『ブルーロック』328話「GOD」では、絵心甚八が現役時代に体験した特別な7分間について語られました。
運も環境も、何もかもが自分の思い通りになる。
まるで、自分ではコントロールできない何かに導かれているような時間です。
正直、この話を読んだときは「絵心にもそんな瞬間があったのか」と驚きました。
しかし、これまでのブルーロックの選考や絵心の采配を振り返ると、この7分間こそが物語の根幹に関わっているように思えます。
個人的に、絵心がブルーロックを作った本当の目的は、現役時代に体験した7分間を別の選手によって再現することだと考えています。
自分では一度しか入れなかった領域を理論として組み立て直し、世界一のストライカーを生み出す。
それに成功すれば、絵心は自分の理論こそが世界一であると証明できます。
そして、絵心が7分間を再現する選手として最も期待しているのが、潔世一ではないでしょうか。
本記事では、これまでの選考や新英雄大戦、U-20ワールドカップでの采配を振り返りながら、絵心が追い求めている7分間の正体について考察します。
『ブルーロック』の最新考察やキャラクター解説をまとめて読みたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。

※本記事には『ブルーロック』最新話までのネタバレを含みます。
絵心甚八の本当の目的は「7分間」の再現?
絵心の表向きの目的は、日本に世界一のストライカーを誕生させ、ワールドカップで優勝することです。
しかし、328話「GOD」で語られた過去を踏まえると、絵心にはもう一つ個人的な目的があると考えられます。
それが、現役時代に体験した7分間の再現です。
引用元:ブルーロック 328話より Screenshot
絵心は選手時代、運も環境も何もかもが自分の思い通りになり、自分ではコントロールできない何かに導かれているような感覚を体験しました。
その時間は、わずか7分間。
絵心が体験したのは、単純に調子が良かったというレベルではありません。
自分のプレイだけでなく、味方の動きや対戦相手の判断、試合の流れ、さらには偶然起きた出来事まで、すべてが自分の思い通りに進んでいく。
まさに、フットボールの神様が力を貸したとしか思えない7分間でした。
そして絵心は、ブルーロックで選手たちに教えてきた理論が、この7分間をもとに生み出されたものであると明かしています。
つまり、「エゴ」「武器」「化学反応」「FLOW」「運」といった考え方は、絵心が自分の体験を分析し、理論へ落とし込んだものです。
ここまでは、作中で明かされている確定情報になります。
しかし、絵心がなぜ7分間を理論化し、ブルーロックの選手たちへ教えているのか、その最終的な目的までは明かされていません。
ここからは個人的な考察ですが、絵心は自分が一度しか入れなかった7分間を、別の選手によって意図的に再現しようとしているのではないでしょうか。
絵心自身が自由に再現できなかったからこそ、当時の状況を一つずつ分析した。
自分のエゴや武器だけが理由だったのか。
味方や対戦相手との化学反応が必要だったのか。
それとも、試合の状況や運まで含めて、すべての条件が重なったことで生まれたのか。
絵心はその答えを確かめるために、異なる武器やエゴを持つストライカーを集め、何度も環境を変えながら競わせてきたのだと思います。
そう考えると、ブルーロックは単に優秀なストライカーを一人選ぶための施設ではありません。
絵心が7分間から生み出した理論を選手たちへ与え、本当に同じ領域へ到達できるのかを確かめる巨大な実験場でもあるのでしょう。
もし別の選手が同じ7分間へ到達できれば、絵心の体験は偶然ではなくなります。
条件を整えることで再現できる現象となり、絵心の理論が正しかったことも証明できます。
日本をワールドカップ優勝へ導く世界一のストライカーを生み出すこと。
そして、自分の7分間を再現することで、自身のサッカー理論こそが世界一だと証明すること。
この二つが、絵心甚八がブルーロックを作った本当の目的なのではないでしょうか。

