こんにちは、アシカです!
2026年5月のゴールデンウィークに、前作『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』をプレイした私。
その時点ですでに『パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語』も発売されていましたが、今回の舞台は夏の離島。
「これはお盆休みにまとめて遊ぶしかない!」
と思い、すぐにプレイしたい気持ちを抑えながら、夏まで我慢していました。
実際にお盆休みにプレイしてみると、夏の離島と人魚伝説の組み合わせが本作の雰囲気にピッタリ!
伊勢の歴史、人魚にまつわる伝説、そしてシリーズおなじみの呪詛が複雑に絡み合う物語を楽しめました。
前作よりも明るく親しみやすい作風へ変化しているだけでなく、ゲームの進行も格段に分かりやすくなっています。
さらに、前作をプレイしたことで最大限に警戒していたにもかかわらず、今回もゲームの機能を利用した仕掛けに見事に驚かされました。
クリア時間は約10時間。
アシカブログでの総合評価は、Aランクです。
この記事では、物語の核心に触れるネタバレを避けながら、『パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語』を実際にプレイした感想、良かった点、惜しいと感じた点を紹介します。
ゲームの評価基準について
本記事では、以下の5段階で評価しています。
あくまで私自身のプレイ体験に基づいたものですので、購入時の参考程度にご覧ください。
▪️Sランク・・・神作。ゲーム好きであれば必ずプレイしてほしい作品。
▪️Aランク・・・名作。人によってはSランクになってもおかしくない作品。
▪️Bランク・・・普通に面白く、フルプライスで購入しても満足する作品。
▪️Cランク・・・凡作。
▪️ランク外・・・自分には合わなかった作品。
『パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語』とは?
『パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語』は、スクウェア・エニックスから発売された群像伝奇ミステリーアドベンチャーゲームです。
舞台となるのは、三重県の伊勢志摩地方をモデルにした架空の島「亀島」。
不老不死をもたらすと伝えられる人魚の謎を巡り、複数の登場人物たちの思惑が交錯していきます。
今回の物語を構成しているのは、人魚伝説だけではありません。
伊勢地方の歴史や島に残された謎、登場人物たちが抱えている目的、そして前作でも物語の中心となった呪詛の要素が組み合わされています。
舞台は青い海に囲まれた夏の離島ですが、その美しい風景の裏には不気味な伝説が隠されており、明るさと恐ろしさの両方を味わえる作品です。
ゲームシステムは、登場人物との会話や周囲の調査、選択肢によって物語を進めていくアドベンチャー形式。
複数の人物を通して事件を追いかけることで、最初は無関係に見えた出来事が少しずつつながっていきます。
前作『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

また、『パラノマサイト』シリーズはゲームだけでなく、漫画でも新たな物語が展開されています。
『パラノマサイト FILE25 霊感少女・黒鈴ミヲの邂逅』は、『FILE23 本所七不思議』に登場した霊感少女・黒鈴ミヲを中心に描く公式スピンオフ漫画です。
舞台は『FILE23 本所七不思議』の出来事から少し後の北東京。
ある伝承に巻き込まれた女子高校生と黒鈴ミヲが出会い、新たな怪異の真相を追っていきます。
ゲーム本編と同じスタッフが書き下ろした新しい物語となっているため、ゲームをクリアしたあとも『パラノマサイト』の世界をさらに楽しみたい方におすすめです。
物語は上下巻で完結しているため、続きの発売を待たずに最後までまとめて読めます。
黒鈴ミヲの新たな活躍や、本所七不思議とは異なる伝承を巡る怪異が気になる方は、漫画版もチェックしてみてください。
『パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語』|総合評価
引用元:パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語 ゲーム画面
| 評価項目 | 内容 |
|---|---|
| ストーリー | |
| ゲームシステム | |
| ジャンル | 青春群像伝奇ミステリー |
| 対応機種 | Nintendo Switch・Steam・iOS・Android |
| 発売元 | スクウェア・エニックス |
| クリア時間 | 約10時間 |
| 総合評価 | Aランク |
『パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語』の総合評価は、Aランクとさせていただきます!
前作『FILE23 本所七不思議』についてはBランクと評価しましたが、今作はそこから一つ評価を上げました。
最大の理由は、前作の魅力だったミステリーやゲームならではの仕掛けを残しながら、ストーリーの親しみやすさとゲームの進めやすさが大きく改善されていたからです。
前作は暗く重い展開が続き、呪詛を使用した命懸けの駆け引きも描かれるため、面白い一方で万人受けする作品ではなかったと思います。
今作にも不気味な伝説や呪詛は登場しますが、物語の中心を担うのは、前作よりも明るく陽キャ属性の高いキャラクターたちです。
キャラクター同士の会話にはクスッと笑える場面もあり、シリアス一辺倒ではないため、シリーズを知らない方にもおすすめしやすくなりました。
さらに、前作では物語を進めるために必要なフラグが分からず、何度も同じ場面を確認することがありました。
今作では、その部分が大幅に改善されています。
基本的には物語の流れを止めずに進められるため、フラグ探しではなく人魚を巡る謎や登場人物たちの関係に集中できました。
クリア時間は約10時間で、価格は2,480円(税込)。
短時間で遊べる作品ではありますが、物語の密度や仕掛けの完成度を考えると、正直2,480円とは思えないクオリティです。

