとしたら、別の戦いが始まった。 コミック1巻より Screenshot
仕返しをするつもりで戻ってきたはずが、立場は完全に逆転。
物語は復讐劇ではなく、恋愛を軸とした展開へと一気に切り替わります。
本作の魅力は、この導入の分かりやすさとテンポの良さにあります。
目的を見失えない主人公と、好意を隠さないヒロインたちの温度差が、
自然なコメディと恋愛要素を生み出しています。
ヒロインたちはそれぞれ異なる個性を持ち、
積極的なタイプ、理屈が通じないタイプ、静かに距離を縮めるタイプと、
アプローチの仕方も三者三様です。
そのため、やり取りに単調さがなく、読み進めるごとに印象が変わっていきます。
復讐というシリアスな動機から始まりながら、
気づけば恋愛の駆け引きに翻弄されている構図が、この作品ならではの特徴です。
設定の意外性を楽しみたい人や、
ハーレム系ラブコメにテンポの良さを求める人に向いている一作となっています。
『地元のいじめっ子達に仕返ししようとしたら、別の戦いが始まった。』について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
