絵心は、潔たちに自分の7分間を再現させようとしているのかもしれません!
7分間はノアを中心としたチームで生まれた?
ここからは、作中で明言されていない個人的な考察です。
絵心が7分間に入った当時、ノエル・ノアと同じチームでプレイしていたかどうかは明らかになっていません。
ただし、ノアが絵心をかつてのライバルとして認識している以上、二人が同じ時代に競い合い、互いのサッカー観に影響を与えていた可能性は高いでしょう。
そのうえで個人的には、絵心が7分間を体験した背景には、ノア本人、もしくはノアのような絶対的エースを中心とした完成度の高いチームが存在していたと考えています。
なぜなら、絵心が作る重要なチームでは、何度も「中心となるストライカーを決め、その選手を軸に戦うシステム」が採用されているからです。
U-20日本代表戦では、当時のブルーロックランキング1位だった糸師凛を中心に、ブルーロックイレブンが編成されました。
さらに、U-20ワールドカップのグループリーグでも、大会開始時点で最も完成度が高かった潔を中心とした布陣が採用されています。
選手それぞれのエゴを重視している絵心にしては、一人のストライカーを中心にチームを組むという、正攻法に近い編成です。
個人的には、こうした完成されたシステムこそ、絵心の7分間を再現するために必要な条件だと考えています。
中心選手ではない選手には、自分がゴールを奪うための道が最初から用意されていません。
その状況でストライカーとして存在を証明するためには、決められた戦術に従うだけでなく、その戦術にはなかった新しい攻撃を自分で作る必要があります。
つまり、完成されたシステムは選手の自由を制限する一方で、0→1を生み出す強烈なエゴを引き出すための壁にもなるのです。
絵心も現役時代、絶対的なエースを中心としたチームの中で、自分が中心ではない状況に置かれていたのではないでしょうか。
そのまま戦術に従うだけでは、絵心がゴールを決める機会は生まれない。
そこで既存の攻撃から外れ、自分のエゴによって新しいゴールへの道を作り出した。
その0→1を自身の武器で1→∞へ発展させた結果、味方や敵、試合の流れ、運までもが自分を中心に動く7分間へ入ったと考えられます。
そして、そのとき絵心の前に立ちはだかっていた絶対的なストライカーが、ノアだった可能性があります。
二人が同じチームだったとは限りません。
ノアが対戦相手として絵心の前に立っていた可能性もあれば、ノアに匹敵する別のストライカーがチームの中心にいた可能性もあります。
それでも、世界一を目指していた絵心にとって、ノアは超えなければならない基準でした。
ノアという圧倒的な存在がいたからこそ、絵心は「普通に戦っても勝てない」という極限状態へ追い込まれ、7分間へ入ることができたのかもしれません。
新英雄大戦で潔が参加したバスタード・ミュンヘンにも、カイザーを中心とした完成されたシステムが存在していました。
この環境を絵心が作ったわけではありませんが、潔は結果的に、自分のためのゴールルートが用意されていないチームで戦うことになります。
その中で潔は、味方や敵の能力を利用して新しい攻撃の起点を作り、自分の価値を証明していきました。
この姿は、絶対的な中心選手がいる環境で、既存のシステムを超えようとした過去の絵心と重なっている可能性があります。

ノアと絵心が同じチームだったかは不明ですが、ノアのような絶対的ストライカーの存在が、絵心を7分間へ押し上げた可能性はありそうです!
絵心の7分間に入るための3つの条件

ここまでの内容を踏まえると、絵心が体験した7分間へ入るためには、少なくとも三つの条件が必要だと考えます。
- 選手自身のエゴで0→1を生み出す
- 自分の武器で1→∞へ発展させる
- 神や運の力が必要になるほどの状況に置かれる
個人的には、絵心は一人の選手が自分自身の力で0→1と1→∞の両方を起こす必要があると考えていると思います。
誰かにゴールへの道を作ってもらうのではなく、自分でゴールのきっかけを生み出し、最後は自分の武器によって誰にも止められない攻撃へ発展させる。
そこまで一人で成し遂げられる選手に、絵心は世界一のストライカーになる可能性を感じているのではないでしょうか。
①自分自身で0→1を生み出す
一つ目の条件は、選手自身のエゴによって0→1を生み出すことです。
ここでいう0→1とは、まだゴールへの道が見えていない状況から、自分の武器や発想によって最初のきっかけを作る力です。
絵心は一次選考から、選手たちに自分の武器を自覚させてきました。
潔の空間認識能力、千切のスピード、國神のミドルシュート、蜂楽のドリブル。
ほかの選手に頼るのではなく、自分がゴールを決めるために何ができるのかを考えさせています。
チームが機能していない状況や、自分のための戦術が用意されていない状況でも、ゴールへの最初の一歩を自分で作り出す。
それが、絵心の求めている0→1だと考えます。
この考え方は、潔の成長にも表れています。
潔は試合の中で自分が通用しなくなるたびに、周囲の選手を観察し、自分に足りない能力や新しい勝ち方を見つけてきました。
誰かから答えを与えられるのを待つのではなく、今の自分にできることを分析し、新しいゴールへの道を作り直す。
絵心が潔を高く評価しているのも、完成された戦術へ従うだけでなく、自分で0→1を生み出せる選手だからではないでしょうか。
②自分の武器で1→∞へ発展させる
二つ目の条件は、自分で生み出した1を、自身の武器によって1→∞へ発展させることです。
ゴールへのきっかけを作るだけでは、世界一のストライカーにはなれません。
そのきっかけに自分の能力や発想を掛け合わせ、対戦相手の予想を超えるゴールへ変える必要があります。
潔であれば、空間認識能力によってゴールへの道を見つけ、その未来を実現するために味方や敵の動きまで利用します。
凪であれば、パスという1を受け取り、常識外れのトラップによって誰にも再現できない攻撃へ発展させます。
士道も、味方から送られたボールへ自分の身体能力とゴールセンスを掛け合わせ、予測不能なシュートへ変えられる選手です。
ただし、絵心が最終的に求めているのは、誰かが作った1を受け取るだけの選手ではないと考えています。
自分自身でゴールの始まりとなる0→1を生み出し、その1を自分の武器によって1→∞へ爆発させる。
一人の選手が両方の役割を担えるようになったとき、周囲の戦術や味方に依存せず、自分の意思で試合を動かせるストライカーが完成するのではないでしょうか。
これは、絵心が潔へ求め続けてきた進化にも重なります。
潔は周囲を利用してゴールへの道を作るだけでなく、最後は自分自身がゴールを決めることにこだわってきました。
0→1を作る司令塔で終わらず、その攻撃を1→∞へ変えるストライカーになること。
それが、潔が絵心の7分間へ近づくために必要な成長だと考えます。
③神や運の力が必要になるほどの状況
三つ目の条件は、自分の実力だけでは覆せないほどの理不尽な状況です。
簡単に勝てる試合では、フットボールの神様が力を貸したと感じるほどの瞬間は生まれません。
格上の対戦相手。
すでに完成された戦術。
自分がチームの中心ではない状況。
そして、敗北すればすべてを失うほどの緊張感。
そのすべてを超えなければゴールを決められない状況だからこそ、選手は自分の限界を超えられるのではないでしょうか。
そこで最後に必要となるのが、自分ではコントロールできない「運」です。
ただし、ブルーロックにおける運は、何もせずに偶然を待つことではありません。
試合中に起こり得る展開を予測し、ボールが転がってくる可能性のある場所へ、自分の意思で移動した選手だけがつかめるものです。
U-20日本代表戦で潔が決めたゴールも、ただ偶然ボールが転がってきたわけではありません。
凛と冴の対決によってボールがこぼれる可能性を信じ、潔自身がゴールを決められる場所へ移動していたからこそ、最後の運をつかむことができました。
自分自身で0→1を生み出す。
その1を自分の武器で1→∞へ発展させる。
そして、最後は実力だけでは支配できない運まで味方につける。
この三つが重なったとき、選手はフットボールの神様に選ばれたような7分間へ入れるのではないでしょうか。