前作で惜しいと感じた部分がしっかり改善されていました!シリーズの進化を感じられたことが、Aランクにした大きな理由です!
良かった点
① 前作より明るく親しみやすい物語
今作をプレイして最初に感じたのは、前作よりも明るく親しみやすい作品になったことです。
前作『FILE23 本所七不思議』では、呪いによって命を奪い合う緊張感や、それぞれの登場人物が抱える重い事情が描かれていました。
物語全体に暗い空気が流れており、その不気味さこそ前作の魅力ではありましたが、人によってはプレイするのがしんどいと感じる作品だったと思います。
一方の今作では、比較的明るい性格のキャラクターたちが物語の中心を務めています。
もちろん、人魚の呪いや島に隠された謎など、シリーズらしい不気味さは残されています。
それでもキャラクター同士の掛け合いにコメディ要素が加わったことで、暗い展開が延々と続くことはありません。
緊張感のある場面でも、思わずクスッと笑ってしまうような会話が挟まれるため、最後まで重苦しくなりすぎずにプレイできました。
前作をプレイしたときは「面白いけど、人を選ぶ作品だな」と感じましたが、今作はミステリーやアドベンチャーゲームが好きな方へ素直におすすめしやすいです。
明るいキャラクターたちが、人魚伝説や呪詛という不気味な題材へ踏み込んでいく。
このギャップが、『伊勢人魚物語』ならではの魅力だと感じました。

会話は明るいのに、物語の奥へ進むほど不穏なものが見えてくる……。この温度差がクセになります!
② 人魚伝説と伊勢の歴史が絡み合うミステリー
今作の大きな魅力が、人魚伝説と伊勢の歴史を組み合わせた物語です。
引用元:パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語 ゲーム画面
舞台となる亀島には、不老不死をもたらすと伝えられる人魚の謎が残されています。
人魚と聞くと、美しく神秘的な存在を想像する方も多いと思います。
しかし、本作で描かれる人魚伝説には、美しさだけでは説明できない不気味さがあります。
本当に人魚は存在するのか。
なぜ亀島に人魚の伝説が残されているのか。
そして、不老不死をもたらすという話はどこまで真実なのか。
物語を進めるにつれて、伝説と伊勢の歴史、登場人物たちの目的が少しずつつながっていきます。
最初は別々に見えていた情報が一つの真相へ近づいていく構成は、群像劇を得意とする『パラノマサイト』らしい面白さです。
また、夏の離島という舞台も人魚伝説との相性が抜群でした。
青い海や明るい日差しがある一方で、外部から隔絶された島だからこその閉鎖感もあります。
綺麗な風景の中に何かが隠されているような感覚があり、島を調べるほど人魚伝説の真相が気になっていきました。
私自身、お盆休みにプレイするために発売後すぐ遊ぶのを我慢しましたが、この判断は大正解でした。
夏に起こる不思議な出来事を題材にした物語が好きな方には、特に刺さる作品だと思います。

夏の離島、人魚伝説、伊勢の歴史。この組み合わせだけで冒険心と考察欲が刺激されました!
③ ストーリーが格段に進めやすくなった
個人的に、前作から最も進化を感じたのがゲーム進行の分かりやすさです。
前作では物語の途中で何度も詰まってしまい、そのたびに必要なフラグを踏み忘れていないか、さまざまなルートを手当たり次第に確認していました。
どこかに見落とした会話があるのか。
別の人物の物語を先に進める必要があるのか。
一度調べた場所を、もう一度確認しなければならないのか。
原因が分からないまま複数の場面を行き来することがあり、実際のプレイ時間以上に長く遊んでいた感覚があります。
その試行錯誤もゲームの一部ではありますが、物語が盛り上がってきたタイミングで進行が止まると、どうしてもテンポが悪くなってしまいます。
しかし、今作ではその部分が大幅に改善されていました。
次に何をすればいいのかが比較的分かりやすく、基本的には問題なくストーリーを進められます。
もちろん、何も考えずに選択肢を押しているだけでクリアできるわけではありません。
登場人物の会話や集めた情報を確認しながら進める必要はありますが、前作のようにフラグを探して同じ場面を繰り返す時間は格段に減りました。
その結果、ゲームの進行方法ではなく、人魚伝説の正体や登場人物たちの目的を考えることへ集中できます。
シリーズの面白さを残したまま、プレイヤーがストレスを感じやすかった部分を改善している点は、高く評価したいです。

