國神錬介は、正々堂々と世界一のストライカーを目指していた、チームZのヒーローです。
困っている仲間を放っておけない性格で、潔世一や千切豹馬からも厚い信頼を寄せられていました。
しかし、二次選考で敗退した國神は、ワイルドカードを経て別人のような姿で復活します。
鍛え上げられた肉体と両足から放てるシュートを手に入れた一方で、以前の明るさは消え、潔たちとも距離を取るようになりました。
なぜ國神は、ここまで変わってしまったのでしょうか。
結論からいうと、國神が変わった最大の理由は、ワイルドカードでノエル・ノアを再現するための肉体と考え方を求められ、自分が信じていた「サッカーでヒーローになる」という夢まで否定したからです。
ただし、國神は完全に闇堕ちしたわけではありません。
本記事では、國神が変わる前の性格、二次選考で脱落した理由、ワイルドカードの目的、復活後に手に入れた能力・武器を解説します。
※本記事には原作漫画のネタバレが含まれています。
『ブルーロック』のキャラクター解説や最新考察は、以下の専用ページにまとめています。

國神錬介が変わった最大の理由
國神が変わった最大の理由は、二次選考で一度脱落し、ワイルドカードで自分のエゴを壊すような訓練を受けたからです。
以前の國神は、サッカーによって誰かへ夢を与えるヒーローを目指していました。
しかし、ブルーロックでは、正しく生きているだけでは勝ち残れません。
國神は士道龍聖に敗れ、世界一のストライカーを目指す権利を一度失います。
その後に進んだワイルドカードでは、國神自身の理想的なプレースタイルを伸ばすのではなく、世界最高のストライカーであるノエル・ノアに近い肉体を作ることが求められました。
つまり、國神は自分の夢を追う一人のストライカーではなく、ノエル・ノアを再現するための「器」として作り直されたのです。
敗北によって自信を失っただけではありません。
自分が信じてきた生き方まで否定しなければ、ブルーロックへ戻れない環境に置かれていました。
これが、國神の性格や態度が大きく変わった理由だと考えられます。

強くなって復活したのに、以前より苦しそうに見えるのが國神の切ないところですね。
変わる前の國神は正義感の強いヒーローだった
ブルーロックへ入寮した頃の國神は、正義感が強く、真っすぐな性格をしていました。
世界一のストライカーを目指す理由も、名声やお金だけではありません。
サッカー選手として活躍し、子どもたちに夢を与えるヒーローになりたいという理想を持っていました。
ブルーロックでは、他人を蹴落として自分が生き残ろうとする選手が少なくありません。
その中で國神は、仲間に対して誠実でありながら、自分でゴールを決めることにもこだわっていました。
チームZでは、強烈な左足のミドルシュートを武器に得点を記録。
千切が過去の怪我を恐れて走れなかったときにも、その気持ちを否定せずに向き合っています。
國神の魅力は、優しいだけの選手ではなかったことです。
仲間を大切にしながら、最後には自分がゴールを決めようとする。
エゴと正義感を両立していたからこそ、チームZの仲間から信頼されるヒーローになれたのでしょう。
國神はなぜ二次選考で脱落した?
國神は二次選考で御影玲王とチームを組み、士道龍聖・五十嵐栗夢のコンビと対戦しました。
しかし、國神と玲王は士道を止められず、試合に敗北します。
勝利した士道が選んだのは玲王でした。
その結果、國神は二次選考から脱落することになります。
國神が敗れたのは、単純にシュート力が足りなかったからではありません。
当時の國神は、強靭なフィジカルと左足のミドルシュートを持っていましたが、プレーの方向性が比較的分かりやすく、士道のように予測不能な場所からゴールを奪う力はありませんでした。
さらに、國神と玲王はお互いに優れた能力を持っていたものの、それぞれの武器を爆発的に高める化学反応を起こせていません。
一方の士道は、戦術や常識に縛られず、ゴール前で本能的に得点を生み出せるストライカーでした。
正しい努力を続けてきた國神が、常識では理解できない士道に敗れる。
この対戦は、國神が信じてきたヒーローの生き方を壊す最初のきっかけになったのだと思います。
國神を脱落させた士道龍聖の能力や、ゴールへ異常なまでに執着する理由については、以下の記事で詳しく解説しています。