0→1も1→∞も自分で起こし、最後は運までつかむ。それが絵心の求めるストライカーなのかもしれません!
一方、『ブルーロック』には、絵心とは異なる0→1と1→∞の思想を持った監督も登場しています。
イングランド代表監督フォックスは、監督が0→1となるきっかけを与え、選手がその1を∞へ発展させるという考え方を持っています。
選手自身に0→1と1→∞の両方を求める絵心と、最初の1を監督が用意するフォックス。
二人の思想の違いや、今後の日本VSイングランド戦で起こる可能性のある思想対決については、下記の記事で詳しく考察しています。

各選考は7分間へ近づくための実験だった?

絵心が7分間の体験をもとにブルーロックの理論を作ったのであれば、これまで行われてきた選考にも、すべて意味があったと考えられます。
一次選考では、自分の武器を自覚して0→1を生み出す。
二次選考では、その武器を1→∞へ進化させる。
三次選考では、強力な中心選手がいるチームの中でも自分のエゴを示す。
U-20日本代表戦では、格上の相手を前に、実力だけでは支配できない運をつかむ。
そして新英雄大戦では、すでに完成している海外クラブのシステムへ入り、その中でも自分のゴールを生み出せるかが試されました。
こうして順番に並べてみると、選考が進むたびに、絵心が体験した7分間の条件へ少しずつ近づいていることが分かります。
自分の武器すら分かっていない選手へ、最初からすべての条件を与えても7分間には入れません。
だからこそ絵心は、段階的に環境を変えながら、選手自身に必要な能力を身につけさせてきたのではないでしょうか。
一次選考|自分の武器を自覚して0→1を生み出す
一次選考で求められたのは、選手自身が自分の武器を自覚することです。
潔の空間認識能力、千切のスピード、國神のミドルシュート、蜂楽のドリブル。
選手たちは試合を重ねる中で、自分がゴールを生み出すために何を使えるのかと向き合いました。
ここで重要なのが、一次選考の特殊なルールです。
チームで勝てば全員が生き残れる一方、チームが敗退しても、そのチームの得点王だけは次の選考へ進めます。
つまり、仲間と協力して勝利を目指しながらも、最後は自分がゴールを決めなければならない環境でした。
普通のサッカーであれば、チームの勝利が最優先です。
しかし絵心は、あえて個人のゴールにも生き残る価値を与えました。
その結果、選手たちは味方の指示を待つのではなく、「自分には何ができるのか」「自分がゴールを決めるにはどうすればいいのか」を考え始めます。
自分の武器を自覚し、何もない状況からゴールへの最初のきっかけを作り出す。
一次選考は、選手自身に0→1を生み出させるための実験だったと考えます。
潔も一次選考が始まった時点では、自分の武器を正確に理解していませんでした。
しかし、何度も敗北の危機へ追い込まれたことで、自分がフィールド全体を認識し、ゴールの匂いを感じ取れる選手だと気づきます。
最初から答えを教えず、自分自身で武器を見つけさせる。
それが、絵心の求める0→1の始まりだったのでしょう。