前作で何度も迷った私でも、今回はほとんど詰まらずに進められました。物語への没入感も上がっています!
④ ゲームの機能を利用した仕掛けがすごい
今作で私が一番評価したいのが、ゲームの機能を最大限に利用した仕掛けです。
前作『FILE23 本所七不思議』にも、単なるノベルゲームでは終わらない驚きの仕掛けが用意されていました。
ストーリーを読んで選択肢を選ぶだけではなく、ゲームのシステムや機能そのものが謎解きに関係しています。
その体験が強く印象に残っていたため、今作をプレイするときは、
「今回も絶対に何かあるはずだ」
と最初から最大限に警戒していました。
怪しい会話や演出がないか考えながら進め、普段なら気にしないような部分まで注意していたつもりです。
しかし、それでも仕掛けにはまったく気づけませんでした。
仕掛けの正体が分かった瞬間は、驚くと同時に、
「これを思いついた人、すごすぎるだろ……」
と本気で感心しました。
前作をプレイした人であれば、ゲームの機能を利用した仕掛けが用意されている可能性を警戒するはずです。
その警戒心があることまで理解したうえで、それでもプレイヤーを驚かせる仕掛けを用意している点が見事でした。
具体的な内容を説明すると、本作最大の楽しみを奪ってしまうため、ここでは触れません。
ただし、映像を見るだけでは成立しない、実際にゲームを操作するからこそ体験できる仕掛けになっています。
この驚きを約2,480円で味わえることを考えると、価格以上の価値がある作品です。
クリア時間は約10時間とコンパクトですが、単純なプレイ時間では測れないほど強烈な体験が残りました。

今回は見破れると思っていたのに、完全にやられました笑。この仕掛けをネタバレなしで体験してほしいです!
惜しい点
『パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語』で人によって評価が分かれそうなのは、前作よりも明るく親しみやすい作風になったことです。
これは今作の良かった点でもありますが、前作のダークな世界観や呪詛を利用した心理戦を強く期待している方には、少し物足りなく感じる可能性があります。
前作では、呪いの条件を探りながら相手を出し抜く緊張感や、次に誰が命を落とすか分からない怖さが大きな魅力でした。
一方の今作は、明るいキャラクターたちの掛け合いや人魚伝説を巡る群像ミステリーが物語の中心です。
そのため、「前作と同じような暗い呪術戦をもう一度遊びたい」と考えていると、想像していた続編とは違う印象を受けるかもしれません。
ただし、今作から呪詛や不気味な要素がなくなったわけではありません。
シリーズらしい伝奇ミステリーを残しながら、違う方向へ進化した作品になっています。
前作と同じ面白さを再現した続編ではなく、『伊勢人魚物語』ならではの新しい物語として楽しむことが大切です。
個人的には、前作よりも幅広い方が遊びやすくなった変化を高く評価しています。
『パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語』が好きな人にオススメの作品
① レイジングループ
『パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語』で、地域に残された伝承や閉鎖的な環境で展開するミステリーに惹かれた方へおすすめしたいのが、『レイジングループ』です。
本作は、人狼ゲームと死に戻りを組み合わせた和風サスペンスアドベンチャー。
閉ざされた集落で行われる命懸けの儀式に巻き込まれた主人公が、死とやり直しを繰り返しながら真相へ迫っていきます。
地域に伝わる風習や伝承が物語の根幹に関わっており、「昔から伝わっている話には、どのような意味があるのか」と考えながら進める面白さがあります。
コメディを交えながら物語が進む一方で、状況が動き始めると一気に緊張感が高まる点も『伊勢人魚物語』と共通しています。
人魚伝説や呪詛、閉鎖的な舞台に魅力を感じた方なら、『レイジングループ』にも夢中になれるはずです。
実際にプレイした感想や総合評価、死に戻りと人狼ゲームを組み合わせたシステムの魅力については、こちらのレビュー記事で詳しく紹介しています。