國神以外の脱落者と、それぞれが敗退した理由についてはこちらをご覧ください。

ワイルドカードとは?國神が復活できた理由
ワイルドカードは、二次選考の脱落者に用意されていた敗者復活の道です。
ただし、もう一度同じ選考へ挑戦できる仕組みではありません。
ワイルドカードの目的は、世界最高のストライカーであるノエル・ノアに近い肉体を持つ選手を人工的に作ることでした。
参加者は、自分が得意としていたサッカーを伸ばすのではなく、ノアの身体能力を再現するための厳しい訓練を受けます。
その中で最後まで勝ち残り、最もノアに近い数値へ到達したのが國神でした。
國神が選ばれた理由には、もともと持っていた強靭な肉体と左足のシュート力が関係していると考えられます。
ノアも強靭なフィジカルを持ち、左右両足から高精度のシュートを放てるストライカーです。
國神には、訓練によってノアへ近づけるだけの身体的な土台がありました。
しかし、ワイルドカードで求められたのは肉体の強化だけではありません。
世界一になれなかった自分のこだわりや、過去の夢まで捨てることを求められます。
そのため國神は、ブルーロックへ復帰したときに「サッカーでヒーローになる」という以前の夢を否定するようになっていました。
國神をノエル・ノアに近い身体能力を持つ選手へ作り変えたことからも、ワイルドカードは単なる敗者復活戦ではなかったと考えられます。
世界一のストライカーを生み出すために、脱落した選手さえ実験材料として利用する。
そこには、ブルーロック計画を始めた絵心甚八の、さらに大きな目的が隠されているのではないでしょうか。
國神を「ノエル・ノアの器」として復活させた狙いにもつながる、絵心甚八の本当の目的については以下の記事で詳しく考察しています。

國神錬介の能力・武器を解説
ワイルドカードから復活した國神は、以前の左足のシュート力を残しながら、フィジカルと得点能力を大幅に強化しています。
ここからは、現在の國神が持つ主な能力・武器を見ていきましょう。
左足から放つ強烈なミドルシュート
國神を象徴する武器は、鍛え上げた肉体から放つ左足のミドルシュートです。
ブルーロックへ入寮した当初から、ゴールまで距離がある場所でも得点を狙えるほどのキック力を持っていました。
相手がペナルティーエリア内を固めていても、その外側からゴールを撃ち抜けるため、國神がボールを持つだけで守備側はシュートを警戒しなければなりません。
一次選考では、自分のシュートが通用する距離を把握し、左足で確実にゴールを狙える範囲を武器として自覚しました。
さらにチームV戦では、これまでの射程を超えた場所から無回転のロングシュートを放ち、追い詰められたチームZへ重要なゴールをもたらしています。
自分で理解していた限界を、試合中の極限状態で乗り越えたこの一撃は、國神のエゴと成長が表れた場面です。
國神のシュートは、単純に威力が高いだけではありません。
強靭な体幹によって姿勢を崩されにくく、相手からプレッシャーを受けながらでも、左足を振り抜いてゴールを狙えます。
細かなドリブルやフェイントで相手をかわすのではなく、正面から守備を突破し、力強い一撃でゴールを奪う。
この豪快なプレースタイルは、正々堂々とヒーローを目指していた國神の性格にも合っていました。
ワイルドカードから復活した後も、左足のシュートは國神にとって最大の得点手段です。
ノエル・ノアへ近づくための訓練によってフィジカルが強化されたことで、以前よりも安定した姿勢から強烈なシュートを放てるようになりました。
しかし、左足のミドルシュートはノアから与えられた能力ではありません。
ワイルドカードへ進む前から國神自身が持ち、ブルーロックで磨いてきたオリジナルの武器です。
ノアを再現するための肉体を手に入れた國神が、本当の意味で復活するためには、この左足から國神にしか決められないゴールを生み出すことが重要になるのではないでしょうか。