一次選考は、生き残るために自分だけの0→1を見つける段階だったんですね!
二次選考|武器を1→∞へ進化させる
二次選考では、一次選考で見つけた武器を、さらに高いレベルへ進化させることが求められました。
少人数で戦う二次選考では、一人ひとりの個人能力が試合へ与える影響も大きくなります。
自分の武器が相手に通用しなくても、チームの中へ隠れることはできません。
潔も凛たちとの試合で、自分の能力が現在のままでは通用しないことを痛感しました。
それでも潔は、空間認識能力という自分の武器を捨てたわけではありません。
周囲の選手の思考や能力を読み、それらを自分のゴールへつなげることで、武器をさらに進化させていきます。
一次選考で作り出した1を、より強力な武器へ育て、1→∞へ発展させる。
それが二次選考の目的だったのではないでしょうか。
ただし、自分の武器が通用しなくなった場合は、単純に今までの能力を強化するだけでは足りません。
これまでの考え方を壊し、新しい0→1を作り直す必要があります。
潔が試合の中で何度も自分自身を作り変えてきたように、武器が通用しないなら新しい勝ち方を再構築する。
より強力な1を生み出し、それを再び∞へ発展させる。
二次選考は武器を進化させるだけでなく、通用しなくなった自分を壊し、0→1から再構築する力まで試していたのだと思います。
また、二次選考では相手チームから一人を奪うルールも採用されました。
これは、単に実力の高い選手を集めるためだけではありません。
自分とは異なる武器を持つ選手と組み、その能力をどのように利用すれば、新しいゴールを生み出せるのかを考えさせる目的もあったのでしょう。
自分の武器だけに頼らず、味方との化学反応によって可能性を広げる。
この経験も、周囲のすべてが自分のゴールへつながる7分間に入るため、必要な要素だったと考えます。
三次選考|中心選手がいるチームでエゴを示す
三次選考では、当時のブルーロックTOP6を中心としたチームが作られました。
ここから、それまでの選考とは試される内容が大きく変わっています。
一次選考と二次選考では、自分の武器を見つけて進化させることが中心でした。
しかし三次選考では、すでに高い能力を持つ中心選手がいるチームの中で、自分の存在価値を示さなければなりません。
中心となる選手へ合わせるだけなら、チームの一員としては機能できます。
しかし、それでは中心選手を支えるだけで終わってしまいます。
絵心が求めていたのは、TOP6の能力を利用しながら、その選手の想像さえ超える化学反応を起こし、自分のゴールを奪える選手だったのでしょう。
これは、絵心が7分間へ入ったときの状況を再現するための準備だったと考えられます。
絶対的なエースが存在し、すでにその選手を中心として攻撃が動いている。
その中で自分のエゴを失わず、既存の攻撃に埋もれない0→1を生み出せるか。
三次選考では、強力な中心選手のそばでも、自分の存在を消さずに戦える能力が試されていたのではないでしょうか。
潔も凛や士道といった自分より実力の高いストライカーへ合わせるだけでなく、自分にしか見えないゴールへの道を示したことで、U-20日本代表戦のメンバーに選ばれました。
自分より優れた選手の中へ入っても、最後は自分がゴールを決める。
その強烈な意思こそが、7分間へ入るために必要なエゴなのだと思います。