② 十三機兵防衛圏
複数の登場人物の視点を通して、少しずつ事件の全体像が明らかになる構成が好きな方には、『十三機兵防衛圏』がおすすめです。
本作では、13人の少年少女を中心とした物語が、異なる人物や時間軸から描かれます。
序盤は出来事のつながりが見えず、謎ばかりが増えていきますが、物語を進めることでバラバラだった情報が一本の線へ変わっていきます。
一人の視点では理解できなかった出来事の意味が、別の人物を操作することで見えてくる。
その瞬間に感じる「そういうことだったのか!」という驚きは、群像ミステリーならではの魅力です。
『伊勢人魚物語』で、それぞれの人物が持っている情報や目的が一つにつながっていく面白さにハマった方へ、ぜひプレイしてほしい作品です。
実際にクリアするまでプレイして感じたストーリーの魅力や、13人の物語が一つにつながっていく面白さについては、こちらのレビュー記事で紹介しています。

③ シロナガス島への帰還
夏の離島を舞台にしたミステリーに魅力を感じた方へおすすめしたいのが、『シロナガス島への帰還』です。
本作の舞台は、外界から隔絶された孤島「シロナガス島」。
島へ招待された探偵と特殊な能力を持つ少女が、島に隠された謎と不可解な事件の真相を追っていきます。
孤島という逃げ場のない舞台で、登場人物たちの秘密や島の異変が少しずつ明らかになる構成が魅力です。
テキストを読むだけでなく、画面内を調査して手掛かりを探す要素もあり、プレイヤー自身が事件に関わっている感覚を味わえます。
同じ離島ミステリーでも、『伊勢人魚物語』とは異なる不気味さと緊張感を持った作品です。
短時間で遊べる低価格のアドベンチャーゲームを探している方にもおすすめできます。
実際にプレイして感じた孤島ミステリーの魅力や、低価格とは思えない完成度については、こちらのレビュー記事で詳しく紹介しています。

ミステリーの登場人物になりたいならマーダーミステリーもおすすめ
『パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語』で、複数の登場人物が持つ情報や目的が交錯し、少しずつ真相へ近づいていく物語にハマった方には、マーダーミステリーもおすすめです。
マーダーミステリーは、プレイヤー自身が物語の登場人物になり、それぞれに与えられた秘密や情報をもとに事件の真相を推理する体験型ゲームです。
ただ物語を読むのではなく、誰を信じるのか、どの情報を話すのかを自分で判断するため、実際にミステリーの世界へ入り込んだような没入感を味わえます。
アシカブログでは、私が実際に遊んだオフライン用のマーダーミステリーを、プレイ人数や難易度、必要な部屋数とあわせて紹介しています。
『パラノマサイト』をきっかけに、自分自身が事件の当事者になるミステリーも体験してみたい方は、ぜひ参考にしてください。
[オフラインで遊べるマーダーミステリーの評価・レビューまとめ]

『パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語』は遊びやすく進化した良作
『パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語』は、人魚伝説、伊勢の歴史、呪詛を組み合わせた群像伝奇ミステリーです。
前作よりも明るいキャラクターが物語の中心となり、コメディ要素も増えたことで、シリーズ未経験者にも親しみやすい作品になっています。
特に良かったのは、ゲーム進行の分かりやすさです。
前作では必要なフラグが分からず、同じ場面を何度も確認することがありましたが、今作ではその部分が大幅に改善されていました。
ストーリーの流れを止めず、人魚伝説の謎や登場人物たちの思惑に集中できます。
そして、何より素晴らしかったのが、ゲームの機能を利用した仕掛けです。
前作をプレイした経験から最大限に警戒していたにもかかわらず、今回もまったく気づけませんでした。
仕掛けが明らかになった瞬間の驚きは、実際にゲームをプレイした人だけが味わえるものです。
一方で、前作のようなダークな呪術戦を期待している方には、少し物足りなく感じる可能性があります。
それでも、前作と同じ内容を繰り返すのではなく、シリーズの魅力を残しながら遊びやすい作品へ進化した点は高く評価したいです。
クリア時間は約10時間、価格は2,480円(税込)。
短時間で最後まで遊べるにもかかわらず、価格以上の驚きと満足感を得られました。
夏の離島、人魚伝説、伊勢の歴史、ゲームならではの仕掛け。
この言葉に少しでも惹かれた方は、ぜひ亀島に隠された人魚の謎を自分の手で確かめてみてください。
アシカブログでの最終評価は、Aランクです!
また、短時間でクリアできるゲームを探している方には、こちらの記事もおすすめです。

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