左足のミドルシュートは、変わってしまった國神に今も残っている「ヒーローの武器」ですね!
強靭なフィジカル
國神は、ブルーロックへ入寮した当初から、ほかの選手を圧倒するほど優れたフィジカルを持っていました。
その強靭な肉体は、ブルーロックに参加してから作られたものではありません。
國神たちの過去を描いた小説『ブルーロック 戦いの前、僕らは。二子・國神・氷織』では、國神が幼少期から高い身体能力を持っていたことが語られています。
昔から体が大きく、運動能力にも恵まれていた國神にとって、強靭なフィジカルは努力だけで手に入れたものではなく、生まれ持った才能でもありました。
だからこそ國神は、ワイルドカードで行われたノエル・ノアに近い肉体を作るための過酷な訓練にも耐えられたのだと考えられます。
もともと持っていた骨格や筋肉に、ワイルドカードでの肉体改造が加わったことで、復活後の國神は以前よりも相手との接触に強くなりました。
相手に体をぶつけられても簡単には倒れず、ボールを守りながらシュートまで持ち込めるのが大きな強みです。
また、復活後はゴールを決める場面だけでなく、相手の強力な選手を抑える守備でもフィジカルを発揮しています。
特に士道と再び向き合った際には、自由に動かせないためのマンマークを担当しました。
かつて自分を脱落させた士道に対し、今度は鍛え上げた肉体で動きを封じる。
國神の成長と、ワイルドカードで手に入れた力を分かりやすく示している場面といえるでしょう。
國神が幼少期からヒーローを目指すようになった理由や、家族との関係を詳しく知りたい方は、前日譚を描いた小説も読んでみてください。
左右両足でゴールを狙えるシュート力
ワイルドカードから復活した國神は、得意な左足だけでなく、右足からも強烈なシュートを放てるようになりました。
以前の國神は、左足のミドルシュートという分かりやすく強力な武器を持っていました。
しかし、どれほど威力が高くても、相手に左足を警戒され、シュートコースを限定されれば得点するのは難しくなります。
右足との能力差が大きかったことは、國神の攻撃を予測しやすくする弱点でもありました。
ワイルドカードでは、左右両足を同じように扱えるノエル・ノアへ近づくため、國神の肉体そのものが徹底的に鍛え直されています。
その結果、復活後の國神は右足でもゴールを狙えるようになり、相手は以前のように左足だけを封じればよいわけではなくなりました。
どちらの足からシュートが飛んでくるか分からないため、守備側は國神の体の向きやボールの置き場所を簡単に限定できません。
左足を警戒して守備が偏れば右足を使い、右側のコースを塞がれても得意な左足で強引に撃ち抜ける。
シュートを狙える方向が増えたことで、國神はゴール前でさらに止めにくいストライカーへ成長しています。
また、左右両足を使えることは、シュートの選択肢を増やすだけではありません。
ボールを受けてから得意な左足へ持ち替える動作が減るため、相手に寄せられる前にシュートを放てます。
わずかな時間やスペースが得点を左右するゴール前では、この差が大きな武器になるでしょう。
ただし、國神がノエル・ノアと同じレベルの「完全な両利き」になったと断定するのは早いと考えています。
ノアは左右の足をほぼ同じ精度で扱えるだけでなく、世界最高峰の判断力や技術、得点経験まで持っている選手です。
國神がノアに近い身体能力を手に入れたとしても、シュートの精度や状況判断まで完全に再現できたわけではありません。
それでも、もともとの武器だった左足に右足という新しい選択肢が加わったことで、國神の得点能力が大きく向上したのは間違いありません。
今後、ノアを模倣するために手に入れた両足のシュートを、國神自身のエゴや左足の威力と組み合わせられれば、ノアのコピーではない國神だけの得点パターンが完成するのではないでしょうか。

左足を止めても右足がある!以前よりもシュートコースを読みにくいストライカーへ進化しましたね。
ゴール前の好機を逃さない決定力
復活後の國神は、得意なミドルシュートだけでなく、ゴール前で生まれたわずかな好機を得点へ変えられるようになりました。
以前の國神は、自分でシュートコースを作り、強烈な左足で正面からゴールを狙う場面が目立つ選手でした。
しかし、新英雄大戦では味方や相手の動きによって生まれたスペースへ入り込み、最後の一撃を決める形でも得点しています。
FCバルチャ戦では、潔がカイザーの妨害を受けながらも國神へのパスを選択。
國神はゴール前でボールを受けると、鍛え上げた肉体とシュート力を生かし、潔との連携から得点を奪いました。
以前のように自分一人で攻撃を完成させなくても、味方が作った好機を確実にゴールへ変えられることを証明した場面です。
さらにマンシャイン・C戦では、潔が放ったシュートへ反応し、ゴール前で軌道を変えるように頭で押し込みました。
潔にとっては自分のゴールを奪われた形ですが、國神の立場から見れば、得点が生まれる場所を見逃さず、最後までボールへ食らいついた結果です。
ゴール前では、どれほど強烈なシュートを持っていても、ボールへ触れなければ得点できません。
相手の守備がどこへ動くのか、味方のシュートやパスがどこへ向かうのかを予測し、一歩先にゴール前へ入る必要があります。
國神は強靭なフィジカルによって相手との競り合いに負けにくいうえ、左右両足とヘディングからゴールを狙えます。
そのため、一度ゴール前の好位置へ入れば、多少体勢を崩されても得点まで持ち込めるのが強みです。
ただし、國神本人は、誰かが作った攻撃の最後へ合わせるだけのゴールに満足していないようにも見えます。
FCバルチャ戦の得点もマンシャイン・C戦の得点も、攻撃の始まりを作ったのは國神ではありません。
味方が生み出した好機を得点へ変える力はストライカーとして重要ですが、それだけでは國神自身のエゴから生まれたゴールとは言い切れないでしょう。
現在の國神に必要なのは、ゴール前へ入り込む能力を捨てることではありません。
味方の攻撃へ合わせる決定力に、左足のミドルシュートや強靭なフィジカルを組み合わせ、自分から得点の形を作り出すことです。
誰かが用意したゴールを奪うだけではなく、自分の意思で好機を生み出し、國神にしか決められない一撃を放つ。
それができたとき、國神はノエル・ノアの器ではなく、一人のストライカーとして本当の進化を遂げるのではないでしょうか。