強い選手に合わせるだけでなく、その選手を使って自分がゴールすることまで求められていたのかもしれません!
U-20日本代表戦|7分間の条件が初めてそろった
U-20日本代表戦は、それまでの選考で身につけた能力を、本物の格上相手へ試す最初の舞台でした。
絵心は当時のブルーロックランキング1位だった凛を中心に、ブルーロックイレブンを編成しています。
これは、一人のストライカーを中心にして、その選手を軸にチームを機能させるという、絵心にしては正攻法に近いチーム構成です。
しかし、絵心が求めていたのは、全員が凛のために動くサッカーではありません。
凛を中心としたシステムを利用しながら、それぞれが自分のエゴを出し、予定されていなかったゴールを生み出すことです。
完成されたシステムの中でも、それに埋もれず、自分自身で0→1を作る。
さらに、その1を自分の武器で1→∞へ発展させる。
この状況は、絵心が体験した7分間の再現条件にかなり近かったのではないでしょうか。
さらに、対戦相手はブルーロックよりも経験と実績で上回るU-20日本代表です。
途中からは、世界的な実力を持つ糸師冴だけでなく、士道龍聖まで加わりました。
絶対的な中心選手がいるシステム。
そのシステムの中から生まれる予測不能なエゴ。
そして、自分たちよりも格上の対戦相手。
この試合によって、絵心の7分間へ入るための環境が、初めて疑似的に完成したのだと思います。
そして試合の最後に描かれたのが「運」です。
凛と冴の一対一によってこぼれたボールが、潔の目の前へ転がってきました。
もちろん、あのゴールは単なる偶然ではありません。
潔は凛が冴に勝つ可能性を信じ、ボールがこぼれてくる場所まで自分の意思で移動していました。
自分の武器で試合を読み、周囲の選手を利用し、最後は自分ではコントロールできない運までつかんでゴールを決める。
あの瞬間の潔は、ほんの一瞬だけ、絵心が体験した7分間と同じ領域へ足を踏み入れていた可能性があります。
新英雄大戦|完成されたシステムを内側から超える
U-20日本代表戦で運までつかんだ潔でしたが、それだけで7分間が完全に再現されたわけではありません。
潔が試合の中心になったのは、最後のゴールへつながる一瞬だけです。
絵心が体験したように、運も環境も自分の思い通りになる状態を7分間続けるには、さらに厳しい環境が必要だったのでしょう。
そこで始まったのが新英雄大戦です。
新英雄大戦では、ブルーロックの選手たちが、それぞれ異なる哲学を持つ海外クラブの中から自分の進む環境を選びました。
これまでのブルーロック内では、絵心が用意したルールの中でエゴを競い合っています。
しかし、新英雄大戦で参加する海外クラブには、すでに所属選手や戦術、評価基準が存在していました。
ブルーロックの選手を中心に作られた環境ではありません。
そのため、海外クラブで試合へ出場するには、そのチームが持っている考え方へ適応しながら、自分の価値も証明する必要があります。
潔が選んだバスタード・ミュンヘンにも、カイザーを中心とした完成されたシステムがありました。
もちろん、カイザーシステムは絵心が作ったものではありません。
それでも潔は結果的に、自分がゴールを決めるための道が最初から用意されていないチームで戦うことになります。
自分へパスを出す味方もほとんどおらず、試合へ出場するためには、ノアが重視する合理性を数字によって証明しなければならない。
これまでの選考以上に、潔が自分のエゴを出しにくい環境でした。
しかし、潔はカイザーシステムへ従って終わることを選びませんでした。
味方や敵の動きを分析し、自分と連動できる選手を見つけ、カイザーとは異なるゴールルートを作り始めます。
そして最終的には、カイザーを中心に完成していたチームの中へ、自分を中心とした新しい攻撃を生み出しました。
これは、既存のシステムが用意した1を利用しただけではありません。
自分の居場所がない状態から、潔自身が新しい0→1を作り、その攻撃をゴールへつながる1→∞へ進化させたのです。
また、潔がカイザーシステムへ食い込んだことで、カイザー自身もこれまでの戦い方を変える必要に迫られました。
一人の選手が完成されたシステムを超えようとした結果、周囲の選手やチーム全体まで変化していく。
この状況は、味方や敵、環境のすべてが自分を中心に動き始める7分間にも近いものを感じます。
新英雄大戦は、ブルーロックの中で見つけた武器やエゴが、世界基準の完成されたシステムでも通用するのかを確かめる実験だったのでしょう。
同時に、システムへ適応するだけでなく、そのシステムを内側から超え、自分を中心とした新しい勝ち方を生み出せるかを試す段階だったと考えます。

新英雄大戦では、完成されたチームに入るだけでなく、そのチームを自分中心に変えられるかまで試されていたんですね!
一次選考で、自分の武器となる0→1を見つける。
二次選考で、その武器を1→∞へ進化させる。
三次選考で、中心選手がいるチームの中でも自分のエゴを示す。
U-20日本代表戦で、格上の相手を前に運までつかむ。
そして新英雄大戦で、世界基準の完成されたシステムを内側から超える。
各選考は、別々の能力を試すためだけに行われたのではありません。
絵心が現役時代に体験した7分間へ選手を近づけるため、必要な条件を一つずつ積み重ねていく実験だったのではないでしょうか。
その最終段階となるのが、現在行われているU-20ワールドカップなのだと思います。
絵心の謎采配は7分間を再現するため?

これまでの絵心の采配を振り返ると、初めて読んだときには目的が分かりにくかったものがいくつかあります。
ワイルドカードを通過した國神を、自分の判断でドイツへ加えたこと。
フランス戦でブルーロックの思想とは異なるプレイを始めた烏を外さず、むしろチームの中心として機能させたこと。
そしてイングランド戦で、日本代表でもトップクラスの実力を持つ凛をスタメンから外したことです。
普通に勝つことだけを考えるなら、どの采配にも少し違和感があります。
しかし、絵心の目的が7分間の再現だと考えれば、これらの采配にも共通した狙いが見えてきます。
絵心は単純に、その時点で最も強い選手を並べているのではありません。
7分間に入るための環境を作り、その中で潔をはじめとした選手が、自分自身で0→1と1→∞を起こせるのか試しているのではないでしょうか。
國神を「無エゴ」にしてドイツへ加えた理由
國神は二次選考で敗退したあと、ワイルドカードを通過してブルーロックへ復帰しました。
そして新英雄大戦では、絵心の判断によってドイツのバスタード・ミュンヘンへ加えられています。
ここからは、その理由についての個人的な考察です。
ワイルドカードを通過した國神は、それまで持っていた「サッカーでスーパーヒーローになる」というエゴを表に出さなくなりました。
もちろん、國神はワイルドカードへ進む前にブルーロックの選考を経験しているため、絵心の思想を知らないわけではありません。
しかし、以前の國神が持っていた理想やエゴは、一度壊されたような状態になっています。
個人的には、絵心が國神を無エゴに近い状態へ変えたのは、ブルーロックの思想をさらに強く植えつけるためではないと考えています。
むしろ、以前の國神を一度空白に近い状態へ戻し、ノアのそばでノアの理論を学ばせることが目的だったのではないでしょうか。
ワイルドカードによって、國神にはノアに近い肉体が作られました。
しかし、肉体だけを再現してもノアと同じ選手にはなれません。
無駄を排除する考え方や、数字によって自分の価値を証明する合理性、左右両足から正確にゴールを狙う技術。
ノアに近づくためには、身体能力だけでなく、ノアが持つ思考やサッカー理論まで学ぶ必要があります。
そこで絵心は、國神をノアが指導するドイツへ加えた。
ノアに近い肉体を持つ國神をノア本人のそばへ置き、そのプレイや理論を吸収させることで、さらにノアの再現度を高めようとしたのではないでしょうか。
ここで気になるのが、絵心が現役時代に7分間へ入った状況です。
絵心の前にノアという絶対的なストライカーが存在し、その存在を超えなければ自分が世界一になれない状況で7分間へ入ったのであれば、同じ環境を再現するためには「ノア側の選手」が必要になります。
しかし、絵心が実験を行うたびに、本物のノアを呼ぶことはできません。
だからこそ、ノアに近い肉体と思考を持つ國神を作り、別の選手を7分間へ追い込むための存在にしようとしているのかもしれません。
つまり國神は、自分が7分間へ入るための選手ではなく、7分間を生み出す環境を再現するための選手だと考えられます。
正直、國神をここまで変えてドイツへ加えた理由が、ノアに近い肉体を作るためだけでは少し弱いと感じていました。
しかし、絵心が自分の7分間を再現しようとしていると考えれば、國神の肉体、無エゴ、ドイツへの加入が一つにつながります。