好機を逃さず決め切るのも立派な武器!あとは國神自身がゴールまでの形を作れるかですね。
國神が闇堕ちしたように見える3つの理由
ワイルドカードから復活した國神は、読者から「闇堕ちした」と呼ばれることがあります。
しかし、作中で國神の変化が正式に闇堕ちと表現されたわけではありません。
國神が闇堕ちしたように見える理由は、主に以下の3つです。
- ヒーローになる夢を否定した
- 潔や千切など、以前の仲間と距離を取った
- ゴールを決めても以前のように喜ばなくなった
変化前の國神は、自分の理想を言葉にすることを恥ずかしがりませんでした。
復活後は感情を表に出さず、周囲と協力することにも消極的です。
見た目や体格だけでなく、國神らしさを象徴していた真っすぐな言葉まで失っています。
ただし、國神が悪の思想に染まり、仲間を傷つけたいと考えるようになったわけではありません。
もう一度敗北して夢を失わないために、他人を遠ざけ、自分の感情を抑え込んでいるように見えます。
闇へ落ちたというより、自分の弱さや理想を見せないために、冷たい仮面をかぶっている状態に近いのではないでしょうか。
國神は本当にヒーローではなくなった?
國神は、自分からヒーローになる夢を捨てたように振る舞っています。
それでも、以前の國神が完全に消えたとは考えにくいです。
もし本当に感情を失っているのであれば、士道と再び対峙しても、過去の敗北を意識する必要はありません。
しかし國神は、士道を抑える役割の中で強い感情を見せています。
それは、士道への単純な復讐心だけではないでしょう。
自分を脱落させ、ヒーローの夢を壊した相手を超えることで、過去の自分を取り戻したい気持ちも残っていると考えられます。
國神はヒーローではなくなったのではありません。
自分が再びヒーローを名乗る資格があるのか、分からなくなっているのだと思います。
ワイルドカードで他の脱落者を蹴落とし、自分だけが戻ってきた。
その経験も、國神が以前のように夢を語れなくなった理由の一つかもしれません。