國神は7分間へ入る選手ではなく、その瞬間を生み出すノア側の選手なのかもしれません!
フランス戦で烏を中心にした意味
U-20ワールドカップのフランス戦では、潔を中心として作られた日本代表のシステムが封じられました。
潔が思うように機能できない状況で、チームの中心となったのが烏です。
烏は自分がゴールを決めることよりも、チーム全体を機能させることを優先し、自らNo.2になる道を選びました。
これは、一人のストライカーが自分のエゴによって世界一を目指すという、これまで絵心が選手たちへ教えてきた思想とは異なる選択です。
実際、絵心も烏の考えをそのまま肯定したわけではありません。
烏が自分を犠牲にしてチームを勝たせようとする姿勢に対して、絵心は否定的な言葉を投げかけています。
自分が主役になることを諦め、誰かを輝かせるNo.2へ回る選択は、絵心が求めてきたエゴイストの姿とは違っていたのでしょう。
それでも絵心は、烏をスタメンから外しませんでした。
むしろ烏を中心としたチームをそのまま続投させ、後半では士道を加えることで、烏の作るシステムをさらに強化しています。
個人的に、この采配はかなり重要だと思います。
絵心が本当にブルーロックの思想へ従うことだけを求めているなら、自分を犠牲にしてNo.2を選んだ烏を、そのまま中心選手として使い続ける必要はありません。
烏の考え方は否定しながらも、その能力と役割は利用する。
一見すると矛盾した采配ですが、「潔を7分間へ近づけるため」と考えれば、その狙いが見えてきます。
潔を中心に作られたチームで潔が攻撃の起点になるのは、ある意味では当然です。
味方も潔の思考やプレイを理解し、潔がゴールを狙いやすい形で動きます。
しかし、それでは潔が用意されたシステムを利用しているだけで、自分のエゴによって新しい0→1を生み出したとは言い切れません。
そこで絵心は、烏を新しい中心選手として続投させたのではないでしょうか。
烏には、フィールド全体を見ながら味方の能力を整理し、チームが最も機能する形を作れる力があります。
さらに、自分が主役になることへこだわらないため、潔とは異なる考え方でチームをまとめることができます。
烏を中心に日本代表が機能し始めれば、チームは潔がいなくても攻撃できるようになります。
その結果、潔は自分のために用意されていたゴールへの道を失い、完成したシステムの外側から、もう一度自分で0→1を生み出さなければなりません。
つまり絵心は、烏のNo.2という考え方を認めたから続投させたのではなく、烏が作るシステムを潔へ与える新しい壁として利用した可能性があります。
これは、絵心が7分間へ入ったと考えられる状況にも重なります。
絶対的な中心選手がいて、その選手を軸にチームが問題なく機能している。
その中で自分の居場所を与えられるのではなく、自分のエゴによって新しいゴールへの道を作り出す。
絵心は烏の思想を否定しながらも、潔を同じ状況へ追い込むために、烏を中心としたシステムをあえて残したのではないでしょうか。
そしてフランス戦は、最後に運が勝敗を左右する状況まで進みました。
潔はゴールを決められる場所へ移動していましたが、凛の割り込みによって最後の運をつかめず、日本は敗北します。
自分で0→1を生み出さなければならない環境と、神や運の力が必要になるほどの状況までは整った。
それでも潔は、絵心が体験した7分間を再現することができませんでした。
だからこそ絵心は、次のイングランド戦でも烏を中心としたシステムを続投させ、潔をさらに厳しい状況へ追い込もうとしているのかもしれません。
烏が絵心とは異なるNo.2の道を選んだ理由については、下記の記事で詳しく考察しています。