國神が冷たくなったのは、優しさを失ったからではなく、再び夢を失うのが怖いからなのかもしれませんね。
國神は以前のヒーローに戻る?
國神が、以前のように「サッカーでスーパーヒーローになる」という夢を取り戻す可能性は十分にあると考えています。
その理由は、ワイルドカードで失ったように見える國神のエゴが、完全には消えていないからです。
絵心は國神に対して、世界一のストライカーを生み出すための実験体として「無我」になることを求めています。
國神自身も感情を表に出さず、チームの勝利や仲間との連携より、自分へ与えられた役割をこなすようにプレーしていました。
しかし、かつて自分を脱落させた士道龍聖と再び対峙したときには、それまで抑えていた感情を剥き出しにしています。
絵心から無エゴを強制されている状態でも、士道を前にすると國神自身の感情があふれ出した。
この描写からも、國神の中にあったヒーローへの憧れや、ストライカーとしてのエゴは消滅したのではなく、奥深くに封じ込められているだけだと考えられます。
ただし、潔や千切といったチームZ時代の仲間との関係によって、以前の國神へ戻る可能性は低いでしょう。
もし昔の仲間との再会だけでヒーローの心を取り戻せるのであれば、長期間同じチームで戦った新英雄大戦のなかで、すでに変化が起きていたはずです。
さらに、士道との再対決でも國神のエゴは一時的に表へ出ましたが、その感情がヒーローとしての覚醒につながることはありませんでした。
昔の仲間との共闘と、自分を脱落させた宿敵との再戦。
國神が元へ戻るきっかけになりそうな二つの展開が新英雄大戦で描かれても、ヒーローとして完全復活しなかったのです。
そのため今後の國神には、これまでとは異なる新しい刺激が必要になると考えています。
糸師冴のパスが國神のエゴを呼び覚ます?
一つ目に考えられるのが、決勝トーナメントから日本代表へ加わる糸師冴によって、國神が一人のストライカーとして導かれる展開です。
新英雄大戦のバスタード・ミュンヘンには、國神の内側に眠るエゴを引き出し、その能力を最大限に生かせるMFがいませんでした。
國神はノエル・ノアを再現した実験体というイレギュラーな立場で加えられており、既存のカイザーシステムにも、潔を中心に生まれた連携にも完全には入れていません。
そのため、強靭なフィジカルと左右両足のシュート力を持ちながら、國神を攻撃の中心として化学反応を起こす機会がほとんどありませんでした。
しかし、糸師冴なら状況は変わります。
冴はU-20日本代表戦で、士道の本能的な得点能力を理解し、ほかの選手には反応できないパスによって士道を覚醒させました。
味方へ合わせるだけではなく、ストライカーが持つ可能性を見抜き、その選手にしか届かないパスを出せるMFです。
もし冴が、國神の肉体や両足のシュート力ではなく、その奥に残っているヒーローとしてのエゴまで見抜いたらどうなるでしょうか。
ノアの模倣としてではなく、國神錬介というストライカーにしか決められないゴールを要求するパスを出すことで、封印されていたエゴを呼び覚ます可能性があります。
國神は、自分一人では取り戻せなかったヒーローの夢を、世界最高峰のMFとの化学反応によって再び見つけるのかもしれません。
國神が理想とするヒーローとの対決で覚醒する?
二つ目に考えられるのが、決勝トーナメントで國神の理想とするヒーロー像を体現した選手が登場する展開です。
その選手は、チームの勝利のために仲間を救いながら、自分のゴールによって観客へ夢を与えるストライカー。
つまり、ワイルドカードへ進む前の國神が目指していた「サッカーでスーパーヒーローになる」という理想を、すでに世界の舞台で実現している選手です。
自分が捨てたはずの夢を、本物の実力で体現する選手が目の前に現れれば、國神は無視できないでしょう。
憧れを抱くと同時に、「本来は自分がその場所へ立ちたかった」という悔しさも生まれるはずです。
その選手との対決を通して、ノアの器として戦うだけでは世界一になれないことに気づき、封じていたヒーローとしてのエゴが再び爆発する可能性があります。
今後登場する新世代世界11傑の中に、國神が理想としていたヒーローを思わせるストライカーがいるのかもしれません。
現在までに判明している11傑の能力や、今後登場するメンバーについては、以下の記事で詳しく紹介しています。

國神が今後取り戻すのは、挫折を知らなかった頃とまったく同じヒーロー像ではないでしょう。
一度夢を失い、ノアの器として戦わされた経験まで受け入れたうえで、自分の意思でもう一度ヒーローを目指す。
糸師冴との化学反応、あるいは理想のヒーローを体現する選手との対決が、そのきっかけになると予想しています。

國神のエゴは消えていません!新しい出会いや対決が、封じられたヒーローを呼び覚ますのかもしれませんね。
國神錬介と相性がいい選手3選
國神は、強靭なフィジカルと左右両足のシュート力を持つ一方で、自分から攻撃の流れを作るプレーは得意としていません。
そのため、國神が持つ得点能力を最大限に引き出すには、ゴールまでの道筋を作り、國神が最も力を発揮できる場所へボールを届けられる選手が必要です。
また、現在の國神は絵心から無エゴになることを求められており、自分の意思でヒーローを目指していた頃のプレーを失っています。
単純に國神へパスを出せるだけでなく、心の奥に封じられているストライカーとしてのエゴまで引き出せるかどうかも、相性を考えるうえで重要になるでしょう。
ここからは、國神の能力とエゴを引き出せる可能性がある3人を紹介します。
糸師冴|國神のエゴを引き出せる天才MF
國神と最も大きな化学反応を起こす可能性があるのは、糸師冴だと考えています。
冴は、味方が受けやすい場所へ安全なパスを出すだけのMFではありません。
ストライカーが持つ得点能力を見抜き、その選手の限界を超えさせるようなパスを供給できます。
U-20日本代表戦では、士道龍聖の常識外れな動きとゴールへの欲望を理解し、ほかの選手では反応できない攻撃を成立させました。
冴と士道の化学反応が圧倒的だったのは、冴が士道を自分の戦術へ無理に当てはめたからではありません。
士道にしか決められないゴールを理解し、その能力が爆発する場所へボールを届けたからです。
國神も、強靭なフィジカル、左右両足のシュート、ゴール前での決定力など、ストライカーとして高い能力を持っています。
しかし、新英雄大戦ではノエル・ノアを再現した実験体として扱われ、既存のカイザーシステムにも潔を中心とした連携にも完全には入れませんでした。
國神の能力を理解し、攻撃の中心として生かそうとする選手がいなかったため、本来の力を発揮できなかったとも考えられます。
冴なら、ノアに近い肉体という表面的な能力だけでなく、國神の奥に残されている「ヒーローとしてゴールを決めたい」というエゴまで見抜く可能性があります。
國神が自分でも忘れようとしている理想を、冴の要求するパスによって強制的に呼び起こされる。
その瞬間、國神はノアの器ではなく、一人のストライカーとして覚醒するのではないでしょうか。

國神に足りないのは能力ではなく、その能力を爆発させるパスなのかもしれません!
潔世一|すでに連携からゴールを生み出している選手
國神との相性がすでに作中で証明されている選手が、潔世一です。
新英雄大戦のFCバルチャ戦では、潔から國神へのパスによって、バスタード・ミュンヘンの決勝点が生まれました。
潔はカイザーに攻撃を妨害され、自分でゴールを決めることが難しい状況になると、國神が得点できる道筋を見つけてパスを送っています。
潔の強みは、フィールド全体の状況を読み、誰がどこへ動けばゴールにつながるのかを組み立てられることです。
國神のフィジカルやシュート力を自分が持っていなくても、それらを攻撃の一部として利用し、得点へつなげられます。
自分から攻撃を作ることが苦手な國神にとって、ゴールまでの道筋を設計できる潔は相性の良い選手です。
潔が相手の守備を動かし、最後に生まれたスペースへ國神が入り込む。
そこで左右どちらかの足からシュートを放てば、國神の決定力を最大限に生かせるでしょう。
ただし、現在の二人は能力的な相性こそ良くても、精神的な関係まで修復できたわけではありません。
國神は、潔や千切といったチームZ時代の仲間に対しても距離を取り、自分から連携しようとしていません。
FCバルチャ戦の得点も、國神が潔と意図的に化学反応を起こしたというより、互いが生き残るために一時的な利害が一致した結果です。
潔との連携が本当の意味で完成するには、國神自身が無エゴの状態を抜け出し、もう一度自分の意思でゴールを求める必要があります。
國神がヒーローとしてのエゴを取り戻したうえで潔と組めば、チームZ時代とは比べものにならない攻撃が生まれる可能性があります。
國神が別人のような姿で復活し、潔たちと新英雄大戦へ挑む物語は、原作漫画第18巻から始まります。
潔と國神が同じチームでありながら互いのゴールを求め、最終的に連携から得点を生み出すまでの流れを、ぜひ原作漫画でも確かめてみてください。
氷織羊|國神に最も厳しいパスを出せる選手
3人目は、高いパス技術と超越視界を持つ氷織羊です。
氷織は、味方の要求へ無条件に応えるMFではありません。
自分が思い描いた最高のプレーを実現できるストライカーへパスを出し、応えられない選手を容赦なく見限る厳しさを持っています。
これは、現在の國神に必要な存在かもしれません。
國神はワイルドカードによって高い身体能力を手に入れましたが、新英雄大戦では自分から周囲と連携せず、個人の力だけでゴールを狙う場面が目立ちました。
氷織が求めるのは、ただパスを待っているだけのストライカーではありません。
自分の理想を超える動きによって、パスを出したくなる未来を見せられる選手です。
そのため、無エゴのまま与えられた役割をこなす國神では、氷織からパスを受け取れない可能性があります。
しかし、國神が「自分のゴールでヒーローになる」というエゴを取り戻し、ゴール前で自分にしかできない動きを見せれば状況は変わります。
氷織が相手の守備を読み、國神のフィジカルと両足のシュートを最大限に生かせる場所へボールを届ける。
國神は、そのパスへ自分のエゴと決定力で応える。
二人が互いの理想をぶつけ合えば、潔とは異なる形の化学反応が生まれるでしょう。
冴が國神のエゴを強制的に呼び覚ます選手なら、氷織は國神自身がエゴを示さなければパスを出さない選手です。
國神にとって厳しい相手だからこそ、ノアの器から抜け出し、自分だけのゴールを見つけるきっかけになるのではないでしょうか。