絵心は烏の思想を否定しながらも、潔を追い込むために、その力を利用したのかもしれません!
イングランド戦で凛をスタメンから外した理由
グループリーグ最終戦となるイングランド戦では、日本代表でもトップクラスの実力を持つ凛がスタメンから外されています。
凛はフランス戦で、潔以外の選手と化学反応を起こせない状態でした。
高い個人能力を持っている一方で、潔の存在によってプレイや感情が大きく変化する凛は、絵心が作ろうとしている状況を壊す不確定要素にもなります。
フランス戦でも、最後は凛が潔のプレイへ割り込んだことにより、潔は運をつかんでゴールを決めることができませんでした。
そこで絵心は、イングランド戦のスタメンから凛を外したのではないでしょうか。
そして、烏を中心としたシステムへ新たに加えられたのが士道です。
烏はチーム全体を見ながら攻撃のきっかけとなる0→1を生み出せる選手。
士道は、その1を自分の身体能力とゴールセンスによって1→∞へ爆発させられるストライカーです。
烏と士道の両輪が機能すれば、日本代表は潔や凛が中心にいなくてもゴールを狙えるチームになります。
つまり、イングランド戦ではフランス戦以上に、潔がシステムの中心から外された状態が作られているのです。
自分がいなくても機能するチームの中で、潔はどのように自分のゴールを生み出すのか。
烏が作った攻撃へ参加するだけでなく、自分自身のエゴによって0→1を作り、その1を自分の武器で1→∞へ発展させられるのか。
個人的には、絵心がイングランド戦を「ギャンブル」と表現した理由も、ここにあると考えています。
絵心は単純に日本が勝利するかどうかへ賭けているのではありません。
凛という不確定要素を外し、烏と士道を中心としたシステムを作る。
そのシステムの外側へ追い出された潔が、自分の力で7分間へ入れるのか。
絵心は、潔が覚醒する可能性へ賭けているのではないでしょうか。
國神をドイツへ加えたこと。
フランス戦で烏を中心にしたこと。
イングランド戦で凛をスタメンから外したこと。
一見すると関係のない三つの謎采配ですが、すべてが「絶対的な中心選手がいる環境を作り、その外側から別の選手に0→1を起こさせる」という目的につながっています。
絵心は、潔が活躍しやすいチームを作ろうとしているのではありません。
むしろ潔から居場所やゴールへの道を奪い、それでも自分のエゴによって試合を支配できるのかを試しているのだと思います。
イングランド戦の勝敗や今後起こる展開については、下記の記事で詳しく考察しています。


絵心の謎采配は、潔を7分間へ追い込むための準備だったのかもしれません!
絵心の理論を完成させるのは潔?
絵心が自分の7分間を別の選手によって再現しようとしているなら、その最有力候補は潔だと考えます。
潔は、凛や士道のように、個人能力だけで相手を圧倒するストライカーではありません。
味方と敵の能力、選手同士の関係、試合の流れを読み取り、それらを自分のゴールへつなげる選手です。
自分ではコントロールできない周囲の動きまで予測し、すべてが重なる場所へ移動するプレイスタイルは、運や環境まで自分の思い通りになったという絵心の7分間とよく似ています。
ただし、周囲の選手を利用するだけでは、絵心の理論を完成させたとは言えません。
個人的には、絵心が求めているのは、一人の選手が自分自身の力で0→1と1→∞の両方を起こすことだと考えています。
何もない状況から自分でゴールへの道を作り、その1を自身の武器によって、誰にも止められない攻撃へ発展させる。
潔はこれまで、自分の能力が通用しなくなるたびに、今までの考え方を壊し、新しい勝ち方を作り出してきました。
さらに、直接シュートや左足シュートなど、最後に自分でゴールを決めるための武器も増やしています。
周囲の情報を利用して0→1を生み出し、最後は自分のシュートによって1→∞へ発展させる。
この二つを試合の中で同時に成立させられることが、潔を最有力候補と考える理由です。
また、潔には運を偶然で終わらせず、自分からつかみに行く力もあります。
試合中に起こり得る未来を予測し、ゴールが生まれる可能性の高い場所へ移動できる。
自分の力だけでは支配できない運までゴールへ取り込める点も、絵心の体験した7分間と重なっています。
絵心が自分の体験を理論化しても、その現象をほかの選手が再現できなければ、理論が完成したとは言えません。
潔が同じ条件を積み重ね、意図的に7分間へ入る。
それが実現したとき、絵心の体験は偶然ではなくなり、ブルーロックの理論が正しかったことも証明されます。
そして潔は、絵心の理論をそのまま再現するだけでは終わらないと思います。
試合の中で何度も自分を壊し、新しい答えを作ってきた潔なら、7分間を再現したうえで、その先へ進む可能性があります。
絵心の理論を完成させ、最後にはその理論さえ超えていく。
それが、潔が世界一のストライカーになるための次の進化なのではないでしょうか。