能力だけなら相性抜群!國神がエゴを見せられるかどうかで、氷織からパスを受け取れるかが決まりそうです。
國神の脱落から復活後まで読むなら漫画全巻ドットコム
國神がなぜ別人のように変わったのかを深く知りたい方には、原作漫画を最初から読み返すのがおすすめです。
チームZ時代の國神は、強烈な左足のシュートを武器にしながら、「サッカーでスーパーヒーローになる」という夢を真っすぐに語っていました。
仲間を大切にする優しさと、自分がゴールを決めようとするエゴを併せ持っていたからこそ、ワイルドカードから復活した姿との違いが強く感じられます。
原作では、國神が士道龍聖に敗れて二次選考から脱落するまでの流れや、敗者出口の先でワイルドカードへ続く扉を選ぶ場面が描かれています。
その後、鍛え上げられた肉体を手に入れ、以前とは異なる雰囲気でブルーロックへ戻ってくる國神の姿も見逃せません。
ただし、ワイルドカードで具体的にどのような訓練が行われ、國神がどのような経験をして最後まで生き残ったのかは、まだ詳しく明かされていません。
現在判明しているのは、ノエル・ノアに近い肉体を作るための実験だったことや、國神がその唯一の生き残りであることなど、ワイルドカードの目的と結果の一部です。
だからこそ、國神がヒーローとしての夢を失うほどの何を経験したのかは、今後明かされる可能性がある重要な謎として残されています。
チームZで笑っていた頃から、脱落、復活、新英雄大戦での苦しそうな姿まで続けて読むことで、國神の変化と心の奥に残されたエゴを、より深く理解できるでしょう。
漫画全巻ドットコムでは、『ブルーロック』の紙の単行本や電子書籍が取り扱われています。
國神だけでなく、潔や千切との出会い、士道との因縁、復活後の戦いまでまとめて振り返りたい方は、現在の取り扱い状況を確認してみてください。
漫画を買うなら漫画全巻ドットコム!対象となる新品全巻セットには、全冊分の透明ブックカバーが付く場合があります。
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國神錬介が好きな人におすすめの作品3選
國神錬介の魅力は、強靭なフィジカルや豪快なシュートだけではありません。
真っすぐに夢を追いかけていた少年が一度挫折し、以前とは違う姿になりながらも、もう一度自分の理想を取り戻そうとしている点にあります。
ここからは、國神のような「挫折と再起」や「夢を諦めきれない主人公」に惹かれた方へ、おすすめしたい作品を3つ紹介します。
① ディグイット
國神がワイルドカードを経て別人のように変わった展開が好きな方には、バレーボール漫画『ディグイット』がおすすめです。
主人公の獅子谷岳は、元日本代表の父親に憧れ、アタッカーとして活躍することを目指していました。
しかし、才能あふれる選手たちとの実力差を突きつけられ、自分が理想としてきたアタッカーの道を諦めることになります。
そこで岳が選んだのが、守備専門のポジションであるリベロでした。
父親と同じ道を進むのではなく、自分が本当に輝ける場所で勝負するため、以前とは異なる姿へ変わっていきます。
理想のストライカー像を失い、ノエル・ノアを再現するための器へ作り変えられた國神と、自分の才能の限界を知り、別のポジションで再起を目指す岳。
二人とも挫折をきっかけに「闇落ち」したような雰囲気をまといますが、競技への情熱まで失ったわけではありません。
自分が思い描いていた理想を一度壊し、新しい武器と戦い方を手に入れて再び立ち上がる姿に共通する魅力があります。
國神の復活後の姿や、挫折によって性格まで変わってしまう展開に惹かれた方なら、岳の再起にも夢中になれるはずです。
『ディグイット』を実際に読んだ感想や、岳がリベロへ転向するまでの葛藤については、以下の記事で詳しく紹介しています。