潔が7分間を再現したとき、絵心の理論は初めて完成するのかもしれません!
『ブルーロック』を漫画で読み返すなら漫画全巻ドットコム
絵心の7分間につながる要素は、最新話だけでなく、一次選考から何度も描かれてきました。
選手の武器、化学反応、FLOW、運、新英雄大戦で選んだ環境。
今回の考察を踏まえて最初から読み返すと、絵心の発言や各選考の意味も違って見えると思います。
特に、U-20日本代表戦で潔が運をつかむ場面や、新英雄大戦でカイザーのシステムへ食い込んでいく過程は、7分間の再現を考えるうえで注目したい場面です。
漫画全巻ドットコムでは、『ブルーロック』の紙版と電子書籍が取り扱われています。
対象となる新品全巻セットには、全冊分の透明ブックカバーが付く場合もあります。
絵心の目的や、潔が成長してきた過程を最初から確認したい方は、現在の取り扱い状況を確認してみてください。
漫画を買うなら漫画全巻ドットコム!※本ページの情報は2026年8月時点のものです。
価格・在庫・巻数・特典・キャンペーンの内容は変更される場合があります。
最新情報は商品ページでご確認ください。
『ブルーロック』が好きな人におすすめの作品3選
①ベイビーステップ
『ブルーロック』で、試合中に相手の能力を分析し、自分が勝てる方法を組み立てていく潔のプレイが好きな方には、『ベイビーステップ』がおすすめです。
本作の主人公・丸尾栄一郎は、几帳面な性格と高い観察力を活かし、テニスの試合や練習内容を細かくノートへ記録します。
最初から圧倒的な才能を持っているわけではありません。
自分と相手の特徴を分析し、今の自分にできる最善のプレイを積み重ねることで、一歩ずつ強くなっていきます。
情報を集め、試合中に答えを更新しながら成長する姿は、潔の進化にも通じるものがあります。
才能だけではなく、考える力で勝利へ近づいていくスポーツ漫画が好きな方は、ぜひ下記のレビュー記事もご覧ください。

②左ききのエレン
才能やエゴを持つ人間の生き方に魅力を感じた方には、『左ききのエレン』がおすすめです。
本作では、圧倒的な才能を持つ山岸エレンと、天才になれないことに苦しみながら努力を続ける朝倉光の人生が描かれます。
才能を持っているだけで幸せになれるわけではない。
努力を続けても、必ず天才へ追いつけるわけでもない。
それでも、自分が何者なのかを証明するために戦い続ける登場人物たちの姿が、非常に熱い作品です。
選手それぞれの才能や劣等感、エゴがぶつかり合う『ブルーロック』が好きな方なら、光とエレンの生き方にも引き込まれると思います。
個人的にも強く共感した作品なので、気になる方は下記の記事もご覧ください。

③十三機兵防衛圏
過去に描かれた情報をつなぎ合わせ、物語の真相を考察するのが好きな方には、『十三機兵防衛圏』がおすすめです。
本作では、13人の少年少女を中心とした物語が、それぞれ異なる視点や時間軸から描かれます。
最初は意味が分からなかった出来事も、別の人物の物語を進めることで少しずつつながっていきます。
「この場面には、こんな意味があったのか」と気づいた瞬間の驚きは、本作でしか味わえない魅力です。
絵心の過去や選考の意味を振り返りながら、物語全体の仕掛けを考察するのが好きな方なら、きっと楽しめると思います。
詳しい感想は、下記のレビュー記事で紹介しています。

まとめ|絵心は潔に7分間を再現させようとしている?
今回は、絵心甚八がブルーロックを作った本当の目的について考察しました。
個人的には、絵心の目的は世界一のストライカーを生み出すことだけではないと思います。
現役時代に一度だけ体験した7分間を別の選手によって再現し、自分のサッカー理論が世界一であると証明する。
そのためにブルーロックを作った可能性があります。
7分間に入るために必要だと考えられる条件は、次の三つです。
- 自分のエゴによって0→1を生み出す
- 自分の武器で1→∞へ発展させる
- 実力だけでは覆せない状況で運をつかむ
一次選考から新英雄大戦まで、ブルーロックの選手たちは、この条件を一つずつ身につけてきました。
さらに國神についても、ノアに近い肉体と思考を持つ選手を作り、絵心が7分間へ入った当時の環境を再現するためだったと考えれば、その役割が見えてきます。
そして現在のイングランド戦では、烏と士道を中心とした新しい攻撃が作られ、潔は再びシステムの中心から外されようとしています。
自分のために用意された攻撃がない状況で、潔はもう一度0→1を生み出せるのか。
味方や敵、試合の流れ、そして運までも自分のゴールへつなげられるのか。
絵心が口にした「ギャンブル」とは、潔が7分間へ入る可能性に賭けることだったのかもしれません。
正直、この考察が当たっているなら、イングランド戦は潔の覚醒だけでなく、絵心がブルーロックを作った理由まで明かされる重要な試合になりそうです。
潔が絵心の7分間を再現するのか。
それとも、絵心の理論さえ超える新しい答えへたどり着くのか。
今後の展開を楽しみに待ちたいと思います。
この記事を読んだ人におすすめの記事



人気記事
新着記事