② アオアシ ブラザーフット
一度失った夢へもう一度挑戦する物語を読みたい方には、『アオアシ ブラザーフット』がおすすめです。
本作の主人公は、『アオアシ』の主人公・青井アシトの兄である青井瞬です。
瞬は、自身が抱える問題によって一度はサッカーから離れましたが、地方Jクラブのユースチームで再び競技へ向き合うことになります。
華やかな舞台で順調に成長していく物語ではありません。
自分が失ったものと向き合いながら、現在の自分に何ができるのかを探し、もう一度ピッチへ立とうともがく姿が丁寧に描かれています。
また、瞬は左足のキック精度に優れた選手です。
國神のように強烈なシュートでゴールを撃ち抜くタイプではありませんが、自分の左足を武器として、新しいチームの中で居場所を作ろうとします。
一度サッカー選手として脱落しながらも、ワイルドカードを通してピッチへ戻ってきた國神と、一度諦めた夢へ別の形で挑み直す瞬。
二人に共通しているのは、過去と同じ自分へ戻るのではなく、挫折を経験した今の自分にできるプレーを探していることです。
國神が今後どのようにヒーローとして復活するのか気になっている方には、瞬の再挑戦も強く刺さると思います。
本編『アオアシ』との違いや、青井瞬が再びサッカーへ向き合う姿については、以下のレビュー記事をご覧ください。

③ キャプテン翼
國神の強烈なシュートや、世界一を目指す真っすぐな姿が好きな方には、『キャプテン翼』がおすすめです。
特に國神と共通する魅力を持っているのが、ストライカーの日向小次郎です。
日向は優れたフィジカルと豪快なシュートを武器に、正面から相手の守備を打ち破ります。
細かな技術で相手をかわすより、鍛え上げた肉体と圧倒的なシュート力でゴールを狙う姿は、國神のプレースタイルにも通じるものがあります。
また、日向は自分自身のためだけにサッカーをしている選手ではありません。
家族を支えるという強い覚悟を背負いながら、世界で戦えるストライカーを目指しています。
國神も、サッカー選手として活躍することで子どもたちへ夢を与え、誰かのヒーローになることを目標にしていました。
ゴールを決めることが、自分の評価だけでなく、大切な人や応援してくれる人の希望につながっている。
その思いを力へ変えて戦う姿は、二人に共通する大きな魅力です。
さらに『キャプテン翼』では、日本だけでなく世界各国の強豪選手が登場し、それぞれの武器や信念をぶつけ合います。
『ブルーロック』のU-20ワールドカップ編や、世界を舞台にしたストライカー同士の戦いを楽しんでいる方にもおすすめです。
アニメ『キャプテン翼』を実際に視聴した感想や、日向小次郎をはじめとする選手たちの魅力については、以下の記事で詳しく紹介しています。

まとめ|國神のヒーローとしてのエゴは消えていない
國神錬介が別人のように変わった最大の理由は、士道龍聖に敗れて二次選考から脱落し、ワイルドカードでノエル・ノアに近い肉体へ作り変えられたからです。
以前の國神は、強烈な左足のミドルシュートを武器に、「サッカーでスーパーヒーローになる」という夢を真っすぐに追いかけていました。
しかし、ワイルドカードから復活した國神は、鍛え上げられたフィジカルや左右両足のシュート力を手に入れた一方で、以前の明るさや仲間と協力する姿勢を失っています。
ただし、ワイルドカードで具体的にどのような訓練が行われ、國神が何を経験して唯一の生き残りになったのかは、まだ詳しく語られていません。
そのため、國神がヒーローになる夢を自ら捨てたのか、それとも生き残るために封じ込めたのかは、今後明かされる可能性がある重要な謎です。
絵心から無エゴになることを求められている状態でも、士道と再び対峙したときには、抑えていた感情が剥き出しになりました。
この描写からも、國神のストライカーとしてのエゴやヒーローへの憧れは、完全に消えたわけではないと考えられます。
一方で、潔や千切との再会、士道との再対決を経験しても、國神は以前の姿へ戻りませんでした。
今後ヒーローとして復活するには、糸師冴との化学反応や、國神が理想としていたヒーロー像を体現する世界の選手との対決など、これまでとは違うきっかけが必要になるでしょう。
國神が目指すべきなのは、挫折を知らなかった頃へそのまま戻ることではありません。
ワイルドカードで手に入れた肉体や両足のシュート力を受け入れたうえで、ノエル・ノアの模倣ではない自分だけのゴールを生み出すことです。
一度夢を失った國神が、自分の意思でもう一度ヒーローを目指したとき、本当の意味で復活した國神錬介を見られるのではないでしょうか。
『ブルーロック』以外にも、挫折から立ち上がる主人公や、夢に向かって成長するキャラクターが登場する作品は数多くあります。
アシカブログでは、実際に読んだ漫画・ライトノベルや、視聴したアニメの感想をもとに、おすすめ作品を紹介しています。
國神のように熱い信念を持つキャラクターや、努力・挫折・再起を描いた物語をもっと楽しみたい方は、以下の固定ページから次に読む作品を探してみてください。

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